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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

現金化ビジネス

2010-10-24 08:38:21 | 社会・生活
数日前「現金化ビジネス」の業者が
脱税で逮捕されたというニュースを見た。
現金化ビジネスの話は以前にも見かけたおぼえがあるのだが
総量規制(年収の三分の一以上の借り入れを禁止する)後
利用者が急増しているというのが気になった。

現金化ビジネスとは、ショッピング枠を現金化すると謳われている
商売でほとんど価値のない安価な商品を、顧客にクレジット
カードで高額で買い取らせるもので、客は表向きは10万円の
商品をA社からカードで買ったという形にして、A社から
8万円の現金を受け取る。A社はカード会社から10万円を
受け取るので2万円の儲けになる。送られてくる商品という
のはゴルフボールなどほとんど価値のないものだが、一応
商品売買の形を取っているので事実上は融資だが違法ではない。

しかし結局客はひと月後にはカード会社に10万円を支払わ
なければならない。これによく似ているのが訪問販売で高額な
商品を売るケースで、認知症のお年寄りなどにカードで契約
させて利益を上げるというようなもの。最終的には客とカード
会社の問題になり業者には法の規制が及ばない。

よくもまあ次から次から法の網をくぐった金儲けを考え付く
ものだと感心している場合ではない。総量規制で出金ができ
なくなり返済に困ったり、遊ぶお金がないという人間を狙っ
たものだろう。

うちのダンナもそうだったがギャンブル依存症の人間というの
はこうしたらこうなるというような論理的な思考をすること
ができなくなっている。単純に「金を手にすることができる」
というのに飛びつく。これが恐い。それで手にした現金を計画
的に返済に当てるならまだしも「8万の内3万は返済にして
あと5万あればこれがパチで10万になれば……」
この根拠の無い「たられば」の妄想はとても普通の人間には
理解できない。

なんでこれくらいのことがということが理解できず、いとも
簡単に世の中の至るところにある落とし穴にあっさり落ちる。
借金に追われて強盗をやるといった踏み越えてはいけない
善悪の一線をも簡単に超えてしまう。治ることのない
ギャンブル依存症の人間と暮らし続ける怖さというのは、
だからいろいろな意味で死ぬまで終ることのない恐怖で
もあるのだ。



至れりつくせり

2010-10-17 08:32:22 | 社会・生活
2009年2月の@グリーンべると
(主にあの業界のニュースを発信している)の記事に
こんな内容のものを見つけた。


2007年11月から東京都、神奈川県内のパチンコパーラー
10店舗で行われていたホール向け銀行ATM(現金自動預け払
い機)のフィールドテストの範囲を今後拡大する予定。

設置エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の関東
100店舗、大阪府、京都府、奈良県、兵庫県の関西50店舗の
計150店舗。

 ホール向け銀行ATMは、顧客へのサービス向上やパーラー
の売上金入金等の利便性向上のために東京と神奈川で
フィールドテストを行い問題等が発生しなかったためテス
ト店舗を拡大することになった。

 同ATMは、のめり込み防止の観点から1日の利用限度額が
3万円に制限されているほか、銀行口座に残高がある場合
のみ出金できる仕様となっているらしい。

確かに今は銀行ATMは昔に比べてコンビニやスーパーなど
いろんな場所に設置されている。だからといってあの業界の
ためになぜここまで至れりつくせりにする必要があるのか。

GA(ギャマノン)のギャンブルに関する20の項目に次
のような質問がある。
「その人は、自分で予定したより長くギャンブルをしたり、
最後の1円がなくなるまでギャンブルをしますか?」

ギャマノンとはギャンブル依存者が回復するための
活動を行っている自助グループの総称だが、20の質問
のうち6つ以上該当すれば依存症の可能性が大きいと
している。家族にパチンコやスロットに頻繁に通い
金銭的な問題を抱えているような人がいる場合はぜひ
一度このサイトにアクセスしてほしい。

sites.google.com/site/gamanonjapan/home

ここまでくればこういうことをすればどうなるかを
社会の上層部の人間はすべてわかった上でやっている
つまり確信犯だと言っていいと思う。
業界の便宜を図れば巨大な利権が動く。
なにしろ業界最大手のパチンコメーカーSANKYOの
2008年度の売上高は2805億円、会長の個人資産
6210億円という世界なのだ。
1000万や2000万の金はどうということもない。
「すべては自分たちの利得のため」
庶民は何も分からないままにまるで蟻地獄のように
奈落の底へと落ちていく。

景気は一向に回復しないまま年末へと向かっていく。
もうこんな落ち目の国の国民の懐からむしりとらなくても
お隣に景気のいい大国があるじゃん。
さっさとあっちへ引っ越そうよと言いたいが
そこは何世紀にも渡る怨念の国民性。
対抗するにはやはり日本古来の呪術(またそれかい)
しかないのだろうか。

