goo blog サービス終了のお知らせ 

癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

被爆を避けることの大切さ 2

2011-03-29 10:17:22 | 社会・生活
昨日に続き原子力資料室の情報を転載します。(以下引用)

被ばくを避けるためには、距離をとること、時間を短くすること、
呼吸や食べ物から取り込まないことなどが必要だ。距離をとると
言っても、誰もが避難できるわけでもない。
 また、環境の放射線が高くなりつつある中で、被ばくを避ける
ためにどうしたらよいのか、多くの人が直面している深刻な問題
だ。ここでは、無用な被ばくを少しでも避けるための自衛の方法
を具体的に考えてみたい。先に「放射線被ばくを考える」で自衛
のための被ばくの計算方法をお伝えした。これも参考にしてほしい。

①各都道府県が環境放射線のモニタリングデータを公表している。
これによって自分の住んでいる地域の大まかな環境放射線量を知る
ことができる。モニタリングの位置、福島原発と自分との距離など
を知るとよい。放射能は、一般には風下に薄まりながら広がっていく。

②天気予報を見る。天気と同時に風向きや風速を知るようにしよう。
海の方へ向って吹いていれば、放射能は飛んでこないと考えてよい。
一日中同じ風向きという状態はないが、主たる風向きを知ることは
大切だ。風速を知るのは、福島原発で再び火災が起きたり、爆発が
起きたりした時に、どれくらいの時間で到達するかを知ることがで
きる。

③雨に当たることを極力避けるようにしたい。雨が予想されるとき
には、降る前に予め買い物などを済ませておくとよい。どうしても
外出する必要があるときには、フード付きの服、マスク、傘などで
当たらないようにする。環境放射線の高い地域では、ゴミ袋を履い
て、両足をくるむようにするのもよい方法だと思う。

④晴れた日でも環境放射線が高い地域は、買い物など時間を短くし
て、マスクやフード付きの服を着ていくとよいだろう。

⑤帰宅したら外出に使用したコートやズボンを玄関の所定位置に掛
けておき、なるべく部屋に持ち込まないようにする。
                  (引用ここまで)

放射線は(放射能物質も)目には見えない。ある種のウイルスの
ように触れたからといってすぐに体に激しい症状が出るものでも
ない。直ちに影響の出ない、明確に因果関係が立証しにくいものに
ついて、政治がどれほど冷淡でいい加減かは私自身ギャンブル依存
症の問題に直面して思い知ったし、古くは水俣病やカネミ油症、さ
らに薬害エイズやB型肝炎の問題も根っこは同じ。
素人考えではあるが、放射能の人体への影響にしても過去にたくさん
の人が被害を受けた先例は原爆とチェルノブイリの事故くらいしかない。
ということは実はまだはっきり分かっていないことのほうが
多いのではないか。

前にも書いたが、今回の原発事故、最初は放射線(ミリシーベルトや
マイクロシーベルト)が洩れているという話から始まって、現在は
その放射線を出す放射性物質そのもの(ベクレル)が漏れ出している
事態になっている。さらにその放射性物質も、放射性ヨウ素、セシウム
から今日は更に毒性の強いプルトニウムへと刻一刻報道の内容が変わ
って明らかに事態はどんどん悪くなっている。報道される放射性物質の
種類や量がどうであれ今放射能物質が拡散しているという状況は変わ
っていないわけで、プルトニウムは重くて風で飛ばないからとか
言ってるような場合でもない。
そういう状況なのだから、私たち一般の人間の側で一番大事なこと
は被爆を防ぐために自衛を続けることだ。食品から取り込むのも
呼吸して吸い込むのも理屈は同じ。

ちなみに大気中に放射性ヨウ素が4200ベクレル/㎥の空気を
24時間吸い続けるとヨウ素剤を飲むための基準100ミリシー
ベルトに達する。TVで専門家の人が半減期がどうだとかいう
これまた普通の人間にはすぐには理解しづらい話をして「大丈夫」
みたいに言うけれどとにかくみんなが少しでも被爆しない努力を
継続する。それを呼びかけることは基本の基本ではないのだろうか。