寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

免疫学会一日目

2011年11月28日 | 仕事・研究
昨日は朝からレビュートーク、そしてシンポジウムへ。慢性炎症のセッションに共同研究者のTomが来ると書いてあったのでそこへ行きましたが、なんとキャンセル。他にもう一人シンポジストのキャンセルがあって、ちょっと残念なセッションでした。Tomに会ったら、震災後の近況を話し、心配をかけたJoeやTerezに伝えてもらおうと思っていたのですが。

レビュートーク(注:リンクはpdfです)では宮坂先生が慢性炎症性疾患が非常に増えてきていて今後の課題である、炎症の制御因子として脂肪酸なども注目だとお話しされたので、あとで「脂肪酸の演題なんか全然出てないですよね」とお話ししたら「これから増えますよ」と涼しい顔でおっしゃる。ほんとかな~~。でも来年はじゃあわたしも脂肪酸の話だそうかと思いました。これまで免疫学会で話題になる課題とは異なると思ってたので。私が取り組んでいる食品免疫、aging、脂肪酸、糖尿病といったキーワードはかなりNGワードに近いというか、ほとんど、いやまったく演題がないんですよね。でも今日慶應の茂呂さんと話していて、彼女のナチュラルヘルパー(NH)細胞の話は今すごく大きな話題ですけど、最初演題を出したときはだれもポスターを見てくれず、他に同じような演題も出されておらず、非常にさびしい思いをしたとか。今年初めて5演題出たそうです。NHのインパクトとは比べられませんが、わたしも最初から避けずにアピールしないといけないなと思いました。

昨日は8月の蔵王の免疫サマースクールで出会った学生さんたちや先生方ともお話しできました。サマースクールに参加したおかげで、驚くほど人脈が広がりました。日本に帰ってきてしばらくはどの学会に出ても知り合いが全然おらず、どの学会が自分のテーマに近いのかもわからず次々に試してみては「ここも違う」「あそこも違う」という感じで苦労しましたが、最近やっとどこに所属したらいいのかが分かってきた気がします。でも帰ってきて7年。長かったですねー。これじゃほんとはいかんのですよ。アメリカ時代に、日本の学会ともつながっておければよかったのですが、渡米前と研究テーマを大きく変えたことや、渡米中にほとんど日本にかえらなかったこと、もどってきてこれまた異分野に職を得たことなどが要因となって、居場所をみつけるのに本当に苦労しました。これから留学しようという人には、戻ってくるつもりならば、日本での活動を一切絶つようなことは避けた方がよいと言いたいです。

さて今朝も8時半のシンポジウムから参加してきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする