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断片的なものの社会学

2018年06月04日 | レビュー
断片的なものの社会学
岸政彦
朝日出版社


普段あまり手に取らない類の本ですが、書評を読んで、買ってみました。

いろんな生き方が許容されるつながり方ができる社会がいいんだなと思いました。著者が最後に書いていたように、相手を尊重するということが相手と距離を持つということと同義だということになってしまうと、人として生きる意味がなくなってしまうと思う。相手を真に理解するということはできないけれども、理解したいと考え努力するということがとても大事だと思います。そのために重要なことが、一人一人のもつ小さな物語、言葉を聞くということではないかと思いました。聞いたからといって何かが劇的に起こるわけではないけど、言葉を聞くということはその存在を大事に思っているということの行動ではないかと思うのです。相手を尊重するということは、相手と距離を保ってそっとしておくのではなく、能動的な「行動」でありたいと私は思いました。また、心を留めないで見ていたら過ぎてしまうことの一つ一つを留めてみたとき、その意味や意義が明確になる。意識をもって味わいながら日常を見ていくということを忘れずにいたいと思いました。

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