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自己チューの進行形日記でshow。

ちいさな旅、みなべ町へ。

2016年03月01日 | ちいさな旅。



【みなべ湾の神島の夕暮れ。時の流れは早い。一年ぶりに訪れた。】


2月の中旬から体調がすぐれなかった。変な眠気と倦怠感が続いた。
秋の収穫、柿の剪定、剪定柴と枯葉の処理、慣れない農作業と
ガーデニング、そして介護疲れか、、、。
10日間程庭園技能講座のテキストを開くとすぐ眠っている。

毎週水と木曜日の午後、農作業しながら聞くラジオが面白い。
パーナリティの人柄が心を解き放つ。
府県別の温泉体験の話が、私の温泉好きにはたまらない。
でもしんどくてラジオも聴きたくない。
それでもある日、ラジオのスイッチを入れると
和歌山県の温泉体験を話すコーナーだった。耳が釘付け。
たくさんの温泉を紹介したが「みなべ温泉」を特に強調している
「普通循環式温泉だとpHや炭酸水素塩泉濃度は徐々に落ちるのですが、
 不思議なことに、
ここは落ちないのです。ヌルヌル感がピカイチなんです。」

すぐにネットで見ると次の日2部屋の空き。即予約。
という訳で、次の日、みなべ町へと車を走らせたのである。





【みなべうめ振興館の入口に「祝みなべ・田辺の梅システム 世界農業遺産認定」。】


世界農業遺産は、国際連合食糧農業機関(FAO、本部イタリア・ローマ)が、
2002年に開始した仕組みで、次世代に受け継がれるべき重要な
伝統的な農業(林業・水産業を含む)、農村文化、農業景観などを
全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るもの。

平成27年12月15日に「みなべ・田辺の梅システム」が
世界農業遺産に認定されたのだ。

みなべ・田辺の梅システムとは、養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して
薪炭林を残しつつ梅林を配置し、400年にわたり
高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムだ。



【青空に白色が綺麗に映える梅の花。満開は過ぎたがまだ咲いていた。】


『一目百万、香り十里』と称される程、名実ともに日本一を誇る南部梅林。
梅林の閉園は、3月6日。花は終わりに近いが是非見ておこう、
でも夕暮れまで時間が無い。
そういう訳で「車でまわるコース」をトロトロと走った。



【この道は普段軽トラしか走らない農道なので狭い。梅畑、梅畑、全て梅畑だ。】


このコースは過去2度走った。しかし雰囲気が今までと少し違う。
訪れる人もそうだが、迎え入れる地元の方々の意気込みの熱意が
自然と伝わって来る。これも「世界農業遺産認定」を受けた所以であろう。



【俗界を離れた仙境のような風景だ。しかし農作業は大変だと推測できる。】


里山の斜面を利用し、その周辺に、薪炭林を残すことで、
水源涵養や 崩落防止等の機能を持たせ、
薪炭林に住むニホンミツバチを利用した梅の受粉、
長い梅栽培の中で培われた遺伝子資源、
薪炭林のウバメガシを活用した製炭など、
地域の資源を有効に活用して、
今後も、梅を中心とした農業を行っていくという現れなのだ。

我が地域と違い、後継者が確実に育っていると感じた。





【宿泊は、みなべ温泉の「紀州路みなべ」。梅会席を食した。お酒も飲んだ。】


勿論、目的は温泉。何回も来ている温泉だが、
ラジオのパーソナリティーの体感と私、まっちゃんの体感が
異なっていたので、今回じっくりと入った。

みなべ温泉(梅香丘温泉)pHは、8.5。
温泉技術者Y氏の論文 「温泉の科学 : つるつる温泉の謎」によると
肌がすべすべになるアルカリ性温泉。しかし、実際には、
アルカリ度の高さ(pHの大きさ)がそのまま"すべすべ度"を表すわけではない。
ナトリウムイオンを横軸、炭酸イオンを縦軸にしたグラフを作成すると、
その右上にくる泉質の温泉ほど、
つるつる・にゅるにゅる感が強くなるのだそうだ。
pHの大きさには必ずしも比例しないということらしいのだが、、、。

前回より何か、つるつる感が増しているような気がする。
ラジオのパーソナリティーの言葉に洗脳されたのかも、、、。



【朝の露天の岩風呂。結局、今回も合計6回湯浴み。体中、スベスベである。】


要するに私、まっちゃんは、ナトリウム - 炭酸水素塩泉・塩化物泉(重曹泉)が
一番好みであり、効能があると感じるのだ。

お蔭で体調は戻ったのである。

コメント (4)
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