前のブログで書いた「ギャンブル依存症」と「ギャンブリング障害」という病名。
書いていて、なんだかあいまいな気がしたので
ネットで調べられる範囲で調べてみました。
DSMという、アメリカの精神医学会が発行している診断マニュアル書があります。
このDSMの2013年版DSM-5において
いわゆるギャンブル依存症が正式に精神疾患として採用され
診断名が「ギャンブル障害」になったということです。
ちなみにDSM-5においては
アルコール依存症はアルコール使用障害、大麻であれば大麻使用障害が病名になります。
このブログでリンクさせていただいているHP「心の家路」のブログに
「DSM-5ドラフトでは用語「依存」使用せず、その意図を読み解く」という詳細な考察がありました。
これがまたややこしい話なのですが、ざっくり言えば
DSM-5では「依存」と「乱用」という概念を失くし「障害」に一本化した、ということのようです。
これを「最新の学説ではギャンブル依存症という病気はなくなった」というように解釈し
「だから、ギャンブル依存症という言葉を使っている人たちは
古い、間違った考え方を主張している」という風に
拡大解釈をされると、とても困ったことになります。
有名人の事件や、カジノ法案を契機に「ギャンブル依存症」という言葉は
以前よりは、一般の人たちに認知されるようになり
公的な機関の発表やマスメディアでも「ギャンブル依存症」という表現を見かけることが増えました。
そしてカジノ法案がらみで、国も「ギャンブル依存症対策」をやるという段階に来ています。
当然河本先生のような、ギャンブル依存治療の専門家の人たちも関わられるはずですから
「ギャンブル(ギャンブリング)障害」という
正式な診断名が出てくることも多くなるのではないかと思います。
アルコールや薬物の場合でも同じで
「〇〇依存症」という表現は、現在では通称(いわゆる〇〇依存症というふうに言われる)とされ
つまり表現の違いというだけで、内容は同じということなのです。
さらに、精神医療の分類にはICD WHOの国際室病分類による診断基準というのもあって
そちらではギャンブル依存症は「病的賭博」と表現されています。(ややこしい 怒)
このDSM-5において、旧マニュアルにあった
ギャンブル障害が「進行性かつ不可逆な病である」という部分が削除され
自然治癒もある(進行性とも限らず、可逆な部分もある)と定義づけられたことが
いわゆる「最新の学説」として、今後精神医療のスタンダードになる可能性は大きく
河本先生の主張も、これに沿ったものであるということが分かりました。
そして、このことは、これからの「ギャンブル依存症対策」についても
当然大きな影響力を持つのではないかと思います。
いやあ、読んでいて「この人、なんて面倒くさい人なんだ」
と思われる方も多いんじゃないかと思います。
子どもたちからも「お母さんは、怨念系だから」と言われますし
この執念深い面倒な性格のせいで、いつも頭の中がごちゃごちゃしていますから
がんなんていう病気になったのも、むべなるかなです。
でも、10年くらい前の、ダンナがパチンコ依存MAXだった時の私がこれを読んだら
「ああ、もう、依存症がどうとか、分類がどうとか、そんな理屈はどうでもいいから
とにかくダンナにパチンコやめさせる方法を教えてよ」とブチ切れていただろうなと
我ながらちょっと可笑しくもなりました。
けれども、今回のように
これまでとは180度違うような新しい考え方が出てくるというのは
さすがに想定外ではありました。
先の分からない病気持ちの私に、今から何ができるというわけでもないのですが
この前からハマっている相場英雄さんという小説家さん。
相場さんは、以前は時事通信の記者をされていた方で「フィクションの世界だったら
もう何でも書ける」と作家に転向された経歴の持ち主です。
その相場さんが「現代は自分で防衛をしていかないと、本当に誰も守ってくれない」
と語られた言葉にものすごく感動し、共感しました。
自分で防衛するというのは、何が本当かを知ることなのだろうと思います。
ダンナのギャンブル依存症が原因で、私の半生は大きく変わりました。
けれど、それはダンナのせいだけではなく、自分が無知だったせいでもあります。
ですから、たとえ怨念系と言われようが、粘着と思われようが
納得がいかないことは、ある程度理解できるまで調べて
自分なりの考えをまとめながら、共感してくださる方とシェアしていく作業は
可能な限り続けていきたいと思っています。
