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依存症と脳の話(5)健康な脳を育てるには

2015-10-31 16:13:35 | 依存症

前のブログでは、ドーパミンとノルアドレナリンという
二つの神経系について書きましたが
もう一つ、人間の脳が正常に働くためにとても大切な働きをするのが
セロトニン神経系です。

セロトニン神経系は、脳の広い範囲に神経突起が伸びていて
姿勢の維持や四肢の動き、呼吸、睡眠、食欲、自律神経の働き
性ホルモン、そして認知や記憶などの様々な機能をつかさどり
さらに前頭葉へつながって、精神的な安定をもたらすかなめの役割をします。

セロトニン神経系がうまく作られて、きちんと働いている脳では
古い脳で、不安や恐怖などの情動が起きても
そうした様々な刺激による情報が新しい脳につながります。
新しい脳では、前頭葉が、それらの情報を統合して
論理的な解釈を、言語を使って作ることができ
不安を安心に変えて、いろんなストレスを解消することが可能になります。


もちろんこのメカニズムが出来上がるためには
乳幼児期、学齢期、思春期と、幾つかの段階があります。
そこで、まずは乳幼児期。
ここがセロトニン神経系が作られる最初の段階です。
どうすれば、このセロトニン神経系がうまく働く脳になるのか。

成田先生の説によれば、それは意外と
拍子抜けするくらい簡単なことらしいのです。

「朝は明るく、夜は暗く」

つまり赤ちゃんや幼児の脳では
セロトニン神経系を含む脳内神経系は
生まれる前にはまだ作られておらず、生後五年ほどの間に
毎日規則正しく入ってくる刺激によって作られていくのです。

なので、朝は明るく、夜は暗くという刺激を
規則正しく脳に与え続けることで
脳は活発にシナプスを作り
脳全体に広がるネットワークを作るのだそうです。

そしてもう一つは
「子どもに向き合う時は、いつも楽しく笑う」

これは、大人が子どもの前でいつも笑って楽しい気分でいると
子どもの脳は不安を感じることがないので
不安のない脳ではセロトニンが大量に作られる。
そうすれば子どもはいつも楽しい気分でいられるというわけです。
そうはいっても、大人には大人の事情というものがありますから
なかなか理想通りにはいかないのですが
要するに、あまり細かいことを思い悩まず
子どもの前では「取りあえず笑っとけ」ということなのだと思います。

そんな適当なと思われるかもしれませんが
セロトニン神経系の作られ方という、科学的な根拠に基づいた話ですから
決していいかげんな話ではないわけです。

このように、人間の脳の仕組みや働きを、科学的に理解することは
今乳幼児を育てている親御さんはもちろんのこと
学齢期、思春期の子どもさんと向き合っている
たくさんの親御さんにとっても、とても大切なことだと思います。

大人の都合で、昼夜逆転、夜遅くに幼児を連れ回すような親御さんもいます、
虐待とまではいかなくても
子どもに向き合う時は、何かを指示したり命令したりという人も。
そしていつも不安や恐怖を感じ続けると
子どもの脳はセロトニンが不足して、セロトニン神経系が働かなくなり
古い脳で起きる情動から、極めて短絡的で攻撃的になる
いわゆる「キレる」ということになるのです。
私が以前のブログで、青少年が起こす残虐な事件の背景には
多くの場合、幼児期の虐待が関係していると書いたのには
こういう根拠があります。

この、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという神経伝達物質と
その神経系の働き方は、人間のあらゆる行動に大きな影響を及ぼすものです。
生育環境などの影響で、セロトニンが不足しているから
ストレスに弱い脳になったのか
それとも各種の神経系は正常に発達しているのに
許容の範囲を超える過剰なストレスにさらされたために
ストレスに弱い脳になったのか
これはまさにケースバイケースで
ひとりひとり違っているのではないかと思います。
さらにそこには、学齢期以降に形作られていく
前頭葉の機能が、これまたひとりひとり違っていることも
大きく影響していくものと思われます。

