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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

一年経ちました

2010-01-25 17:50:43 | 債務整理
気がつけばこの前ブログを書いてからはやひと月近く経ちました。
ほぼ毎日ブログを書かれている方を見ると
「偉い!」「凄い!」と思ってしまう自分がいます。
年のせい、体調が、あるいは仕事のせいと、何かと言い訳して
さぼっていることにちょっと自己嫌悪。

多重債務を解決しましょうと呼びかけるTVCMを
みかけることが多くなりました。
500万円近かった主人の債務を司法書士さんにお願いして
個人再生の手続きをしてもらい100万円に圧縮。
月々3万円を積み立て3ヶ月ごとに約9万円を債権者に振り込んで
返済をしていく生活が始まってもうすぐ1年になります。

その他に書士さんへの報酬も月々分割で支払っていますから
総額で5万円ほどを返済関係に当てています。
この返済には利息はつかないので
すでに35万ほどは返済が終わり
あと二年間この形で帰し続けていきます。
書士さんからは「もし返済が滞ることがあれば
債権者との合意が取り消されて
債務が全額元に戻っても文句は言えなくなるので
必ずきちんと返済してくださいね」と念を押されています。
以前の金融やカード会社に返済していた頃からすれば
おそらく返済の額は3分の1くらいに減っているはずです。
給料から返済することができず
その分を借金で返済するといういわゆる自転車操業をやったことが
借金が短期で雪ダルマ式に増えた大きな原因でもありました。

給料日に二人の給料を合わせて
そこから経費を引き残りで生活するという
本当なら当たり前のやりくりができるようになって
一年ということでもあります。
もともとダンナに渡した小遣いがすぐになくなり
「ガソリン代」「床屋」など色々な口実で
お金を要求されることにほとほと嫌気がさして
ダンナの給料から最低限の生活費を貰い
あとは自分が働いて足りない分を補うようにしたことが
間違いのもとでもありました。
争うことが大嫌いな性格が裏目に出たわけです。

今でもダンナに対して文句めいたことを言うことは
ほとんどありません。
私が何か言うからギャンブルをしないというようなことではなくて
普通に仕事ができてご飯が食べられ
寝起きができる暮らしのありがたさを自分の心で分かること
それが依存症のダンナにとっては
人間らしさを取り戻すための第一歩です。

明けましておめでとうございます

2010-01-02 15:55:55 | 依存症
明けましておめでとうございます。
昨年このブログを訪れてくださった皆様
本当にありがとうございました。

猫と一緒になんとか年を越しました。
いいことなんて何一つ起こらなくてもいいから
どうしようもなく悪いことが起こらないようにと
近くの神社に初詣に行って手を合わせました。

ずっと政治や社会の問題について書いていて
「こんなことを言っても意味がない」
「何も変わらない」という重い徒労感は常にあります。
けれどほぼ同じくらいに
パチンコ業界と癒着して多額の賄賂を貰い
200万人という多くの人間を
とんでもない病気にした社会の上層部の人間や
そういう社会の仕組みに対する激しい憤りもあります。

前にも書きましたが依存症患者の周りには
必ず巻き込まれた家族が数人いることを思えば
推定でも約1000万人
国民のほぼ10%近くが犠牲者なわけです。
正月を迎えても小さなこどもを抱えて
離婚するかどうかの瀬戸際に追い込まれている人があり
借金に追われて明日の生活に途方に暮れている人があり
そんな人たちを尻目に
返済猶予法案のおかげでひと息ついたか
TVではこれみよがしにパチンコのCMが流れます。
やはりこんな社会はあまりにもおかしいと思わざるをえません。

我が家でもダンナは自分で治すと主張して譲らず
そういうことを言うこと自体
依存症がどういう病気なのかが今ひとつ
ちゃんとわかっていないのではと
私は心の中で思っていますが
この病気について家族にできることは何もありません。
ただただ本人が自分の病気を正しく理解する以外には。

年末に赤坂晃がまた覚醒剤でというニュースがありました。
本人が生涯治らない病気であるということを深刻に自覚し
衝動が起こった時にそれを回避するために
何をすればいいか、誰かに相談するのか、できるのか
あらゆる依存症の回復への道はつまるところは
それが全てなのだと思います。

というわけで今年もどうかよろしくお願いいたします。