パチンコと著作権について

2010-10-10 16:18:56 | 依存症
たまに民放でスポーツ番組を見ていると
出る。
お化けや妖怪の話ではない。そう、パチンコのCM。
ドラマや芸能人やありとあらゆるものとタイアップして
よくまあこんなにと思うほど次々に新台の広告が流れる。

採用しているキャラクターで
ターゲットにしたい年代層がわかる。
「これは若者向け」とか「これは中高年向け」とか
「冬ソナ」なんかは韓流狂いのおばさん向けなのか。

芸能人やドラマの場合は著作権を持っている
事務所なりTV局なりにお金が入る仕組みに
なっているのだろう。
そう理屈では分かっていても
パチンコのキャラクターになったり広告に出演している
俳優さんへの私の好感度は急降下する。
「この人プライベートで莫大な借金でもこしらえて
いるんじゃあ」などと考えてしまう。

パチンコになっているアニメも多いが
漫画家やクリエーターの人たちは
もし自分の作品に幾ばくかのプライドを持っているならば
すでに400万人もの人間がギャンブル依存症になって
家族や周囲の人間を苦しめている現実を理解して
お金のためだけに安易に自作のキャラクターの
パチンコやスロットへの使用を認めないでほしい。

親が苦労して教育資金を準備し
県外の大学に進学させたあげく子どもが知らない間に
ギャンブル依存症になっていたなどというのは
もはや悲惨を通り越してあまりにも残酷だ。
20代から依存症になってしまったら
完治することはない病気を抱えて
生き続けなければならない人生は長すぎる。

そして依存はギャンブルのみならず
酒やセックスやドラッグなど
要は本能的に強烈に快感を感じることができて
ギャンブルに近い高揚感のあるものになら
何にでも移行していく。
一度変化した脳の機能はもとに戻ることはないから
こうした依存の無限ループの泥沼で
周囲の人間たちを巻き添えにしながら
あがき続けるしかなくなるのだ。

これほど恐ろしい「ギャンブル依存症」の情報は
マスコミが大手スポンサーであるパチンコ業界に
遠慮して新聞やメディアなどでは取り上げないが
ネットの世界などではまだある程度情報を得ることができる。
もし自分の周囲に年齢や性別に関わらず
「依存症なのではないか」と疑われる人がいたら
なにはともあれこの病気についての
正確な知識を手に入れてほしい。
依存者を助けるためというよりも
何より自分や家族が巻き添えにならないために。


人は依存なしでは生きられない?

2010-10-03 17:15:57 | 依存症
いつも人のことばかり偉そうに糾弾している私だが
実は自分にも根深い依存対象がある。
その一つがタバコ。
どうしようと思っている内に値上げの日は容赦なくやってきた。
せめてもの無駄な抵抗で2カートンを予約。
今月は減煙で乗り切ろうと思っているが
本数はさほど減らずさて来月はどうなることやら

「くそ、貧乏人ばっかりいじめやがって。死ね!」とか
心の中で悪態をついたり値上げを決めた人を呪ってみたり
いずれもさほど効果の期待できない反撃をしてみる。
何が腹が立つって「国民の健康のため」とか
いけしゃあしゃあという奴が許せない。
「健康」を錦の御旗にするなら
すでに患者400万人とも言われている
ギャンブル依存症の対策を何とかしろよと言いたくもなるのだ。

それも前のブログで紹介したような
状況に逆行するあきらかに業者のためみたいな対策ではなく
帚木蓬生氏が主張されているように
まず実態を解明するための疫学調査に着手するといった
医学的に正当な手順に乗っ取った対策を実施してほしいと思う。

今日は自分の依存告白なので
面倒な話はこれくらいにして
もう一つの依存はやはり猫。
職場の人は「猫が死んだらペットロスになって
仕事に来なくなるんじゃあ」と心配しているらしい。
この夏は高齢と猛暑とでたびたび体調を崩して(猫が)
さすがの私ももうだめなんじゃぁと覚悟を決め
ネットでペットの葬儀屋さんまで探していた

が…何とか持ちこたえた。
ここまでくればいわゆる大往生で
飼い主としても思い残すことはないと
いつ何があっても大丈夫なように
腹はくくっているつもりだが
でもかわいい骨壷になりそうな壷を探そうかなと
そんなことを思う今日この頃。
ああ、やっぱり人は何かに依存せずには
生きていけないんだるなぁ。
ちなみに私のこれからの夢は
死んだら猫と一緒にお墓に入ることなのだ。
どうか笑ってやってください