こうしたことが理解できたからどうというわけではないかもしれませんが
乳幼児に限らず、親は子どもにどう向き合うかの
指針の一つにはなるのではないでしょうか。

前回のブログと今回のブログは
成田奈緒子先生の「脳と心の発達メカニズム」を参考にし
それを要約する形で書いています。
専門的な部分も含めて、正確な全文を読まれたい方は
ネットで検索することができますので読んでみてください。




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通院日で病棟見学 その他もろもろ

2015-10-18 09:23:21 | 癌のこと
今週は通院日&病棟の見学でした。
長男は仕事がかなり忙しいので
今まで病院に同行したことがなかったのですが
今回は一年ぶりのCTの結果もあるし
もう転院することもないだろうから
「時間が作れたら来て」と声をかけていました。

なのでダンナと子どもたちと一緒に
まずは看護婦さんに緩和ケアの病棟を案内してもらいました。
全室が個室で、差額ベッド料のない無料の個室もあるのだとか。
24時間面会もO.Kで、家で過ごすのとまったく同じに
過ごしていいという、いわゆるホスピスの病棟です。
ただやはりかなり患者さんは多いようで
あまりはっきりとは言われませんが、大きな急変がない限り
入院ということになるのは、いわゆる終末期かなという感じでした。

その後診察室へ。
CTの結果は、患部も肝臓の転移もやや増大。リンパ節が増大と
腋のリンパは、ひきつれがひどくなっていて
奥のほうに鈍い痛みもあるので、自覚症状とおおむね同じでした。
家族が揃っていることもあって
先生から今後骨や肺、脳などに転移をした場合の
治療の選択肢はどういうものがあるのかや
終末期の延命治療をどうするかなどについてもお話がありました。

いつ頃どうなるかという見通しについては
私自身にも、おそらく先生にも明確にコメントはできないようですが
あと五年とか十年とかいうことは、よほど進行が遅くないかぎりないと思います。
もちろん半年とか一年でゴールということもありえます。そういう病気です。
ダンナは、深刻なことはなるべく考えたくないタイプなので
今の平穏な状態がずっと続くという妄想を抱いている気がしますが。

それではマズいので
「覚悟」というと大げさですが、家族も少しづつ気持ちの準備をしておく
それが緩和ケアの治療のスタンスです。
そこを先生がうまく話してくださるので、すごくありがたいです。
ただ今回珍しく真剣なお話が多かったので
血液検査の結果を忘れてますよぉ~、先生。
あっ、でも私も忘れてたんですけどね(笑)
次回の受診日にお聞きすることにします。

家に帰ってから、改めて思ったのは
普通病院の先生というのは、患者さんの病気を治療して
良くなった患者さんを送り出すのがお仕事なのですが
緩和ケアとかホスピスの先生や看護婦さんは
一人の人間の人生の終わりを見届けること
看取りをされるのがお仕事なのだなと。
そう考えると、並みのお医者様よりもよほどしっかりした価値観や
メンタルの強さが必要とされるお仕事なのではないかと思えました。
自分なりのポリシーがなければ、できないことのように感じます。

そして念願の「屍者の帝国」を観てきました。
アニメ大好きの娘が付き合ってくれました。
映画の話はきりがないので止めておきますが、途中で泣けました。

最初に執筆を打診された円城塔さんが
「本来、引き受けるような話ではない。
当人の承諾なしに、まるで共作であるかのように続きを書くというのは
正気の沙汰ではありえない」と思われたにもかかわらず
執筆を引き受けられたその思い
そして、伊藤計劃さんのファンの思い
そしてアニメ化に携わった人たちの思い
それらが凝縮されたようなセリフが随所に散りばめられていたからです。

もう一つ
子ども達が還暦のお祝いをしてくれました。
近所の、和食のお料理屋さんで、お刺身とかお鍋とか
私にも食べられるものをチョイスしてくれ
なんとアマゾンのギフト券までお祝いにもらいました。
もともとそうしたイベントにはあまり思い入れがなかったのですが
最近はずいぶん素直になったなと自分でも思います。
誰かに自分が生きていることを喜んでもらえるのは
とても嬉しいことです。幸せなことです。

