masaring

自己チューの進行形日記でshow。

今年も祖先をお迎え。

2008年08月13日 | masaringの内緒話

813_004_1

【盆帰り。我が家では今年も先祖をお迎えし、接待している。】

Ie

よく「盆と正月がいっしょに来たような」と言う。忙しいことの
例えである。この時期に休みをとることが多いサラリーマンに
とっては、死語のように思えるかもしれない。
《私は仕事ですが、》
しかし一時代前迄はこんなに実感をともなう言い方もなかった。

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●盆も正月も「家」に神さまを迎えるのが原型だった。
 盆の場合は「お精霊(しょろう)さん」、
 正月は「年神(としのかみ)」などと呼ばれるが、
 どちらも先祖の神、祖霊と考えられている。
 その祖霊が迷わないように目印として、
 盆には篝火をたき、正月には門松を立てて
 祖霊を迎えたのである。

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●お盆の場合、座敷に特別の
 魂(たま)棚(精霊棚)を設け、
 食事を供える。どの家にも
 お精霊さん用の食器があったことを
 ご記憶の方も多いだろう。

812_001_1_3祖霊の送り迎えからその準備、
さらに接待と忙しかった。

だから「盆と正月がいっしょに
来たような」だったのだ。 

←の写真は、法界(ホウカイ)さんを

ご接待の図。

   

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●そればかりではなかった。
 盆と正月は働きに出ている若者が
 一時帰宅する「藪(やぶ)入り」の
 時期でもあった。嫁いでいる女性も
 この時ばかりは実家に帰るのが
 許されたという。
 魂棚でいつもよりは狭くなった家で、
 一家が忙しくとも楽しい語らいの時間を持ったのである。

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●その盆と正月も今や変質した。
 魂棚を作る家がどのくらいあるのだろう。
 しかし、藪入り、つまり帰省の風習だけは
 しっかり残っている。
 海外旅行も増えた中、汗だくで親元へ急ぐ。
 そこには日本人のDNAを感じるし、
 ホッとさせられるような風景でもある。

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●今年も、お精霊さんを迎え接待している。
 我が家では、しっかりこの風習は受け継がれている。
 もちろんお精霊さん用の食器を使っている。
 ただ、我が家の子ども達のDNAは少し違うみたいである。

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都会に出ていった若者たちが
少しでも長い時間、故郷で過ごし、
「家」について考えてもと思うのだが
我が家では、誰も帰省しない。

Ie

やがて、私もお精霊になるが帰る精霊棚の風習は
その頃も、残っているのであろうか。

今は私に与えられたこの世での役目を全うしよう!!

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810_001

【庭に咲く赤いホウセンカ。葉は虫が食べた。これが自然界。】

コメント (4)
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