「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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浜岡原発の稼働中の4号機、5号機を政府が停止要請へ

2011-05-06 19:02:16 | 福島第一原発と放射能

 浜岡原発の1号機から3号機までは、現在停止中ですが、この後の会見で、稼働中の4号機、5号機も停止要請を行うと言う事です。これをおこなうことは、地震が活性化している日本の中で当然の判断です。ただし、大きな一歩でもあります。もし、今度浜岡がアウトになれば、近隣だけでなく、首都圏は完全に崩壊する事は間違いありません。その点でも、この判断は、遅いですが、まともな判断です。ようやく、菅がまともなことをしました。これで、満足する事ではありませんが、とにかく重要なことです。全ての号機も止めるようですから、浜岡原発は完全に終了させなければなりません。これは停止要請ですので、完全に終わりではありません。完全に終わらせなければなりません。

 京大の小出先生と話しましたが「当然の事ですね。浜岡原発は危険な事は分かりきっていますし、当たり前の話です。福島以降は特に。あたりまえの判断です。」というふうにおっしゃっています。


福島でおきていることが、東京でもおきることを、東京の母親が気づく事はできるのか。

2011-05-06 02:05:47 | 福島第一原発と放射能

 まず下記の書き込みをお読み下さい。切羽詰っている状態が段々とあからさまになっています。こんなことを許しておいてよいのでしょうか。福島県内にいる、このような状態に置かれているお母さん!子どもたち!若い女性は、具体的に助けて欲しいと言う声を、このブログのメールアドレスに、電話番号などの連絡先を添えて、寄せてください。少なくとも官邸内に具体的な声として届けさせます。もちろん、それだけでは駄目ですから、フェイスブックも含めて、呼びかけられる人々に呼びかけて、具体的な行動をおこすしかないと強く思います。できるだけのことをしたいとこのブログの読者、フェイスブックのグループ参加者は常に思っています。緊急のサポートもしてくれる人もいる可能性があります。ヘルプを直接投げてください。

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福島県相馬市在住の二児の母です。
相馬市は、原発から43キロで30キロ圏内は隣街の地区です。相馬市の山の方、玉野地区が最近になって飯館村並に高い数値になっていますが、市も県も国も何の対策もされません。地図を見て頂ければわかりますが、飯館村は相馬郡です。相馬市の子供を持つ親は、いつでも出られるように準備だけしてる状態です。避難区域が早く広がって欲しいと嘆いてます。子供の為に街を出たい、でも支援が無いと出た所で、生活が出来ないと困っている親が相馬には沢山居ます。全国の皆さん、国民の力で、福島の子供を助けて下さい。

 

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 段々許せなくなっているので書きますが、東京の母親たちの大半は、「どうせ福島のことだから私たちには関係ない」という地方への差別意識で、この状況を放置しているのだろうと僕は思っています。こういう人々に通じる言葉は本当に少ないですが、僕は一つだけ断言します。「福島でおきている事は東京でも似たような形でおきます。」と。つまり「あなたの子どもが犠牲になるかもしれません」ということです。

 子どもの私立学校、会社での夫の社会的な地位、立派な高級住宅、奢侈なぜいたく品、あなたたち東京の母親が見栄で作り上げてきたすべてのものが崩壊する可能性がありうるということを、僕は再三再四警告しています。あなたにとって本当に大切なものは何ですか。そういう見栄の諸々と比べて、子どもの生命、身体の安全、健康以外に、本当に守るべきものなど果たしてあなたたち一人一人の人生にきちんと存在するのですか?

 所詮片田舎の騒ぎと言って、福島の子どもたちを見殺しにする事は、次のフェイズで、あなたの子どもをあなたが、見殺しにする事に繋がるから、警告を続けています。菅直人に代表されるように、大半の男たちはただの屑人間で、この事故の現実を直視せず、ごまかし続けるだけです。母親であるあなたが目覚めないと、変化はおきません。変化しなければ、子どもたちは守れないのです。

 

 さて、気になったニュースはいくつかあります。フェイスブックのグループ投稿より知りました。河野太郎氏のブログに以下の記述がありました。資源エネルギー庁の役人が漏らしてきた情報だそうです。

 

