犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】古人の知恵「入会権」、村人の財産は「総有」

2024年09月18日 | 日々是好日なり
 メガソーラーなどの開発で日本の自然が無残に破壊されている風景も見られるが、それでも日本列島全体を見通してみれば、無秩序な巨大開発が抑制され、均衡ある発展が進められていると思う。
 
 その知恵の一つが、「入会権」。
 山村の村人が裏山へ入って薪、飼料のための草などを採取したり、漁村の村人が地先の海で海藻や魚介類をとる権利。
 江戸時代に形成され、現代に続いており、慣行上の権利として認められている。

 村人が全員が協力して自然を管理し、維持をしてきた。
 その成果を村人全体が継続して享受した。
 自然を維持管理するための古人の知恵である。

 村人全体が所有する財産である。
 ちなみに、所有の形態が二つあり、「共有」と「総有」。
 村人の財産は、「共有」ではない。
 「総有」➡ 利用できるが、売買はできず、引っ越せば権利を失う。

※「共有」は、一つの所有権を分割でき、各人は持ち分権を自由に売買できる。
「総有」は、一つの所有権を分割できず、持ち分権はあるが、自由に売買できず、引っ越せば失う所有形態である。

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