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「ギャンブル依存症」と「ギャンブル(ギャンブリング)障害」

2017-05-27 16:29:17 | ギャンブル依存症
前のブログで書いた「ギャンブル依存症」と「ギャンブリング障害」という病名。
書いていて、なんだかあいまいな気がしたので
ネットで調べられる範囲で調べてみました。

DSMという、アメリカの精神医学会が発行している診断マニュアル書があります。
このDSMの2013年版DSM-5において
いわゆるギャンブル依存症が正式に精神疾患として採用され
診断名が「ギャンブル障害」になったということです。
ちなみにDSM-5においては
アルコール依存症はアルコール使用障害、大麻であれば大麻使用障害が病名になります。

このブログでリンクさせていただいているHP「心の家路」のブログに
「DSM-5ドラフトでは用語「依存」使用せず、その意図を読み解く」という詳細な考察がありました。
これがまたややこしい話なのですが、ざっくり言えば
DSM-5では「依存」と「乱用」という概念を失くし「障害」に一本化した、ということのようです。

これを「最新の学説ではギャンブル依存症という病気はなくなった」というように解釈し
「だから、ギャンブル依存症という言葉を使っている人たちは
古い、間違った考え方を主張している」という風に
拡大解釈をされると、とても困ったことになります。
有名人の事件や、カジノ法案を契機に「ギャンブル依存症」という言葉は
以前よりは、一般の人たちに認知されるようになり
公的な機関の発表やマスメディアでも「ギャンブル依存症」という表現を見かけることが増えました。
そしてカジノ法案がらみで、国も「ギャンブル依存症対策」をやるという段階に来ています。

当然河本先生のような、ギャンブル依存治療の専門家の人たちも関わられるはずですから
「ギャンブル(ギャンブリング)障害」という
正式な診断名が出てくることも多くなるのではないかと思います。
アルコールや薬物の場合でも同じで
「〇〇依存症」という表現は、現在では通称(いわゆる〇〇依存症というふうに言われる)とされ
つまり表現の違いというだけで、内容は同じということなのです。
さらに、精神医療の分類にはICD WHOの国際室病分類による診断基準というのもあって
そちらではギャンブル依存症は「病的賭博」と表現されています。(ややこしい 怒)

このDSM-5において、旧マニュアルにあった
ギャンブル障害が「進行性かつ不可逆な病である」という部分が削除され
自然治癒もある(進行性とも限らず、可逆な部分もある)と定義づけられたことが
いわゆる「最新の学説」として、今後精神医療のスタンダードになる可能性は大きく
河本先生の主張も、これに沿ったものであるということが分かりました。
そして、このことは、これからの「ギャンブル依存症対策」についても
当然大きな影響力を持つのではないかと思います。

いやあ、読んでいて「この人、なんて面倒くさい人なんだ」
と思われる方も多いんじゃないかと思います。
子どもたちからも「お母さんは、怨念系だから」と言われますし
この執念深い面倒な性格のせいで、いつも頭の中がごちゃごちゃしていますから
がんなんていう病気になったのも、むべなるかなです。

でも、10年くらい前の、ダンナがパチンコ依存MAXだった時の私がこれを読んだら
「ああ、もう、依存症がどうとか、分類がどうとか、そんな理屈はどうでもいいから
とにかくダンナにパチンコやめさせる方法を教えてよ」とブチ切れていただろうなと
我ながらちょっと可笑しくもなりました。

けれども、今回のように
これまでとは180度違うような新しい考え方が出てくるというのは
さすがに想定外ではありました。
先の分からない病気持ちの私に、今から何ができるというわけでもないのですが
この前からハマっている相場英雄さんという小説家さん。
相場さんは、以前は時事通信の記者をされていた方で「フィクションの世界だったら
もう何でも書ける」と作家に転向された経歴の持ち主です。

その相場さんが「現代は自分で防衛をしていかないと、本当に誰も守ってくれない」
と語られた言葉にものすごく感動し、共感しました。
自分で防衛するというのは、何が本当かを知ることなのだろうと思います。
ダンナのギャンブル依存症が原因で、私の半生は大きく変わりました。
けれど、それはダンナのせいだけではなく、自分が無知だったせいでもあります。
ですから、たとえ怨念系と言われようが、粘着と思われようが
納得がいかないことは、ある程度理解できるまで調べて
自分なりの考えをまとめながら、共感してくださる方とシェアしていく作業は
可能な限り続けていきたいと思っています。


