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福島原発の建屋の爆発について

2011-03-23 10:46:51 | 原発事故
話があっちに飛びこっちに飛びで申し訳ありません。
今回の原発事故では原子炉の格納容器の建屋の爆発が相次いだ。

爆発の映像と骨組みが露出して
素人目には完全に崩壊して見える建屋の映像は
あれで格納容器が大丈夫だと言われても
とても信じる気持ちにはならない。
チェルノブイリの原発事故は炉心が溶融して爆発した。
そのイメージがあるからよけいだ。
第一水素が爆発したんだと言われても
建屋の中になぜ爆発するような水素があるのか
そのメカニズムがさっぱり分からないから
その時点ですでに全部が吹っ飛んで
実はじゃんじゃん放射能が洩れているのではと
考えている人がかなりたくさんいるのではないかと思う。

それで爆発のことを説明している所はないかと
探していたら「原子力情報室」というサイトで
2011/3/17開催した緊急院内集会『福島原発の現状をどう見るか』
という講演の動画があった。

http://www.ustream.tv/recorded/13371747

専門家の話だから私のような無知な人間には一度には
理解できない。少しづつまとめていくことにする。

すでに報道されているように
地震と津波で原発は核燃料に水を入れ冷却する装置の全てが
非常用も含めて全ての電源が使えなくなったことで停止した。

冷却機能が失われたことで燃料が格納容器の中で高温の熱を出し
すでに入っている水が蒸発して水位が下がった。
燃料はジルコニウムと呼ばれる細い管に入っていて
この管が水面に出ることでその管の表面の金属が溶けて
その溶けた物質と水蒸気が反応して水素が発生して爆発した
とこういうことであるらしい。

だから爆発自体は核爆発を起こした(?)
チェルノブイリの場合とは何となく違うということは
かろうじて理解できた。
ただメカニズムが分かったことと格納容器が本当に
無事だったのかは別の問題で
爆発時やその後の格納容器の状態などの中の様子は
まったく分かっていなかった。
昨日からやっと電源が復旧して
どこがどうなっているのかが少しづつ分かってくるのは
これからのことになるのだろう。
放射性物質がどこからどんな状態で洩れているのかも。

今回の事故の経緯は専門的な内容が多過ぎて
私のような普通のおばさんには
簡単には理解できない。
もう少し丁寧な説明がなければ
ただ映像や断片的な情報を発信するだけでは
みんなの「こわい、こわい」という心理的なパニック状態を加速させ
風評被害や誤解を助長するだけになってしまう。

発表の仕方や報道の仕方を
たくさんの人が理解できるように工夫してほしい。
特に専門的な知識を持っている人たちは
いつも同じ紋切り型の説明を繰り返すのではなくて
何をどう説明すればより多くの人たちに
正確に理解してもらえるかを考えてほしい。

*このブログでは色々調べていくうちにわかったこともあって
以前に書いたところも後から訂正したり加筆したりしています。
どうかご了承ください。また明らかに間違っている点などあり
ましたらご指摘いただけるとありがたいです。
ちなみに今日の記事の中では管の金属の
ジルコニウムという物質が水蒸気と反応して水素が出るという
ことなのかというところがよく分かりませんでした。