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新しいことを見つけるって楽しい!

新しいものを開ける前に

2014年08月02日 | 仕事・研究
今日、実験していて冷蔵庫を開けたら、開封済みの試薬Aが2本ありました。試薬Aは先日学生が「もうすぐなくなりそうです」というので注文したものです。新しいのが来たら、新しいのから使っちゃったんですね。これって毎年同じことがあり、わたしは口を酸っぱくして「前のを使い切ってから新しいのを開けるんだよ」と言い聞かせているのですが、絶対にできません。なぜだろう、、、。

スーパーで牛乳を買うとき、賞味期限を見て、新しいのを買う。
今日使うとしても、やはり新しいのが安心だから。

というような心理でしょうか???
たしかに、実験していて試薬が古いと失敗することがあります。
新しいのは安心です。

でも、おかげで中途半端に残った試薬のびんだのチューブだのが残っているので、スペースが食われるし、次の人が冷蔵庫をあけたら、やっぱり新しいのから使ってしまいますから、古いのはなくなりません。

私が毎日実験していたらそんなのは見過ごさないんですが、好きなだけ実験できる黄金時代はとっくに過去になり、ずっしり詰まったスケジュールをこじ開けながら実験しているために、ときどきこういう状態が放置されていてがっくりきます。

また、冷凍庫を開けてサンプルを探していたら、日付しか書いていない箱、ちっちゃくアルファベットでなにか3文字ほど書いているだけの箱、などを発見し、まためまいが。
サンプルを取った日にはわかっているんですよ、それが何か。
だけど、当事者が卒業してしまったら、もはやだれにもわからんのですよ。

日付、マウスの系統と月齢、サンプリング日、なんの実験なのか、採取した臓器の名称、このサンプルはだれのものか、というのは最低箱の上に書いておいてほしいんです。
それも、何度言ってもできない。

うちの研究室の学生はみなきちんとしたよい学生ばかりなのですが、それでもこういうことをやらかしてしまう。
まあこれも想像力の欠如の表れでしょう。
自分がいなくなったときのこと、は考えられない。
論文を出そうと思ったらあとで追加実験をしなきゃいけないことがあって、昔のサンプルが必要になることがあるんですよね。
サンプルと実験ノートは、後でだれが見てもわかるように、しておいてほしい。切実な願いです。
コメント (5)
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