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ギャンブル依存症対策の行方(1)

2017-05-19 15:22:43 | ギャンブル依存症
このところの体調不良で、考えをきちんとまとめる自信がなく
保留にしていた、ギャンブル依存症対策の問題。
以前「ギャンブル依存症に新説?」というブログにも書いたのですが
どうしても腑に落ちないというか、納得がいかないことが
いくつかあるので、少しづつ書いていこうと思います。

「ギャンブル依存症に新説?」の記事は
ウィキペディアの「ギャンブル依存症」の項目について書いたものでしたが
ギャンブル依存問題で、新しい見解を打ち出されている
久里浜医療センターの河本泰信先生は、昨年実施された
「ギャンブル依存症研修プログラム」でも中心的な存在のようです。

で、この河本先生の主張のポイントは、次のようなものです。

① 以前厚労省が発表した「ギャンブル依存症536万人という数字は
  米国での調査をベースに測定したもので
  パチンコ店が繁華街に多数あり、気軽に入れる日本の現状には合わず
  実際に病的賭博、つまりギャンブル依存症という病気に該当するのは、その1割程度

② ギャンブル依存は、一生治らないというのは誤りで、多くは一時的なのめり込み。
  海外の研究では、大半の人が自然にやめるか、問題のないギャンブル習慣に戻るという
  結果が出ている

③ これまでギャンブル依存症とされてきた人の90%は
  病的なものではないので、必ずしもギャンブルをやめる必要はなく
  治療は、当事者がギャンブルで満たそうとしている様々な欲求を理解、整理し
  別の手段や、適度なギャンブルで満たせるように導くことで
  やみくもなギャンブルの禁止は、依存を悪化させることもある

上の項目は、平成25年7月に神奈川で行われた「アルコール関連予防研究会」での
河本先生の「病的ギャンブリング(ギャンブル依存)の治療と当センターでの試み」という
講演記録を参考にまとめたものです。
専門的な内容ですが、関心のある方はそちらを参照してください。

ギャンブル依存症の問題は、1990年代から急増しましたが
それから30年近く、公的な機関や医療機関で、相談や治療に対応してくれるところは
ほとんどなく、ギャンブラーの自助グループGAと、家族の自助グループギヤマノンが
数少ない受け皿になって、ギャンブラーとその家族を支えてきました。

現在ギャンブル依存症の治療に取り組んでおられる医療機関の一部も
自助グループのGAや各地のジャパンマックの施設も
依存症についての考え方や、12ステッププログラムやミーティングの方法は
先行したアルコール依存症の自助グループAAのやり方をお手本にしています。

ですから、ギャンブルが止められない、借金や犯罪などの問題を起こしたなどで
本人や家族が、そういう施設に相談に訪れた場合は
「ギャンブル依存症は病気」「ギャンブル依存症は治らない」
「自助グループに通って、ギャンブルを止め続けることが回復の基本」
というお話をされます。

河本先生の説でも、自助グループを否定されているわけではありません。
ただ、今ギャンブルの問題を抱えている多くの人の中でも
病気としての「ギャンブル依存症」と言えるのは限定的で
その中にも精神科の合併症がある人、あるいは発達障害がある人は
その合併する病気、障害の治療を優先すべきで
自助グループでの回復が有効とされているのは「非自閉型」と
分類される一部の人たちということのようです。

河本先生は、日本のアルコール依存症治療の先駆けで
依存症治療に関しての歴史も実績もある久里浜医療センターの先生で
現在ギャンブル依存症治療を担当され
「ギャンブルを禁じないギャンブル依存症治療」を実施されています。
「ギャンブル依存症研修プログラム」でも、多くの項目の講師をされています。
河本先生の提唱されている説が
国のギャンブル依存症対策の指針になる可能性は大きいような気がします。

もしもそういう流れになれば、ギャンブル依存症対策云々以前に
現在ギャンブル依存症に関わっているすべての人たち
本人、家族、援助者や相談機関、医療機関などに、大きな混乱が生じます。
河本先生は「疾病性」(病気であるかどうか)の判断についても
合併症や発達障害、ギャンブル依存症のタイプの分類についても
細かい指針を提案されていますが
その正確な診断は、いったいどこで誰が下すのでしょう。