実は、私がダンナに一番分かってほしいのは
たったそれだけのことなのかもしれません。
「誰かに生きていることを喜んでもらえる人生
亡くなった時には悲しんでくれる、悼んでくれる人がいる人生」
人に賞賛される人生なんかでなくていいから
ただそれだけで、自分が生きてきたことにも意味があるように思えるのです。
なんて殊勝なことを言いながら、早速「ニューロマンサー」という
SF小説の古典をアマゾンで注文しました。
現在到着するのを待っているところです。





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依存症と脳の話(4)人間の脳の作られ方

2015-10-12 15:41:00 | 依存症
脳の仕組みを、どうすれば少しでも分かりやすく説明できるか
ということで、成田奈緒子さんという文教大学の先生で、小児科医でもある方が
書かれた「脳と心の発達メカニズム」という資料をもとに考えてみました。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、神経細胞はあるのですが
まだつながってはいません。
それが4か月くらい経つと、睡眠のリズムや食欲のコントロールができて
ミルクの間隔があいて、5~6時間眠るようになります。
そして、首がすわり、寝返り、お座り、はいはい、歩行と
運動の機能を獲得していきます。

ことばの機能は1才過ぎから発達し始め
2才では二語文、3才過ぎからは生活に必要な会話ができるようになっていきます。
人間の脳は、このように古い脳の成熟を追いかけるようにして
新しい脳の機能を獲得し始めるのです。

この間、神経細胞から神経細胞へ情報(電気)を流すことができるように
神経細胞の先端にたくさんのシナプスというものが作られていきます。
このシナプスの先端から、色々な種類の神経伝達物質が放出されることで
人間はすべての行動を行うことができると、ざっくり言えばこんな感じのようです。

神経伝達物質にはたくさんの種類があるのですが
その中でも特に、人間の「心」と呼ばれるものに
重要な役割を果たしているのが、モノアミン神経系という中の
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという三種類の神経系です。

この三種類の神経系は、人間の古い脳の部分にあって
新しい脳である大脳皮質、中でも前頭葉に伸びる突起を持っています。
前頭葉は、人間の成長にともなって、言語や記憶などの
たくさんの情報を蓄え、認知や判断、思考など
複雑で高度な処理ができるようになっていきます。
つまり前頭葉は、すべての行動の司令塔なのです。

古い脳で不安や恐怖、怒りや衝動性、あるいは生理的な快感
といった原始的な情動が起きると、ドーパミンやノルアドレナリンが出ますが
それは神経系を経由して、前頭葉に蓄えられた
人間らしい行動ができる機能に変換されるというのが
本来の、正常な脳の働き方であるということのようです。

ですから、古い脳からドーパミンやノルアドレナリンを放出する神経系が
正常に前頭葉と連動して効果的に働けば
集中力や積極性、意欲を高め、より人間の能力を高める方向に働きます。
これらの神経伝達物質は、人間にとって、まさに諸刃のやいばというわけです。

この脳内の神経のつながりの作られ方は
遺伝による部分も大きいのですが、多くの部分は生後の環境によって
左右されることが最近分かってきたのだそうです。

このように、脳の機能という面から考えていくと
依存症を含めて、人間の精神の不調に大きく関係しているのは

1 ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという
  神経伝達物質のバランスや放出のされ方
  および前頭葉とのつながり方


2 それらの神経伝達物質による情動をコントロールする前頭葉の機能

ということになるのではないでしょうか。

話はそれますが、こうした科学的な分野では
専門家の人たちが、完全に実証されていないことは
公表しない、断言しないという傾向があります。
実証されてないからと、批判する人や反論する人もいます。
けれど、脳の仕組みが100%解明されるなんて、いつになるか分かりません。

私のようなど素人の、有能でもないただのおばちゃんが
うんうん言いながら資料を読んで
依存症で悩んでおられる人たちに、たとえ一人でもいいから
役に立つ情報を伝えたいと悪戦苦闘しているわけですから
たとえ5割でもいいから、分かっていることを
現実の問題に役に立つように
伝える努力をしていただきたいなと心から思います。

