ギャンブル依存症の家族について相談を寄せられている
掲示板を見ていて、重要なことに気がついた。
前のブログで書いた「依存症の回復に向かう」手段と言うのは
依存者本人が自分の病気について多少なりとも自覚し
「何とか人生をもう少しまともなものにしたい」と願っている場合には有効だが
とてもそんな段階には達していない場合のほうがおそらく
圧倒的に多いということだ。
自分の家族、配偶者とか親とか子どもとかが依存症という場合でも
患者の状態はひとりひとり違う。
「ギャンブルで借金もあるのに嘘をついて家のお金を持ち出す」
「何度も借金が発覚して、その都度周囲の人間が肩代わりしたり
借り換えをして返済し続けたのにまた借金を作る」
「お金を出さないと暴力を振るったり家に帰ってこなかったりする」
現在こういう状態にあるギャンブル依存症の人間は
たとえ周囲が説得して、医療機関を受診させたりGAの組織につながって
回復をめざさせようとしてもすぐに成果を得ることはかなり難しい。
なぜかというとギャンブル依存症に限らず
ほとんどの依存症は「否認の病」と言われていて
例えばギャンブル依存症かどうかをチェックできる質問についても
否認したり、嘘をついたりする可能性のほうが大きいからだ。
「やめようと思えばいつでもやめられる」
「これが最後で、明日からはもうやらない」
「勝てば借金なんかすぐに返せる」
特にギャンブル依存症の大きな特徴は「うそ」と「借金」と
言われるように、ギャンブルをやり続けるために、自分にも
他人にも上記のような根拠の無いうそをつき続ける。
これが家族に大きな精神的、ひいては肉体的なダメージまでを与える。
だから依存者本人が自分の病気を簡単には認めそうにないような場合には
まず家族がギャンブル依存症について正確な知識を得られる
専門機関なり、ギャンブル依存者の家族の自助グループである
ギャマノンのような何らかの組織に相談してほしいと思う。
繰り返される嘘や裏切りや借金や喧嘩で
傷ついてぼろぼろになった自分自身を救済することのほうが先決だ。
ギャンブル依存症が完全には治癒しない病気だということを
はっきり知ることは絶望的ではあるが
自分自身の気持ちに一つの区切りをつけることにもなる。
つまり周囲の人間が何をしても治すことはできないし
ギャンブル依存者が言葉でどれほどきれい事を言っても
そういう病気なのだからそれを信じることはできないということだ。
もし依存者自身が心の底から回復をめざしたいと願ったなら
ひとつだけ道がある。
「今日一日はギャンブルをやらない」という毎日を死ぬまで続けていくこと。
言葉にするとたったこれだけだが
脳の機能障害によってギャンブルをやりたいという欲望に
コントロールがきかなくなっているギャンブル依存症の人間にとっては
この方法で回復し続けることには相当な困難が伴う。
それでも依存者が言葉ではなく実際の行動で回復をめざすというなら
家族としてそれを支えることは100%不可能ではないが
しかしそれもまた簡単なことではない。
私自身五年前に「ギャンブル依存症」という病気の存在を知り
自分のダンナがその病気だと確信し
借金の問題を任意整理によって解決するのと同時進行で
本やネットでこの病気について調べ、こうしてブログを書きと
未だに試行錯誤を続けている。
そういう意味では家族もまた毎日が「今日一日」なのだと思う。
掲示板を見ていて、重要なことに気がついた。
前のブログで書いた「依存症の回復に向かう」手段と言うのは
依存者本人が自分の病気について多少なりとも自覚し
「何とか人生をもう少しまともなものにしたい」と願っている場合には有効だが
とてもそんな段階には達していない場合のほうがおそらく
圧倒的に多いということだ。
自分の家族、配偶者とか親とか子どもとかが依存症という場合でも
患者の状態はひとりひとり違う。
「ギャンブルで借金もあるのに嘘をついて家のお金を持ち出す」
「何度も借金が発覚して、その都度周囲の人間が肩代わりしたり
借り換えをして返済し続けたのにまた借金を作る」
「お金を出さないと暴力を振るったり家に帰ってこなかったりする」
現在こういう状態にあるギャンブル依存症の人間は
たとえ周囲が説得して、医療機関を受診させたりGAの組織につながって
回復をめざさせようとしてもすぐに成果を得ることはかなり難しい。
なぜかというとギャンブル依存症に限らず
ほとんどの依存症は「否認の病」と言われていて
例えばギャンブル依存症かどうかをチェックできる質問についても
否認したり、嘘をついたりする可能性のほうが大きいからだ。
「やめようと思えばいつでもやめられる」
「これが最後で、明日からはもうやらない」
「勝てば借金なんかすぐに返せる」
特にギャンブル依存症の大きな特徴は「うそ」と「借金」と
言われるように、ギャンブルをやり続けるために、自分にも
他人にも上記のような根拠の無いうそをつき続ける。
これが家族に大きな精神的、ひいては肉体的なダメージまでを与える。
だから依存者本人が自分の病気を簡単には認めそうにないような場合には
まず家族がギャンブル依存症について正確な知識を得られる
専門機関なり、ギャンブル依存者の家族の自助グループである
ギャマノンのような何らかの組織に相談してほしいと思う。
繰り返される嘘や裏切りや借金や喧嘩で
傷ついてぼろぼろになった自分自身を救済することのほうが先決だ。
ギャンブル依存症が完全には治癒しない病気だということを
はっきり知ることは絶望的ではあるが
自分自身の気持ちに一つの区切りをつけることにもなる。
つまり周囲の人間が何をしても治すことはできないし
ギャンブル依存者が言葉でどれほどきれい事を言っても
そういう病気なのだからそれを信じることはできないということだ。
もし依存者自身が心の底から回復をめざしたいと願ったなら
ひとつだけ道がある。
「今日一日はギャンブルをやらない」という毎日を死ぬまで続けていくこと。
言葉にするとたったこれだけだが
脳の機能障害によってギャンブルをやりたいという欲望に
コントロールがきかなくなっているギャンブル依存症の人間にとっては
この方法で回復し続けることには相当な困難が伴う。
それでも依存者が言葉ではなく実際の行動で回復をめざすというなら
家族としてそれを支えることは100%不可能ではないが
しかしそれもまた簡単なことではない。
私自身五年前に「ギャンブル依存症」という病気の存在を知り
自分のダンナがその病気だと確信し
借金の問題を任意整理によって解決するのと同時進行で
本やネットでこの病気について調べ、こうしてブログを書きと
未だに試行錯誤を続けている。
そういう意味では家族もまた毎日が「今日一日」なのだと思う。