考えすぎと言われるかもしれませんが、「ギャンブル依存症研修プログラム」も
個別の項目の名称は「ギャンブリング障害」という表現がされています。
「ギャンブル依存症」という病気の患者は50万人程度で
それ以外で、ギャンブルの問題があっても、その多くは治るもので
必ずしもギャンブルを止めなければならないわけではないということになれば
ギャンブル依存症を、依存症という大きな枠の中で考えることが難しくなります。

それでなくても依存症対策超後進国の日本で
ギャンブル依存症の問題が、他の依存症とも分断され
混乱し、迷走して、今よりももっと当事者は行き場を失うという
最悪の結果にならなければよいのですが。


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女性と母性

2017-05-12 16:00:44 | 社会・生活
子供たちから、1000冊の本をダウンロードできる
キンドルをプレゼントしてもらったので
「もう毎回母の日のプレゼントとかはいいからね」と
断っていたら、娘から「お茶を飲みにおいで」と電話が来ました。

「それでは」ということで、チャリで15分ほどの娘の家へ。
娘はダンナさんと、黒と三毛の、二匹の長毛ニャンズと暮らしています。
私が、プレゼントを断ったので
「生きている猫をなでなでする」を、プレゼントにしてくれたようです。
三毛ちゃんのほうは、ちょっと性格がアレなので、触らせてくれないのですが
黒ちゃんは、優しくて大人しいニャンコなので
「このおばさん誰?」という顔をされながらもなでさせてくれました。

1時間ほどお茶しながらおしゃべり。
その中で「男の人って、赤ちゃんが生まれれば、女なんだから
育てられるやろう。何とかなるだろうって思ってるよね」という話がでました。

「全ての女性には母性がある」という、いわゆる母性神話。
昔、桐野夏生さんが、コラムで
「女には、どこか命を引き受ける覚悟がある。
命の始まりを見た畏怖とよろこびが遺伝子に組み込まれているせいかもしれない。
その感覚は、微妙で、個別的である。しかも、荒々しく、うっとうしい」
と書いておられるのを読んで、自分の、子供に対する感覚にすごく近いと思いました。

妊娠と出産は、男性には絶対に理解できない
純粋に、まさに動物としての命がけの体験ですし
そうして生み落とした新生児は、自分では泣くことと眠ることしかできない
24時間、すべての世話をしなければならない
あまりにも無力な生き物ですから
出産を経た女性は、妊娠する前とは、何もかもが180度変わります。

そういう子育ての大変さを、子供に対する無条件の愛情で乗り切っていける人もあるでしょう。
でも、みんながみんなそうかと言われたら、それはどうかなと思います。
確かに、メカニズムとしては、出産すれば母乳が出るようになるといった変化はありますが
それじゃあ、子供産んだら、いきなり本能が覚醒して
完璧に子育てができるようになるかというと、そういうわけでもないと思います。

動物の世界でもそうですが、多くの動物は群れで生活していますから
本能だけではなく、見よう見まねというところも大きいはずです。
けれど現代の、人間の子育ては、どちらかの両親と同居でもない限り
本当に孤独で、未経験のことを手さぐりでやっていく作業になります。

「まあ、何とかならなくはないけど、お母さんの場合は
そんなにキャパが広くないもんだから
もう母性だけになっちゃった感じなんだよね。妻でもなければ、女でもなくなって。
とにかく子育てしなきゃっていう、義務感と責任感オンリー。
だから、子育てをそんなに深刻には考えない
それこそ、何とかなるさのお父さんとの間に埋められない溝ができたんだと思う。
しかも、こんな理詰めで考えるタイプなもんだから
赤ちゃんが笑ってくれたらとにかく幸せみたいな、愛にあふれたタイプじゃなくて
「なんで泣いてるんだろう」とか「どうすれば笑うのか」とか
いちいち考えるような母親だったし、あんたたちには心から悪いことしたと思ってるよ」と
今さらながら懺悔したら、娘は笑っていました。

「でも、女だから、母親だからって、ひとくくりに言われるのは困るよね。
それは、男性が父親になる場合だって同じなんじゃないかな。
それぞれの性格もあるし、自分が育ってきた環境の影響もあるだろうし。
男性は自分の父親、女性は自分の母親が一応基準になるんだろうけど。
ああなりたいっていう場合も、あんな風にはなりたくないって場合もあるだろうしね。
あと、落ち着いて子育てをするには、父親の協力とか、経済的な安定とかも大きいし。
全部、女性の母性とか、母性愛でなんとかなるというものではないと思うよ」