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5月1日の政府・東電統合本部全体会合の議事録。
『このままいくと8日にも高濃度の放出が行われる。』
『細野補佐官から,本件は熱交換機の設置といった次のステップに進む上で非常に重要である,また,(今後,放射性物質が外に排出され得るという点で,)汚染水排出の際の失敗を繰り返さないよう,関係者は情報共有を密に行い,高い感度を持って取り組んで欲しい,とする発言があった。』
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ドライベントの可能性も考えられますし、次のステップに本当にすすめるレベルかどうかはともかく、高濃度の放出が最短でGWの最終日にもありうることを示している情報です。引用情報ですが、注意してくださいと伝えておきます。GWも原子炉メーカーの技術者は自宅待機ですし。しかし、GW休みだからといって国民を安心させないように、官邸はこっそりこういうことをすすめているのが、少しばれるのが面白いですね。資源エネルギー庁の官僚の意向は違うところにある場合も多いので、丸呑みはできませんが、こうした状況は全く国民に知らさないまま、おこなわれる可能性があるということです。

さっき午前二時過ぎ、福島浜通りは震度五弱でした。1号機は大丈夫でしょうか。また、3号機は書き込みの通り、原子炉が150度で、一ヶ月で最も上がっています。

 

Facebookの公開グループ「福島第一原発を考えます」は五日半で1100人以上の皆さんが参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

 Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」アルファベット表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。行動する事につながればと思っています。公開グループの説明文です。

「We think about Fukushima Daiichi.

 東京電力の福島第一原発について、この事故の事態に直面し、考え、対話し、
さらに行動するためのグループです。」

 できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

もちろんこのブログに、グループで提示された重要情報は僕が転載したり、コメント欄で書き込みをうながしています。その点は継続しています。


Facebookの「福島第一原発を考えます」は五日間で1000人参加。皆さんもぜひ参加を!!

2011-05-05 16:08:15 | 福島第一原発と放射能

 Facebookの公開グループ「福島第一原発を考えます」は五日間で1000人の皆さんが参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

 Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」アルファベット表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。行動する事につながればと思っています。公開グループの説明文です。

「We think about Fukushima Daiichi.

 東京電力の福島第一原発について、この事故の事態に直面し、考え、対話し、
さらに行動するためのグループです。」

 できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

もちろんこのブログに、グループで提示された重要情報は僕が転載したり、コメント欄で書き込みをうながしています。その点は継続しています。

 五日間で1000人を超えるというのは、このブログをご覧になっている皆さんの人数から考えても妥当でしすが、完全な匿名ではない、インターネットのメディアにこれだけ、多くの方が集っていただいているのをうれしく思います。勿論、日本では異例のスピードだとは思います。

 僕は、毎日、何ができるのかと言う事を考えながら、悩みながら、取り組みを続けているつもりですが、自分の力がまだまだ足りない事を日々痛感しているばかりです。この原発事故を直視して考える皆さんと、いろんなことを共有していく中で、次に行うべき事がおのずと見えてくるかもしれないと考えながら、毎日生きています。退避している事で、追い詰められているような感覚になっていたという話を皆さんとよくしますが、むしろ、判断を早くしていることから、次にすべきことが早く見える事も間違いありません。見ないようにするのではなく、はっきり直視したことでつらくもなりますし、言葉が通じない世界にいるような感覚にもなりますが、物事の実態は見る事からしか始まらないと僕は考えます。それをはじめていることが本質的なマイナスにはならないと、僕は確信しています。

 きょうの大きなニュースは、とにもかくにもようやく原子炉建屋の中に、作業員が入りました。きちんと入らない事には、元々何もはじまりません。二ヶ月近くも、原発事故以来、核心部分に踏み込めない状況が続いていた事が、実はチェルノブイリよりも、結果的に厳しい状況になる可能性があるポイントです(よくもわるくもチェルノブイリは高濃度に軍人や作業員を被曝させて、一週間程度で押さえ込みました)。勿論、入ったから何がどうできるというメドが立つのか立たないのかも大きな話と考えます。ただ、本論に入ったと言う事が、工程表に近い流れで本当に収束できるのかどうかという大きな分岐点です。この分岐点には注目すべきなのです。うまくいくかどうかは、祈るしかありませんが、入らなければ、何もはじまりませんので、とにかくはじまっていることはプラスと考えます。

 東京のメルクマールとして考えられる現実の数値が、外部被曝のみで、公衆被曝の1ミリシーベルトを年間で超えかねないということは、本当に微妙な状況です。福島県内のように、年間で10ミリシーベルトを超えるかどうかというレベルなら判断がしやすいのですが、その判断は、今後の事態の推移がこの一ヶ月ともし同様であれば、さらに不明瞭な事が続くと思います。関東でも一定程度、汚染が継続しているのは間違いない現実をどう判断するのかと言う事です。爆発可能性という不確定要素も加味する中で、この原発事故の影響の実態がどこまでおきているのかを、突き詰める努力が続く事になると考えます。僕個人も、ぎりぎりの感覚がきょうも続いています。

