1号機のみならず、2号機も、3号機もメルトダウンしていました。こんな大きな危険を政府も東京電力も国民にまるで伝えていませんでした。本当にひどい話です。
これは、大変な事態です。
既に当初からメルトダウンしていましたし、最初の保安院の会見ではその内容も示唆されていたのに、その後、かき消されてゆきました。ありえないことです。
僕も、前から、思っていましたし、先ほども、ある有名弁護士から示唆されましたが、もはや今回の件で、東京電力は、証拠隠滅や情報隠しをかなりのレベルで当初から行っていた疑いが、濃厚にあります。メルトダウンを当初から、何も分かっていなかったとは到底思えません。これは、許されない行為です。しかも、これから社長が交代する際に、交代名目で資料がかなり放棄される可能性も十分に考えられます。とすれば、その資料をまずは、おさえる必要があります。捜査機関、特に検察が今、立ち上がらなければなりません。来月の早い段階で、東京電力に家宅捜査を行い、破棄させないように、資料の押収を行うべきです。彼らが隠蔽していたことを隠してはなりません。これは、欧米ならば、捜査機関が既に動いているレベルの話です。国民の多数に、放射能による身体的な経済的な被害を負わせ、その内実について、必要な情報を早期に開示しなかった事は、犯罪の範疇に入ると僕は思います。こうした犯罪捜査の根幹は、家宅捜査で、資料などの証拠品を早期に押収することです。身柄は長期の捜査後で構いません。まず、これをせねばなりません。
さらに、これが、東京電力にとどまるのかということです。政府が東京電力に対して、どの程度の影響力を保持し、どのような行為をしていたのか、絶対にあきらかにせねばなりません。馬鹿でわかっていなかったのか、認識していたにもかかわらず、対応ができていなかったかが争点になります。後者ならば、これも犯罪として捜査される対象になりえます。細野補佐官は「政府の見立てが甘かった」と述べていますから、恐らく前者の「政府は馬鹿」という立場を主張しています。この場合は、現在の政府に当事者能力がないことが確定しますし、後者の立場でしたら犯罪です。犯罪という次元に足を踏み入れている自覚が多少あるからこそ、このような発言をして、馬鹿をよそおっているのではないだろうかというのが、僕の推測です。後々、政府内部での本質的な決定プロセスの解明は、検察の手で行うしかないと思います。国家体制の根幹が揺らいでいる中で、その役割を検察が担えるのかどうかがカギとなります。ぼくの大学のかなり先輩にもなる、笠間検事総長が人間としてどこまで闘える人物なのかと言う話かもしれません。これは、検察不信を先にすべきレベルではありません。まずは、国民の多数を傷つける犯罪を放置するべきではないと言う話なのです。
福島の子どもたちのことのみならず、食べ物、地下水、汚染拡大のニュースは毎日続き、放射性物質の降下物は増え続けています。エリア的にも本当にどこが境なのか、甚大な被害はどのエリアまでなのか、いまだに政府は明確にしません。首都圏土壌調査の件で、ある専門家に助言を求めたところ、「大騒ぎにしたくない」と断られました。首都圏の土壌を正確に調べると、大騒ぎになる可能性があると思う人は、一般人ばかりではないということです。
ガイガーカウンターの数値を全面否定し、モニタリングポストを見ろというしたり顔の専門家が多数います。しかし、人間の被曝というのは、ガイガーカウンターや線量計でないとわかりません。排気に混じるわずかな放射能をはかるため、高い場所に設置されているモニタリングポストでわかるはずもありません。ある意味、モニタリングポストの数値は、僕らを安心させるためのまやかしに過ぎず、もっと事態が進行しているという疑いがぬぐえません。本当は何が起きているのかを隠そうとしているのなら、それは、隠蔽と言えます。数値を改竄していなくても。本質的に隠蔽しているのです。
皆さん、時間がありません。僕らは、何も悪い事をしていないのに、追い詰められています。まずは、子どもが、母親が、若い女性が、男たちも、農民も、漁師も、まじめに生きようとしている人ほど、追い詰められています。黙っていては、なりません。声をあげるしかありません。一人でも多く手を結ぶしかありません。とにかく、立ち上がりましょう。
本日水曜日、三鷹市の三鷹駅前でも講演会を開催します。午後7時から9時(受付は午後6時半)
沙羅舎http://www.sarasya.com/ (三鷹駅南口徒歩七分)地下ホール
会費:500円(会場代などに充てます)
今週末、土曜日にホットスポット疑惑のある松戸市でも開催を予定しています。場所時間が確定すればお知らせいたします。
六月二日の昼過ぎから福島県白河市で、同日夜に福島市で講演会を行います。
ミニ集会でも、トークセッションでも、講演会スタイルでも構いません。
条件1 参加者は主催する方が集めていただく事(何人でもかまいません)。場所の設営、部屋の使用料がある場合は主催者が考えて下さい。
条件2 交通費実費のみいただきます(すいません経費のゆとりはありません)。謝礼は不要。
お問い合わせはnagaikenji20070927@yahoo.co.jp
いよいよ3600人。Facebookのグループ「福島第一原発を考えます」は行動する皆さんの参加を期待します。参加は→ http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863