塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

製品づくりの難しさ、選手の個性と調和すること

2018-01-13 00:26:24 | 日記
 昨日入手した「スニーカーハンドブック」を読みながら、サッカーにおいてフィラとリーボックの面影が消えた理由が、改めて理解できた気がします。

 フィラは90年代中頃から、人気のバッシュを相次いで投入していました。

 ある意味日本市場と北米市場におけるフィラの最盛期とも言えましたが、当時からフィラの製品づくりに粗さが聞こえてきたのも事実です。

 フィラが一番力を注いだ契約選手はグラント・ヒルでしたが、彼が履く最高峰の靴は当時の価格で10800円と、ナイキのエアー・ジョーダンやコンバースのオールスター遥かに下回るか買う設定でした。

 つまり、細部を詰めると小売価格に反映されてしまうことを考慮したのでしょうが、やはり雑なつくりは選手からすると嫌なはずです。

 ローマ移籍後、突如ナイキを履き始めた中田英寿でしたが、サッカー・スパイクもバッシュと同様にどこか粗さが目についたのかもしれません。

 ナイキがナイキたる所以は、製品に粗さが無いこともそうですが

 「選手の特徴を捉えた商品づくり」
 「選手の個性と支給した靴の個性が合致している」

 麺にあります。

 ロナウドといえばマーキュリアル、イニエスタといえばマジスタ、という塩梅です。

 リーボックがバッシュを提供する際、アレン・アイバーソン、シャキール・オニールなど最優先すべき選手の靴を、その選手の特別仕様には思えない形で供給したり、実力はあるが話題性には欠けるグレン・ロビンソンの靴の方が上質である。

 というようなちぐはくさがあったとこの資料を読んで感じた次第です。

 サッカースパイクには十八番のポンプは搭載できませんが、ベルカンプ、ギグスにシェバと選手の個性、言い換えればファンが

 「あのリーボックのスパイク、あの選手が履いていたよね」

 と話題になりにくかったのではないでしょうか。

 逆に言いますと、選手を選ぶだけでなく、選手に最適なプロモーションを仕掛けることも大事だということがわかりますが、それだけの資本金を得ることの方が難しいのですね。
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F・マリノス斎藤の川崎移籍に関して

2018-01-13 00:11:41 | 日記
 昨日まで大黒柱だった選手が、日をまたいで一気に裏切り者だとか、だとか、彼の存在そのものを忘れてしまうおうという現象がサッカーにはあります。

 横浜F・マリノスのファンが斎藤学が川崎フロンターレに移籍することを知って腹立たしい、海外移籍ではなくJ1優勝クラブへの移籍、など、憤怒の理由がいかようにもあることはわかりますが。

 過去、フェルナンド・トーレスがリバプールからチェルシーへ70億円ともいわれた金額で移籍した際は、ファンが彼のレプリカに火をつけて燃やしてしまうという、半ば信じられない行動がありましたが、そこまでしないと怒りが収まらなかったのでしょうか。

 確かに全米バスケットでも、レブロン・ジェームズがクリーブランドからマイアミに移籍を表明した際も、ファンが激高したものですが、一番異なるのは

 ジェームズはマイアミで全米王者に輝き、再度クリーブランドに加入する
 そのクリーブランドでも全米王者に輝く

 という、日本の有名番組で例えるならば

 「移籍の禊は終えた」

 形になります。

 F・マリノスは今季前半、中村がジュビロ移籍を表明したこともあり、最悪J2降格の可能性すらささやかれましたが、粘り強い形で戦い降格とは無縁のシーズンでしたし、天皇杯も決勝まで進出しました。

 ウーゴ・ビエイラ、バブンスキという獲得した外国籍選手の働き、栗原と中澤というクラブをよく知る選手、天野という新しいスター候補など、良い発見があったと言えるのでしょう。

 一方でマルティノスがレッズに移籍し、中村、斎藤という日本代表選手の離脱は、熱心なファンの中で

 「クラブの風通しが良くないのではないか」
 「毎年、主力が移籍表明するのはどうしてだろう」

 という疑念が生まれている様子も感じられます。

 来季はポステコグルー体制で戦うF・マリノス、今後の補強はどうなるでしょうか。
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