 


福島第一原発の「蓄積」し続ける放射性物質の危険は、首都圏におきている。

2011-05-04 22:56:03 | 福島第一原発と放射能

 福島第一原発の事故について、その影響が広範囲に出ていることをどのように考えるのかということで、世の中で見解が分かれ続けていますと言うか、その懸念を伝え続けている僕のこのブログなどはやはり少数派で、日本の大半のメディアは、問題は限定的であるというスタンスを取り続けています。これは、問題が起きているのは、福島県内のごく一部のエリアであって、他には影響は及ばないと言うものです。首都圏について特にそういう感覚です。これが本当であるのかないのかということを、僕もそうですし、このブログの読者の皆さんも考え続けている事だと思います。

 そうした中での気になるニュースなのですが、埼玉県内の牧草、特に東秩父のような関東の奥の方でも基準値を超えた牧草が出ているということは、関東全域で放射性物質の降下量の蓄積が、徐々にダメージを蓄えはじめていることは間違いないのだろうと思います。ここで、「蓄積」という感覚は大変に大事です。今回は放射線が問題となるのは、近隣のエリアだけで、大量の放射性物質が空間にばら撒かれて、それが一定程度継続していて、どの程度地面や空間を汚染しているのか、それがどのくらい「蓄積」してくるのかということが、やはりポイントになってくると思います。その場合、線量を見るために、高さのあるモニタリングポストよりも、地面の「蓄積」から受ける影響をまずかんがえるべきです。個人のガイガーカウンターは、こういう感覚の中で、意味がでてきます。

 そうした場合、都内のエリアでも、個人のガイガーカウンターで、モニタリングポストよりも高い数字を出している事は、もはや半ば常識となっています。極端に高い数字を採用するべきではありませんが、かなりの数、ユーチューブなどに投稿している人々も多く、そうしたものを見ているだけでも、毎時0.2マイクロシーベルト位の数字は蓄積されているエリアが都内でも多いのではないかと、僕などは思いはじめています。モニタリングポストが15日に、0.8マイクロシーベルトになったことを考えてもおかしくはないと思います。単純に毎時0.2マイクロシーベルトの空間線量が、人間の高さ位に普通にあると、計算すると、年間でおよそ1700マイクロシーベルトに到達します。人間はずっと外にいない事を考慮して、この値を170パーセントとしたときの、100パーセントが実際の外部被曝の線量として考えるべきだとすると(国の計算式どおり)、1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルトが、東京の外部被曝の実際ではないかと思います。既に公衆被曝の年間1ミリシーベルトのラインが東京ではないかと思います。内部被曝が最大四倍、最小でも二倍くらいと考えると(阪南中央病院の村田医師は四倍程度と考えられますし、この前の東京電力女性社員は実際三倍程度でした。)、都内で一定程度気を使って生活していて、外部被曝と内部被曝の年間3ミリシーベルトから5ミリシーベルトの被曝は覚悟しなければならない情勢ではないのかと言う事です。気体や粒子として、放出がつづいていますし、 水中にも大量拡散は続いていますから、内部被曝を大きく避ける方法が難しいわけです。これが、さらなる爆発事象がおきると、放出量は桁違いになります。その場合は年間の被曝量が桁違いに増える可能性もありえると僕は思います。つまり、東京は今のままをキープしても、公衆被曝ぎりぎりの状況が想定されています。更なる被曝もおこりうるというか、爆発がさらに起きれば、事態は明確に悪化します。

 こうした事象をもう一度トレースする事を、東京をはじめとする皆さんにお薦めします。境界にいても、否、境界に居るがために、その事故影響の本質が見えにくくなっている事が、みなさんの思考に影響を与えています。まず事実確認から、はじめて見てください。福島市や郡山市は他人事という思い込みが事実かどうかということをかんがえて下さい。

「追記」

フェイスブックのグループに伊達市内の空間線量が高くなっている事が分かるペーパーが投稿されています。毎時2マイクロシーベルトから4マイクロシーベルトを超えるところまであります。毎時2マイクロシーベルトを、二ヶ月近くがすぎた、この時点でも越えているところは、年間で、外部被曝のみで、10ミリシーベルトを越える可能性がかなりあります。僕はその地域に居続けるべきではないと考えます。

すでに、四日あまりで九百人の方の参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

  Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

 

 


子どもの二十ミリシーベルトを本当に決めたのは誰なのか?

