「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【カザフスタン眠り病】解決策「子供のいる家庭優先で移住」⇒放射能を疑う訳。来週日曜、熊本・福岡講演。

2015-01-18 22:47:23 | 福島第一原発と放射能

いよいよ、次の日曜日は、熊本と福岡で開催します。予約の有無で参加費が違いますので、予約してください。

 【1/25(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in熊本】  

 9:30開場 9:45開演   

 市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)大会議室 

 熊本市中央区桜町1番3号  

 詳細&申込先⇒http://kokucheese.com/event/index/241118/

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【1/25(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会 in 福岡】  

 申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/242461/

  開場14:00/開演14:30   福岡市立中央市民センター・ホール 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 

  地下鉄空港線「赤坂駅」2番出口徒歩5分

 

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金曜日に、偶然入った飲食店で、たまたまテレビがついていました。

昼頃の情報番組で、伝えていたのは、カザフスタンの「眠り病」のことでした。

このカザフスタンの眠り病の話は、前からいわれている話です。

現地にウラン鉱山があったことから、放射能影響を疑う声は以前から多くありました。

実際に被曝症状は、だるくなって何も手につかず、休み続けるような状態も、被曝後の広島などでは言われています。

ぶらぶら病。

このカザフスタンの眠り病も特定のエリアだけで発生していること。

さらに雨や風が強い日におきやすいことなどを指摘している状態です。

聞けば聞くほど、放射性物質がこのエリアで、何らかの状況で拡散していて、風や雨が強いと吸い込むリスクが増加し、眠り病的なシグナルが一定数に出ていると考えると、とても説明がつきやすいです。

おそらくウラン鉱山では、違う形の拡散が周囲に起きていた可能性も考えられます。

また、カザフスタンは、旧ソ連のなかでも、セミバラチンスクなどで核実験が数百回もおこなわれた地域です。こうした放射性物質の拡散度合いは、尋常な場所ではそもそもありません。

勿論、旧ソ連では、隠された形での、放射性物質の拡散は、更に為されています。チェルノブイリ以前でも。

そうしたことを考えると、この話は筋道は基本的に一つだと思います。

この話に関して、BBCが今月上旬に伝えている情報もありました。いろんなメディア情報の粗いまとめのようです。

原文引用と、大雑把に訳しておきました。

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http://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-30709661

Residents of a Kazakh village are being relocated because they keep being struck down with a mystery sleeping illness, it's been reported.

Villagers in Kalachi, northern Kazakhstan, have been suffering from the unexplained condition for about two years. It causes people to fall asleep suddenly, sometimes for several days, and those affected have also complained of memory loss and in some cases hallucinations. More than 100 cases have been reported in the village, which has been nicknamed "Sleepy Hollow", and some people have been affected more than once. Now the heads of neighbouring districts are offering to move the villagers to new homes and jobs elsewhere, the Interfax news agency reports. Priority is being given to the families who have children in the village, the deputy head of Esil district, Saule Agymbayeva, tells the agency. More than half of the village's 582 residents plan to relocate, the report says.

The illness has affected both adults and children. "If you try to wake him, it seems he wants to open his eyes, but can't. He just sleeps and sleeps," Igor Samusenko, whose son was affected by the condition, told Russia Today in December. Doctors haven't been able to work out what's causing the illness, although some have suggested mass psychosis. Other people think the village's location close to a former uranium mine, which closed more than two decades ago, could be behind it, although no abnormal readings have been found in samples of the village's water of soil, the TV channel says.

[大意]

カラチ村の住民は、奇妙な眠り病の為に、移住という事態の真っ只中に居る。

カラチ村は、カザフスタン北部にあり、およそ二年もの間、説明したがたい状況に置かれてきた。

人々は突然眠りに陥り、時には数日も眠り続けた。記憶は失われ、幻覚をみた者さえいる。

この村で100件以上が報告され、「Sleepy Hollow」という呼び名までついたし、何回も同じ状態に陥る人々さえいる。

近隣地域の自治体に、新しい仕事や家が何か提供できないかと申し入れされていると、『インターファックス』が報じている。

優先順位は子供がいる家族だとインタビューに応じていた。

582人の住民のうち、半数以上が移住する予定と報じられてもいる。

この眠り病は子どもにも大人にもおそわれる。

「なんとか起こそううとしても、本人が起きたがっているのに、目がさませないんだ。眠り続けている。」息子が眠り病となったイゴール・サムセンコさんは『ロシアトウディ』に12月に答えている。

医師たちの中には、集団的な精神の異常を指摘する者もいるが、病気の原因についてきちんと解明はできていない。

別の人々は20年前に閉山したウラン鉱山が、眠り病に繋がるかもしれないと考えてはいるものの、サンプル採取された村の地下水には、異常な数値は検出されなかったと、テレビでは伝えています。

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この内容を、東京のテレビ局が、極力、放射能とは言わないように伝えているのが、僕にはとても面白い話でした。

なんというか、人の気持ちの断片はこうしたところでも、わかるものだなあと思います。


この「眠り病」は現地では、結局最低でも2年間も、事態は継続していました。

そして結局、「眠り病」の解決策は「移住」だけでした。

「移住」優先順位は、「子どものいる家庭」だそうです。

これだけで、何がおきているのか、実によく分る話だと、僕には思えます。ある意味、わかりやすいです。

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#65 核の錬金術

核変換も核廃棄物問題を解決しない。核廃棄物処理の素晴らしい方法として多くの人が賛美しているのが核変換である。中性子を利用して長寿命核種を短寿命の核種に変換したり、ほとんど放射性を持たない物質に変換させることができるという。この変換の前提条件は、高レベル放射性物質が混ざったカクテルを高精度で入念に個々の構成物質に分別することである。さらに、その上でそれぞれの物質を、非常に特殊で多大なエネルギーを浪費するそれぞれの処理用にそれぞれ専用に製造された原子炉内で行う必要がある。結論を言えば、極度に手間がかかり、危険でコストが高く、技術的な実現性にも疑問符がつく。その上、核廃棄物がそれでもなお残る。