欧米と違って、日本では依存症に対応できるシステムが
ほとんどないことは、これまでにも何回も書きました。
北斗さんの乳がんの報道で、お医者さんが余命に触れられたことは
大きなニュースになりました。
乳がんの闘病ブログを書いておられる方は
ブログ村だけでも1000人以上おられ、余命について書かれる方も多いです。
けれど、お医者さんの言葉が世間に与えるインパクトは
それとは比べ物にならないくらい強いのだなと思います。
がんについては、有名人の方がなられるたびに
お医者さまがコメンテーターとして登場され
熱心に予防や治療の必要性をアピールされます。

同様のことを、色々な依存症についてもやっていただきたいです。
専門家の方が、がんと同じくらい
じゃんじゃん情報を発信してくだされば
世間の認知度は、今とは比べ物にならないくらい上がるのにと思います。

依存症が、老若男女あらゆる世代に広がり
依存症が原因と思われる犯罪も多発し、深刻な問題になってきている現状で
専門家である医療界が、ほとんど動かないという状況では
依存症に対応できるシステムは
5年たっても10年たってもできるはずがありません。

患者さんと家族、医療界やカウンセラー
そして自助グループや回復施設が
お互いの情報を共有し、連携して、有機的に
すべての依存症に対応していただける
せめて欧米並みに、そうしたシステムが稼働する日が
一日も早くくることを願ってやみません。




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SIONさん

2015-10-10 07:31:57 | 社会・生活
実は、このブログと映画のブログのほかに
三年前から音楽のブログも書いています。
どれも極めたというわけではなく、なんちゃってなので
真の映画ファン、音楽ファンから見たら
お粗末な内容ではありますが。

それでも最近の「ネットしか興味がない」
「ゲームしかやらない」という若者を見ていると
何だか歯がゆくて、つい「こんなにいいものがあるよ」と
いらぬお節介をしたくなるわけです。
さすがに音楽のブログは
若者にも読んでもらえるように
別人格になって、絵文字なんかも使って
なるべく軽く書いていますから、それはそれで楽しいです。

高校時代に、初期の中島みゆきや井上陽水にハマったのをきっかけに
「地獄の黙示録」という映画でドアーズにハマり
その後TレックスやらXジャパンやら
数々の黒歴史(自分ではそれほど恥じてはいませんが)を重ねましたが
今でも音的にはハードロックが一番好きです。
ライブハウスで、難聴になりそうな
アップテンポのドラムとベースの音に酔うと
むやみにモチベーションがあがり、細胞が活性化します。
がん細胞だってやっつけられそうです。

そんな中でその過激趣味とは別に、唯一日本のミュージシャンで
歌詞も曲も、声や歌い方もひっくるめて
この十五年ほど心酔しているのがSIONというアーティスト。
ケーブルのスペシャ列伝というライブ番組で
「ガラクタ」という曲を聴いたのがきっかけでした。

アーティストの生い立ちや苦労話で
音楽の価値をかさ上げするようなやり方はあまり好きではないですが
SIONさんは幼い頃に小児麻痺で右手が不自由になられ
中卒で19才で山口から上京し、25才でデビューしてから
55才の現在まで、自身ではあまり多くを語られることはないですが
たくさんの困難を乗り越えて、ほとんどぶれることなく
自分の音楽を続けてこられたアーティストの一人だと思います。

ダンナのギャンブルやら借金やら何やかにやで
生きていることが本当に嫌になっていた私の心に沁み込んだのは
SIONの「マイナスを脱ぎ捨てる」という曲でした。

「幸せは一人では歩かない いつも不幸せとつるんでる
だからこのどん底の横には 喜びの朝だっているだろ

風に鳥になれるわきゃない だから這ってでもいかなきゃよ
動かずに抜け出せるぜいたくなトンネルはない」

この歌は今でも私の座右の銘のようなものです。
そのSION、先日結婚が報道されて、時の人である福山雅治さんが
民放の「ウタフクヤマ」という番組で
SIONさんの「街は今日も雨さ」という曲をカバーしたと
SIONファンのツイッターで、盛り上がっていました。