2011-05-03 20:52:01 | 福島第一原発と放射能

 GWの中に入って、あまり情報がないのですが、子どもの二十ミリシーベルトを決めた、デュープロセスがよくわからないという声が、また官邸内から聞こえてきました。積極的にだれがこういう風に決めるように誘導したのかという答えが分からないと言う事です。原子力安全委員会の中の誰がどう賛成し、だれがどう消極的だったというプロセスではなく、これが、そもそも二十ミリシーベルトと言う結論あり気で、誘導されているとみられていて、その検証がうまくできないと言う話です。文部科学省がある意志を持って、このことを二十ミリシーベルトとして算段したのではないのかと言う疑いの声も聞こえてきました。つまり、子どもの健康よりも、省内的な事情、多数の学校の一時的な閉鎖への代替措置ということの経験値がないため、健康上の配慮よりもそちらを優先したのではないのかと言う声です。官邸内のなかでも、とにかく積極的な意志をもって二十ミリシーベルトにしていく、デュープロセスがみえないことが、よくないということです。どういう手続きをへて、これまで公衆被曝は1ミリシーベルトだったのが、二十ミリシーベルトと言う基準になり、子どもにも適用してよいと言う話しになるのか、内部でもよくわかっていないということです。もはや、一体何なんだろうと思います。民主党政権になって、官僚と政治家の連携に齟齬が起きている事は常識ですが、これまで自民党政権と官僚という機構しかなかった体制から、新たな体制へ移行していく途中過程の問題点なのだろうと、僕は考えていました。ところが、この上に、菅政権になって、菅直人のパーソナリティーの特異性、「イラ菅」と言われる対応の悪さを、ある意味、おそれている官僚が特に中枢部分に多くなっていて、どういう風に対応していいのかよくわからないという声がよく聞こえます。それでも、官僚は、当然為政者の意向を最大限くみ取って行動しようとしますから、そこも推察した上で、好まれる答えを探している様子もよく見受けられます。こうした感覚の流れも今回の状況に関係しているかはわかりませんが、こうするしか方法がないという思い込みを強く持った人々の阿吽の呼吸で、この策がきまったのではないかと見られると言う事です。そうなりますと、独立して判断するものであるはず言う原始力安全委員会の本来あるべき機能は、まったく果たされていないのではないかという疑いはもちろん強く出てきます。子どもの健康よりも、政府の中の、省庁の中の都合が圧倒的に優先される世界観が諸だしであるというのは、異様なものだということを、官僚も政府専門家もきちんと認識しないまま、続く状況ではないのかと思います。官邸の内部のある人は「子供の健康についての決定と、学校の都合はまったく別の問題で、優先されるべきは子どもの健康をどう考えるかなのに、それをどうやって決めるかというプロセスが分からない、特にきちんと決めようとしたのが本当は誰なのかが見えない、こういうことが、平然として進行している事はおかしいよ」とも聞きました。

 原子力政策に詳しい吉岡九州大学副学長は「大学の中で、学長がこのように思われているといって、いろんな人達によって、全然違う話がきまっている事がたまにありますが、似たような感覚ですね。安全と言う事を考えて確認しようとするプロセスの欠片もない。何が起きているのか、もう嫌になりますね。」と答えられています。

 こういう手続きの仕方を見ていると、放射能についての食品や水の安全基準や、避難をする基準がどのように合理性があるのかも疑わしく思えてきます。果たしてきちんと決定しているのかも疑問が残ります。元々、省庁の役人の特性として、都合の悪い事は、出てこないように調べないという癖があります。市民団体が先に調べた母乳のケースは、まさにそのもので、ヨウ素の半減期か短い為、物資がほとんどなくなってから、調べると言うのは本質的に意味を為さない行為です。こうした、子どもだましのテクニックを駆使する事で、「直ちに問題がない」というワードを連発されているのだとしたら、話しになりません。

 小佐古官房参与がさらに、具体的な過程に声を上げるという話も一時ありましたが、守秘義務というワードが、抑制的に飛び交ったとも聞きました。小佐古氏自身、官房参与に起用されながら、実は菅直人氏とは、直接関係性がなかったことも今回の遠因との声も聞こえてきました。事実、関係はほぼないらしいのですが、そうした事であっても、形式上は認めて起用した専門家見解をなんのために握りつぶすのかと言う事は気になります。

 

すでに、三日あまりで八百人の方の参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

  Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

 