まあ、私のアドバイスは、いつもこんな感じです。
桐野さんも書かれたように、女性の内なる母性とは言え
それはあくまで「微妙で、個別的な」感覚で、ひとくくりにすべきものではありません。
子供を産んだら、自分はどんな母親になるのかは、実際に産んでみない限り分かりません。

以前娘に「小学校の時、お母さんに母の日の話をしたら
「あれは花屋の陰謀」って言われて、ものすごくショックやった。
あとクリスマスも、「あれはおもちゃ屋とケーキ屋の陰謀」って言ったよね。
もう、こんな人、母親じゃないって思った」と言われたのも今では笑い話になっていますが
そんなんでも母親と思い続けていてくれる子供たちにこそ感謝ではあります。
(ただしクリスマスは、世間並み、人並みにケーキも、チキンも、プレゼントも
準備しましたから、それほど恨まれる筋合いはありません)

ずいぶん回復してきましたが、どうも不調になる前の体調にはもう戻らないようです。
告知からは3年ですが、最初の症状が出てからは丸4年で、5年目に入り
当然のことながら、少しづつ進行している感じです。
ダンナにも「今年は、去年までみたいに、イケイケで出歩いたりはしません」と宣言しました。
そろそろ、周囲に迷惑をかけずに、せめて家のことは自分でできる、のを
当面の第一目標にしたほうがよさそうだからです。

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Good News Bad News

2017-05-03 13:36:46 | 社会・生活
思わせぶりなタイトルですが、まずは悪いほうから。
ギックリ腰になってから、ほぼ3週間。
転移はなかったものの、電気鍼を打ってもらっても
一か所どうしても痛みが消えない箇所が。

そもそもギックリ腰が出た時に
原因と考えられたのが、骨転移、ギックリ腰
そして鎮痛剤の副作用による便秘からくる、腸の不調でした。
前の二つをクリアしても、まだ腰痛が取れないので、これは腸だなと思ったら
いきなり激しい腹痛に襲われ、急患で診てもらいました。

腸のレントゲンを撮ったら、やはり原因は便秘らしい。
これまでも、酸化マグネシウムを処方してもらって
それでもダメな時は、コーラックを使っていましたが
どうもコーラックではダメなようで、先生に
「漢方の便秘薬とかはどうでしょうか」と聞いてみたら
「漢方がいいなら、お薬処方しますよ」とのこと。
今の主治医の先生は、漢方にも詳しいので、すごく好反応でした(笑)

処方していただいた漢方薬が、いい感じに効いて
少しづつ体調が回復してきましたが
この3週間は、告知をされてからの3年の間で
一番体調が悪かったような気がします。

前にも書きましたが、宿主が弱ると、がん細胞はがぜん活気づきます。
自壊している部分は、見た目のおぞましさとは違ってほとんど痛みがないのですが
自壊創のふちの部分は、ぐるりと新しいがん細胞ができているところで
そこに痛みが起こり、浸出液の量も増えます。
この3週間、腰痛、腹痛、患部の痛みと、三重苦状態で、相当弱りました。
けれど、数日前から体調が戻ったので、がんもしゅんとなりました。
「ちぇっ」と、がんが舌打ちするのが聞こえてきそうです。

そして、良いほうのニュースは、新しいノートPCが到着しました。
メイドインチャイナの廉価品ですが
どういうわけか、ダンナが自分の年金で買ってくれたので、ぜいたくは言いません。
ダンナに「何十年ぶりに、もしかして初めてもらった母の日のプレゼントやね」と言ったら
「ハハハ」と笑っていました。
ギャンブル依存症のせいでそうなったわけではなく
もともと、何かの記念日とかイベントとかには
まったく興味も関心もない人なので
私が言ったので初めて「そうか、母の日か」と思ったようです。

前のノートは、返す予定だったので、最低限の作業に使っていましたが
今度は、天下晴れて自分専用なので
デスクトップに、山ほど入れてある「お気に入り」の項目なんかを
ちゃんと整理して自分のPCに移行し、使いやすいようにカスタマイズしようと思います。
今からそれやってどうする、という話ではあるのですが。

もう一つは、先日応募していたアルファポリスの「ホラー大賞」
前回は最下位に近い結果だったのが
今回は23位とか結構上位の成績で終わり、すごく嬉しかったです。
まあ娘がサクラで投票してくれたり、モノ書きのお友達が応援してくれたりもあったのですが
一般読者で、投票してくれた人が数名いたようで感激しました。

こんな具合で一進一退、まさに「禍福はあざなえる縄の如し」という言葉通りの日常です。

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