書いていて、なんだかあいまいな気がしたので
ネットで調べられる範囲で調べてみました。
DSMという、アメリカの精神医学会が発行している診断マニュアル書があります。
このDSMの2013年版DSM-5において
いわゆるギャンブル依存症が正式に精神疾患として採用され
診断名が「ギャンブル障害」になったということです。
ちなみにDSM-5においては
アルコール依存症はアルコール使用障害、大麻であれば大麻使用障害が病名になります。
このブログでリンクさせていただいているHP「心の家路」のブログに
「DSM-5ドラフトでは用語「依存」使用せず、その意図を読み解く」という詳細な考察がありました。
これがまたややこしい話なのですが、ざっくり言えば
DSM-5では「依存」と「乱用」という概念を失くし「障害」に一本化した、ということのようです。
これを「最新の学説ではギャンブル依存症という病気はなくなった」というように解釈し
「だから、ギャンブル依存症という言葉を使っている人たちは
古い、間違った考え方を主張している」という風に
拡大解釈をされると、とても困ったことになります。
有名人の事件や、カジノ法案を契機に「ギャンブル依存症」という言葉は
以前よりは、一般の人たちに認知されるようになり
公的な機関の発表やマスメディアでも「ギャンブル依存症」という表現を見かけることが増えました。
そしてカジノ法案がらみで、国も「ギャンブル依存症対策」をやるという段階に来ています。
当然河本先生のような、ギャンブル依存治療の専門家の人たちも関わられるはずですから
「ギャンブル(ギャンブリング)障害」という
正式な診断名が出てくることも多くなるのではないかと思います。
アルコールや薬物の場合でも同じで
「〇〇依存症」という表現は、現在では通称(いわゆる〇〇依存症というふうに言われる)とされ
つまり表現の違いというだけで、内容は同じということなのです。
さらに、精神医療の分類にはICD WHOの国際室病分類による診断基準というのもあって
そちらではギャンブル依存症は「病的賭博」と表現されています。(ややこしい 怒)
このDSM-5において、旧マニュアルにあった
ギャンブル障害が「進行性かつ不可逆な病である」という部分が削除され
自然治癒もある(進行性とも限らず、可逆な部分もある)と定義づけられたことが
いわゆる「最新の学説」として、今後精神医療のスタンダードになる可能性は大きく
河本先生の主張も、これに沿ったものであるということが分かりました。
そして、このことは、これからの「ギャンブル依存症対策」についても
当然大きな影響力を持つのではないかと思います。
いやあ、読んでいて「この人、なんて面倒くさい人なんだ」
と思われる方も多いんじゃないかと思います。
子どもたちからも「お母さんは、怨念系だから」と言われますし
この執念深い面倒な性格のせいで、いつも頭の中がごちゃごちゃしていますから
がんなんていう病気になったのも、むべなるかなです。
でも、10年くらい前の、ダンナがパチンコ依存MAXだった時の私がこれを読んだら
「ああ、もう、依存症がどうとか、分類がどうとか、そんな理屈はどうでもいいから
とにかくダンナにパチンコやめさせる方法を教えてよ」とブチ切れていただろうなと
我ながらちょっと可笑しくもなりました。
けれども、今回のように
これまでとは180度違うような新しい考え方が出てくるというのは
さすがに想定外ではありました。
先の分からない病気持ちの私に、今から何ができるというわけでもないのですが
この前からハマっている相場英雄さんという小説家さん。
相場さんは、以前は時事通信の記者をされていた方で「フィクションの世界だったら
もう何でも書ける」と作家に転向された経歴の持ち主です。
その相場さんが「現代は自分で防衛をしていかないと、本当に誰も守ってくれない」
と語られた言葉にものすごく感動し、共感しました。
自分で防衛するというのは、何が本当かを知ることなのだろうと思います。
ダンナのギャンブル依存症が原因で、私の半生は大きく変わりました。
けれど、それはダンナのせいだけではなく、自分が無知だったせいでもあります。
ですから、たとえ怨念系と言われようが、粘着と思われようが
納得がいかないことは、ある程度理解できるまで調べて
自分なりの考えをまとめながら、共感してくださる方とシェアしていく作業は
可能な限り続けていきたいと思っています。
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