オサマ・ビンラディン殺害で9.11以降の世界を変える事が、3.11後の日本に影響はあるのか

2011-05-02 11:59:18 | その他

 アルカイダの指導者、オサマ・ビンラディンが殺害されたと言う報道が事実であるならば、この後、オバマ大統領の会見でその中身は伝えられると思います。世界がテロの時代に入ったことのきっかけが9.11で、世界史的な混迷の時代にあったとしたならば、象徴的なシンボルであれ、アルカイダのトップが終わった事の歴史的な意味合いは大きいと思います。アルカイダ的な動きがなくなくると言う事にすぐなる訳ではないとしても、after9.11の世界の中で長らく生きる事を、テロを恐れる状況が、世界中で続いていた時代が、思想的には終わる事になると思います。こうした状況は、after3.11の世界に生きる事を、余儀なくされている日本社会にとって、福島第一原発クライシスが継続する状況で、本質的な影響が出るのかを注視したいと思っています。勿論、直接何か起きる訳ではありませんが、こうした大きい感覚の変化が、歴史的には、まったく関係しないように思える事象への思わぬ強い影響もありうるというのが、僕の歴史的な感覚です。自分の勘でしかありませんが、注意したいと思っています。


「母乳は安全」と断言する厚生労働省への反論を聞いてください。

2011-05-02 01:48:38 | 福島第一原発と放射能
 
母乳について問題がないと言っていた厚生労働省に対して、最初に母乳の調査をおこなった市民グループの代表から、国際的に母乳基準を調べられないかという依頼がきました。このブログで協力できる皆さん、是非メールか書き込みで情報提供を下さい。特に海外在住の皆さん、宜しくお願いします。
 
この団体からのメールでは、きのう私が厚生労働省の対応はおかしいといったとおり、きちんとした反論がもり込まれている中身です。ご紹介します。(中身は一部略です)
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 先だってはいろいろ情報をありがとうございます。
 
 記者発表の後、検査希望が殺到しましたが、今福島約30名、茨城約10名、千葉約10名の方の検査を順次進めています。(希望が出てくれば検査をしたいと思っています) 依然、飯館村や川俣町等非常に高いレベルで汚染されている地域の方の母乳を心配しておりますが、広い地域でセシウムが母乳に出る可能性も出てきました。

 昨日厚労省が母乳調査結果を発表しましたが、「いずれも数値が低いので安心」という内容ではなく、大変重要であると思います。かなり広く、母乳の汚染のある可能性が出てきました。そしてセシウムも出ています。 6週間を経過しているので、厚労省もヨウ素の数値が出るとは予期していなかったのではないでしょうか。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001azxj.html
 
 また厚労省の発表では、母乳の基準が牛乳の基準値と同一になってしまっています。母乳しか飲めない乳児では、月齢によっても違い、その影響は幼児と比較してもかなり大きいのではないでしょうか?国際的に母乳の基準を持っているところがあるのでしょうか?是非調べて頂けませんか?
  とりあえず、厚労省の調査結果に対する、科学者である河田さん(内部被曝に詳しい専門家)の見解を聞きましたので、下記にはります。(中略)
 
  母乳の放射能汚染についての政府の責任も重大です。『母乳は安心』『野菜は洗えば大丈夫』『ミルクを溶く水のみを指導して母乳を与えるお母さんに指導がなかった』『汚染数値は低いので大丈夫』等々、許せません。 今頃検査して、母乳の汚染は幕引き?将来出る可能性の高い補償問題に証拠隠滅を諮っているとしか思えません。恐ろしいことです。                  
                                                               村上喜久子
 
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 厚労省の母乳調査に対して
 
厚労省は、ヨウ素の半減期を考え、出なくなってから測ったのでしょう。
牛乳から出たときにすぐに測るべきでした。
このデータを見ると、いわき市のかたは、水素爆発当時30Km圏内にいた、
ということですから、汚染した空気の吸引もあったでしょう。
母乳採取日が4月25日ですから、ヨウ素131の半減期から逆算すると、
直後はこの45.7倍(約50倍)はあったことになり、3.5×45.7=160Bqになり、基準を超えていた可能性があります。
茨城県内でも複数からヨウ素131が出ていることは事故直後の福島の風向きも見る必要があります。
また、牛乳や野菜、飲料水も基準を超えていたので、原因の特定は困難ですが、
何れにせよ事故直後はこれらの値を大幅に上回っていたと考えられます。
また、現在、野菜の規制解除が始まっていますが、現在の暫定基準は非常に高いので,
これらが市場を通じて広く出回れば、首都圏始め広い地域で母乳の汚染が検出されるようになる可能性もあります。(以下略)