福山さんは、長崎にいた十代の頃から、SIONさんの歌が好きで
ご自身がデビューされたからは、機会があるたびに
SIONさんをフューチャーし、共演もされています。
ネットで検索したら、福山さんとSIONさんが対談をされた
10年前の「僕らの音楽」の動画があってうれしかったです。

そしてSIONのファンにとっての一番のサプライズは、何といっても
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の龍馬暗殺の刺客の役が
SIONさんと元ブランキー・ジェット・シティーの中村達也さんだった
ことではないかと思います。

しゃがれた独特の声で、つぶやき、叫ぶSIONの歌に
私は今でも心を揺さぶられますし
「あ~、もうだめだ」と思うことがあっても
「生きていくのは大変だけど
まあ何とか今日もがんばるべえ」と思えます。
力をもらうとか勇気をもらうとかっていう
キラキラした感じではありません。
まさにどん底から、泥沼から「這ってでもいかなきゃよ」なのです。
何の保証も根拠もない、夢とか希望とか愛のメッセージには
1ミリも反応しない、ひねくれ者の私にも
SIONさんの言葉は届くから不思議です。

現代の社会で、家族とか、学校とか、異性とか
ものすごく狭い世界で、堂々めぐりをして苦しみ、もがき、傷ついて
自分をだめにしてしまう子どもたちや若者の多さに胸が痛みます。
「あなたたちが閉じこもっているその世界の外側に
自分にも生きる意味があると気づかせてくれる
もっと素晴らしいものがたくさんある」と
何とか伝えてあげることはできないものかと思います。

脳科学者・中野信子さんのお話の中に
「脳の中で共感性や意思決定、社会的な行動をつかさどる機能は成熟が遅く
思春期から25歳くらいまでにつくられる」というのがありました。
つまり思春期は共感する能力ができる
とても大切な時期なのだろうと思います。

だからこそこの時期に、むやみに勉強ばかりするのではなく
小説や映画や音楽や、美術的なものといった
感性を揺り動かすようなものにたくさん触れて
人生が変わるような出会いをしてほしいと心から思います。
この時期にそういう衝撃的な経験ができれば
年を取るにつれて、反応する対象が変わっていっても
その感覚を持ち続けることができるような気がします。

六十年の間に、私の人生も
そうした出会いで何回も変わりましたが
そろそろゴールが見えてきた今
どんと私の真ん中にあるのが、文学では高村薫と伊藤計劃であり
音楽ではSIONなのだろうと思います。
これが、私が最後にたどりついた
「自分が心から本当だと思えるもの」なのだろうと思います。
このあたりは、もはや信者と化していますので
生きている限りは、
こうしてこっそり布教活動にいそしむつもりです。




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青少年の薬物問題に強い危機感を

2015-10-08 14:19:26 | 薬物依存症
昨日夕方のニュースで
福岡の警固公園というところで
青少年の深夜徘徊の実態を取材した特集が放送されていました。

取材班が声をかけた子どもたちの年齢は13才から16才くらい。
同じ学校というわけではなく、多くがLineなどで
知り合ってグループになったと話します。
「土曜日はたいてい朝帰り」
「知らない人とSNSで話して、何人も会ったことがある」
取材している人が「恐くないの?」と聞くと
「ああ、ちょっと恐いけど、まあ大丈夫かな」と、そんな感じでした。

先日あれだけ大きな事件があり、連日放送されたにも関わらず
当人たちにも、おそらくは保護者にも
そういう危機感はないようで、それが自分たちの身にも
起きるかもしれないと想像する能力が完全に欠如しています。

ボランティアで彼らに声かけをされている方は
「怒ったりはしません。家庭に居場所がないといった
理由をかかえている子どももいるから」と話されていました。

現代のように、どんな危ない事件に巻き込まれないとも限らない
物騒な時代に、こうして夜間俳諧をする中学生や高校生
そして彼らの家庭環境に大きな問題があるのは事実です。
けれど私が「やっぱり」と思ったのは
インタビューに答えた子の一人が
「クスリ買ってくれんと言われたことがある」と答えたことでした。