                                                                 河田昌東
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この母乳の問題だけではありません。既に参加者が一日半で五百人を越えた、Facebookのグループに寄せられた情報の中に、伊達市の校庭で、表土除去作業をしてもなかなか線量が下がらないと言う話もありました。何回も言いますが、校庭だけ何とかすれば、事は終わるのでなく、子どもたちが遊ぶ、あちらこちらの場所に高濃度なところが放置されているのが現実です。子どもたちを、そういう環境でそのままでよいと言う判断をしてはもういけません。思い切った対応を国は取りたくないから、放置しているだけです。そもそも原子力安全委員会の委員ですら、一度10ミリシーベルトを言い出したのに、あれは総意ではなかったと撤回したではないですか。これは、国の意志です。官邸の意志です。何も決めない、菅直人が子どもたちを放置し続けている恐ろしい現実を、首都圏の親御さんたちもいい加減認識してください。ロシアンルーレットに、自分のこどもを引き当てるかどうか試すのがあなたたちの人生ですか。なんのために、子どもを育ててきたのですか。子どもが一流の学校に通うためですか。親の見得のためですか。お金のためですか。否、違うでしょう。子どもが元気で笑いながら過ごしてほしいだけじゃないですか。すくすく育ってほしいだけではないですか。その根幹が、福島県内の中通りや浜通りでは、僕は崩壊していると思います。これが、現実です。よろしいですか。これが、北関東や首都圏にも、じわじわと及ばないと、どうして断言できるのですか。科学的にも社会的にも、本当に心底、安心できるとあなたは言えますか。「大丈夫、大丈夫」と繰り返す役人や政府のその先にいるのは、菅直人です。彼を皆さんは心の底から、信頼して、子どもの命と健康を預けられますか。きちんと考えてください。

 すでに、一日半で五百人の方の参加になりました。大変活発な論議が始まっています。

  Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを創り上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。 

 
 
 
「追記」
 コメントもしましたが、僕は人工地震説には全く関心がありません。
 何を言われても可能性はあまりに低く、意味のないものに関心は持てません。
 現在は、今まで起きなかったことが起きているという時代は認識しますが、
 それと人工地震は関係がありません。
 
 ただし、電離層の変動がおきていることは、地震の前兆として考えられる可能性も否定できず、
一応、注意はしたほうがよいと思います。
3/11の地震の数日前にも、太平洋の電離層に変動があったということが新聞報道されています。
勿論、電離層の変化が全て地震と結びつかないため、
電通大の早川教授による前兆であったと言う見解が妥当かどうかはわかりませんが。
 
これは別の話です。朝から、複数筋から入ってきているので書きます。
アラスカで測っている数値で、4/30に電離層の数値に変動が大きくあったようです。
ただしこの数値の変動が直接地震と結びつくと、限っている訳ではありません。
しかも日本に関係すると言う根拠はわかりません。
ただ数値変動が激しいという情報は事実です。一応、お伝えします。
 



菅直人は福島の子どもたちを「殺す」つもりです。

2011-05-01 00:05:50 | 福島第一原発と放射能

 菅総理も枝野官房長官も、小佐古官房参与の辞任について、政府の対応に問題はないということを繰り返していますが、申し訳ないですが、問題しかありません。首相は「政府は参与の意見も含めた原子力安全委員会の助言で対応している。決して場当たり的とは考えていない」と話したそうですが、ごめんなさい、場当たりしかありません。何回も言いますが、あの官房参与は、内部被曝を考えるグループとは長年ずっと対立をしていて、危険を過小評価していると批判されていた人物です。特に危険を言い立てるわけではない人です。この人の言説が、官邸の中では厳しすぎるとされ、疎んじられたと聞いています。小佐古氏の文書を、きのうのこのブログ記事で確認してください。当たり前の話がつづられているだけです。ぼくらにとっては、当たり前で、もう少し注意した方がと、思うような中身です。なのに政府は、一体、なにをいっているのでしょうか。目の前におきていることに、一体どこまで、しらを切り続ければすむでしょうか。理解不能という言葉を何回も書いていますが、ここまで理解不能だと、本当に更なる事を隠蔽しているから、ここまでしているのではないとまで、僕ははじめて思い出しています。きょうの、国会での菅直人の答弁は全く意味がわかりせん。原子力安全委員会の委員子どもは10ミリシーベルトの考え方を言い出したのも、官邸の意向でつぶしたとしか見えません。本来なら、福島市や郡山市など、外部線量のみで毎時1マイクロシーベルトを越え続けている自治体は、全面避難も検討すべきなのですが、それどころか、妊婦、子ども、若い女性を全てステイさせる感覚です。このエリアの退避プランを、関係者が何回、菅本人に持ち込んでも、見ることさえ嫌そうな対応に、あの男が終始していると言う話を、僕は何回も何回も聞き続けています。自分が決めるリスクを負いたくないと言うものすごく消極的な発想しかない、あの男の感覚で、福島の子どもたちが一定の割合で、甲状腺ガンや白血病になる、免疫系等の病気になることはどんどん避けられない状態になっています。子どもに二十ミリシーベルトを浴びさせる生体実験なんてこれまでありません。皆さんに、ハッキリ言いますが、地域の関わりや、自分の仕事がどうだこうだと言う事が大切なのか、自分の子どもが大切なのか、二択が無理やり迫られる事になります。政府は何もしないどころではありません。これは、あきらかにウソをついています。このままの環境に、福島の子どもたちをおき続けることは、福島の子どもたちを「殺す」事につながるのです。菅直人が福島の子どもたちを「殺す」つもりだと言っても、私は過言ではないと考えます。政府はこのままでは何もしません。そして、自治体の首長たちの中で、あきらかに政府方針に反対して戦う人間はいません。本来、政府がどうしようもなくても、自治体の首長が自らの判断で、住民に呼びかける事ができます。しかし、今回の福島県内のどの自治体は、どこもそこまで踏み切りません。

 東海村の被曝事故の時を思い出しています。国や県よりも早く、東海村の村長が逃げる判断をいちはやくしていました。本当にそれは、早く退避させる判断でした。自治体の首長でも、本当の危険が迫っているときに、その覚悟を見せてどう対処するのかで、人間としての力量が問われる事になると思います。そういうレベルできちんと判断できる政治家がまるで存在しない中で、事態はひたすら推移してるのが事実です。申し訳ないですが、まとも話はひとつもありません。危機が迫っている事を少しでも伝えようとした、人間の良心も、平気で踏み潰したのが、菅直人です。今回のこの状況から考えると、もはや彼が総理大臣にあり続けることは僕は許されないと思います。本人が「思考停止」し、判断をしないことを最優先している以上、他の人々ができることには、限界があります。

 申し訳ないですが、方法は他にないと思います。福島県内で、一定以上の被曝量があると考えられる地域にお住まいの方で、妊婦とお子様については、僕は自主的に退避すべきだと思います。この段階での公的機関の説明は信用できるレベルの話ではありません。政府も自治体もあなたや子どもの命や健康を守ってくれないという認識に立ってください。地域の関係や他の人間関係を気にして、行動をおこさないレベルではありません。できる限り早く、自主的に別の場所に移ってください。特に子どもは、小さな子であればあるほど、放射能からの影響が大きく、被害程度が大きくなる可能性があります。これまでの期間でも相当な被曝になっています。そこを判断した場合、一刻も早く、被曝線量がほとんど考慮しなくてもよいエリアまで、できる限り退避してください。もう、決めてくれる人はいません。家族の中で、夫婦の間で、話して決めるしか方法はありません。政府に期待は何もできません。判断が遅れると、追い詰められるのは、あなたよりも先に子どもです。これをもう一度考えてください。

 子どもにとっては当たり前に避けなければならない状態に、福島県内の子どもたちは置かれています。そういうことに目を瞑っているのが、菅直人以下の政治家、官僚です。少しでも、政府部内で、良心のある人間がいれば、徹底的に闘わなければなりません。しかし、そうした行動はほとんど聞こえてきません。菅から今は距離の遠いある政治家の所にばかり、危機を伝える情報がきますが、菅は距離の遠くなった人間の言う事は聞かない体質です。それが、さらに事態を悪化させ続けます。悪循環です。