薬物の問題は、脱法ドラッグが絡んだ事件が起きるたびに
報道されていますが、まだまだそれが自分たちのすぐ身近にある
とんでもない危険だと感じておられる方はとても少ないように思います。
なにしろ自分たちの生活圏に、山ほどとばく場があって
それによってギャンブル依存症という、とても難しい病気の患者が
すでに600万人にもなっているという現実さえ
みんなに理解されているとはとても言えない状況なのですから。

そうこうしている内に、若年層のネット依存、スマホ依存の問題が
急速に広がり、現在子どもさんのスマホ依存に悩んでおられる
保護者の方も、かなりの数になっています。
薬物の問題も、まったく同じです。
「自分たちのことではない」と思っている内に
あっという間に身近な問題になります。

何度も書いていますが、最近の薬物は
ちょっと見には、危険な薬物とは思えないようなものがたくさんあります。
女性であれば「簡単にやせることができる」
あるいは「疲れが取れる」「頭がすっきりして能率が上がる」
そういう誘い文句で、あたかもサプリかなにかでもあるようなものが
しかも、それほど高額でもなく
青少年でも手にいれられなくはない状態で流通していく可能性があります。

私は、こうした薬物のルートで一番可能性が大きいのは
現在子どもにも普及している携帯やスマホだと思っていましたが
昨日の放送を見ていて、友人からというのも出てくると感じました。
親や先生が把握できない子ども同士の世界。
おとといも高校生が大麻所持の容疑で逮捕されましたが
この数か月薬物に高校生が絡む事件はすでにぽつぽつと報道されています。

日本人は「寝た子を起こさない」的な考え方が主流で
「変なことを言って、反対に興味を持たれたら困る」と考えられる
親御さんが多いかもしれませんが
薬物は、数ある依存症の中でも、最も回復が困難です。

たった一回の使用で依存症になり
回復するには、家族とも離れて回復施設に入り
薬物を使用せずに生きていく日々を続けていくことになります。
とにかく興味本位や面白半分といった軽い気持ちで
得体がしれないもの、正体が分からないものに
手を出さないことを、大人は子どもたちに伝えていく使命があると思います。

少し前のブログで
12才以上のアメリカ人の、約2260万人が違法薬物を使用した
ことがあるという調査結果を書きましたが
一番多いのは大麻で、最近の国内の事件もほとんどが大麻です。
厄介なことに大麻は依存性がない、煙草と一緒といった認識が一般的で
ネットでも「危険ではない」という意見が多いです、
医療用として使われている大麻もあって
現在のところ大麻自体を危険とする科学的な根拠はありません。

ですから大麻の危険は、そのもの自体よりも
それを売っている人間たちと関わりを持つこと
彼らにそういうものに興味があると知られることのほうだと思います。
ネットとか友人が仲介すれば売人が誰なのかも分かりません。
テクノロジーの進化が、あらゆる危険を
とてもあいまいで実態の分からないものにしていることは
あの手この手で被害者を増やし続ける各種の詐欺事件を
思い浮かべていただければ理解できるのではないかと思います。
犯人は容易なことでは分かりません。

最初は大麻でも、それはじきに違法薬物に変わっていきます。
こういうものを売っている人間たちにしたら
依存症にしてなんぼの世界です。
ギャンブルと同じで、生涯貢がせるカモにもできるし
クスリや報酬を餌に、さらに薬物の販売網を広げることもできます。

この人本を読み過ぎて妄想癖が、と思われる方もおられるかもしれませんが
これが私たちを取り巻く現実です。
今の時代「自分たちには関係ない」は絶対にありません。
私は家族がギャンブル依存症になったことで
まさに身を持ってそれを実感しています。

薬物の危険性をなるべく早い時期に
子どもたちに伝え、それとともにネットやスマホのことで
すでに他人事ではなくなってきている依存症の恐ろしさについても
可能な限り子どもたちに伝える努力をしていただけたらと
願って止みません。








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