 きょう、厚生労働省は、自分たちのサンプリングでも、放射性物質が母乳から検出されたと発表しましたが、暫定基準として引き上げた水道水の数値よりは低いから、赤ちゃんに問題はないし、特に気にするなとコメントしていました。全く、うそばかりです。いいでしょうか。この福島第一原発の事故の前に、これだけの確率で母乳から放射性物質が検出されるというのでしょうか。しかも水の暫定基準と赤ちゃんへの母乳をどう考慮するのかと言う対照的な研究は存在しません。つまり、どういうことが起こるのかは、皆目わからないというのが本当であって、問題がないと言い切る根拠が意味不明です。というか、根拠は恐らくありません。しかも、今後内部被曝は進む可能性があります。ヨウ素は半減期が短いですが、他の放射性物質は半減期が長いですから、影響も長く続きます。並大抵の話ではありません。福島県内のみならず、関東圏のお母さんの母乳から放射性物質が出る状態が当面続くと言う事です。よろしいでしょうか。多かれ少なかれ、福島県内のみならず、関東圏の人々の体内も内部被曝で侵されている事が間違いないということもこれで確定しているのです。この前の東京電力の女性社員のケースになぞらえても、外部被曝の三倍程度は内部被曝もしていると言う想定に、一人一人が立ち始めなければならないということも認識すべきと言う事です。とするならば、お母さんたちにどうやって内部被曝をさけて、母乳から放射性物質を出さないようにするべきなのかを、会見で言うのが厚生労働省の仕事です。しかし、そんな事は言いません。一体、なんのために役人は生きているのでしょうか。本当におきていることに目を瞑り、すべき仕事を避ける事が、役人の仕事なら、彼らに価値はまるでありません。ギリギリの局面にきちんと立ち向かわないということだけが、はっきりと心に刻み込まれます。最悪です。これも市民グループが独自調査を行わなければ調べなかったと思います。公的機関がやったにしては、サンプルも少ないです。そして、出ている事実に変わりはまるでありません。内部被曝は深刻で、赤ちゃんも危険が完全に避けられる訳ではないのです。

 こういうことを考えていると、ブログで指摘する事から、現実の世界の中で、何をしていくべきなのか、判断が求められ始めている気が僕はしています。自分の人生の中で、こんな感覚になるとは、思いもよりませんでしたが、考える事からはじめて、話し続ける事をして、さらに具体的な行動をおこす事が本当に求められる時代になっていると思います。日本というのは、もはや安定した先進国で、こうした思考や行動など一度もすることなく、人生は過ぎていくものかもしれないと、僕は長らく思ってしまっていましたが、ここまでの事が現実におきると、その固定観念が実は間違っていたという認識に今はあります。状況は大きく変化をしているのですから、一人一人が、できる範囲内でいろんなことを決断して、実際に行動に移す必要が出てきているということです。子どもたちを犠牲にするという思考など、公的機関が許容すると考えられた方は、これまでにはほとんどいなかったと思います。そうした認めたくない現実が今、まさに展開していて、この後もそれが続く恐れが極めて高いのが、今の日本です。この現実を直視すること。そして考え、判断し、対話し、行動する事が、必要になっていると僕は強く思います。未曾有の状況になってきました。全く予断を許さないと思います。毎日、毎日なにがおこるのかを、耳を澄まして注意しなければなりません。

 このため、ブログにかかわる皆さんの連絡ツールとして、あるいは対話ツールとして、さらに行動していくためのツールとしてもFacebookが機能すると僕は思いました。中東のケースではありませんが、いろんな人々が同じような考えの下に集い、きちんとした行動を取っていくための連絡用のツールとして便利だとかんがえています。ミクシィも過去にかなりやりましたが、行動につながるのはこちらのツールと今回は判断しています。

 Facebookにまず僕は、自分の名前「木下黄太」英語表記が「Kinosita Kouta」という形で登録してありますが、さらに「福島第一原発を考えます」という公開グループを立ち上げました。http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863このブログの読者や福島第一原発の問題を考えていきたい皆さんが、議論し、交流し、何かを立ち上げていく場になれば、ありがたいです。イベントの立ち上げ連絡も含めてです。できる限りみなさんが、このFacebookにご登録していただき、この公開グループに参加していただければと思います。参加リクエストに気がついたらすぐに承認します。この問題に関心のある方は、勿論、全て承認いたしますので、よろしくお願いします。いろんな動きが出てくれば、ムーブメントになると思います。インターネットでのやりとりにとどまらず、今後、現実の動きとなることを想定しています。いろんなことを覚悟しながら、僕は動いているつもりです。このブログをよくご覧いただいている全ての皆さんに、是非入っていただき、何かのきっかけになればと切に願っています。尚、私への友達リクエストも構わないですが、先にこの公開グループへの参加リクエストを直接してからにしてください。そのほうが早いです。宜しくお願いします。

 

「追記」 開始から約十時間で二百人を超える方が参加しておられます。また、過去に僕にメール頂いた方は、是非、皆さんこちらに入っていただければ嬉しいです。よろしくおねがいします。