今年からはなるべくギャンブル依存症の話に特化しようと
思っていたのだが、先日知人のダンナさんが飲酒運転で人身事故を
起すという事件が起こった。
その人は自営業で、かなり前からお酒を飲んで運転することがある
という話は聞いていた。それが最近ではほぼ毎日になっていたらしい。
飲酒運転によってたくさんの悲惨な事故が起こり、法律が改正されて
現在は飲酒運転で事故を起すと免許の取り消し、7年以下の懲役
または100万円以下の罰金に加えて、免許取り消し後2年間は
免許が取得できないことになっていて、更にサラリーマンの場合では
飲酒運転で事故を起した場合には、解雇されることも多い。
だからこのことが正確に理解できている人は絶対に飲酒運転をしなくなった。
クビになる心配がないといった自営業ならではの特殊性があるにしても
これだけ飲酒運転の問題がマスコミでも報道されている状況で
そういうことが理解できないというのは明らかに依存症という病気なのだ。
改めてアルコール依存症について解説をしてあるクリニックのサイトを見ると
やはり「コントロール障害」であるという本質のところは一致していて
症状や特性、回復にいたる道筋もギャンブル依存症とほぼ重なる。
「アルコール依存症とはどんな病気か」という項目には
次のように書かれている。(森岡クリニック様のサイトより抜粋)
「少しでもアルコールを口にすると、ほどよい量で切り上げることが
できず、必ず飲み過ぎて問題を起こしてしまう。アルコールをほどよ
い所でとめる能力が無くなったためである(コントロール障害)。
これが正常な大量飲酒者とアルコール依存症者を区別する大切な点
である。 いったんコントロール障害を起こしてしまうと、一生もとに
戻らない。だから、アルコールで問題を起こしたくないと思えば、完全
にアルコールを断つ以外に方法はない。コントロール障害を起こしてい
るかどうかは、検査では分からない。その人のアルコールの飲み方で判
断するしかない」
お節介だとは思ったが、知人に対して少し依存症について話し
一度「アルコール依存症」に対応してくれる医療機関に
ご主人と一緒に相談をしてみたらという話をしてみたが
「もう昼間は飲まないと言って、実際に飲んでいない」という答で
私が「依存症は病気で」といったあたりから
知人の表情が??な感じになっているのが明らかだった。
アルコール依存症にしても、ギャンブル依存症にしても
このように事態がかなり深刻な状況になっているにも関わらず
本人はともかくとして、周囲の人間がそれを病気だと認識するハードルが
とてつもなく高いことを改めて思い知らされた。
抜粋した記事の「アルコール」の部分を「ギャンブル」に置き換えれば
そのままギャンブル依存症に適用できる。
また同じサイトの「アルコール依存症からの回復」には
次のように書かれている。
「アルコール依存症から回復するためには、なぜ自分は完全に
断酒しなければならないかということを理解しなければならない。
断酒は回復の基礎にすぎない。酒をやめただけで、あらゆる問題が
よくなっていくわけではない。長い病気のために、自分の状態をあ
りのままにみることができず、自己中心的、依存的になり、安定を
失った心の回復、他人との信頼関係の回復などは特に大切なことである。
身体的な健康をとり戻し、精神的にも安定し、日常生活の中でアル
コールを飲む必要を感じなくなり、他人と協調しながら仕事ができて
いるというのが、もっともよい回復であろう。しかし、この病気では
身体や精神の障害が残ることも多く、各自が自分に可能な回復目標を
持つべきである」
ギャンブル依存症からの回復に取り組む依存者本人や家族も、目標と
するところはまったく同じだ。ただここに書かれている状態はいわば
究極の目標であって、現実にはこの中の一部分を実現するのだって
かなり難しい。だから最後に書かれているように「各自が自分に可能な
回復目標を持つべき」なのだというのが妥当なのだろうし、幾らかでも
実現可能なのだろうと思う。
思っていたのだが、先日知人のダンナさんが飲酒運転で人身事故を
起すという事件が起こった。
その人は自営業で、かなり前からお酒を飲んで運転することがある
という話は聞いていた。それが最近ではほぼ毎日になっていたらしい。
飲酒運転によってたくさんの悲惨な事故が起こり、法律が改正されて
現在は飲酒運転で事故を起すと免許の取り消し、7年以下の懲役
または100万円以下の罰金に加えて、免許取り消し後2年間は
免許が取得できないことになっていて、更にサラリーマンの場合では
飲酒運転で事故を起した場合には、解雇されることも多い。
だからこのことが正確に理解できている人は絶対に飲酒運転をしなくなった。
クビになる心配がないといった自営業ならではの特殊性があるにしても
これだけ飲酒運転の問題がマスコミでも報道されている状況で
そういうことが理解できないというのは明らかに依存症という病気なのだ。
改めてアルコール依存症について解説をしてあるクリニックのサイトを見ると
やはり「コントロール障害」であるという本質のところは一致していて
症状や特性、回復にいたる道筋もギャンブル依存症とほぼ重なる。
「アルコール依存症とはどんな病気か」という項目には
次のように書かれている。(森岡クリニック様のサイトより抜粋)
「少しでもアルコールを口にすると、ほどよい量で切り上げることが
できず、必ず飲み過ぎて問題を起こしてしまう。アルコールをほどよ
い所でとめる能力が無くなったためである(コントロール障害)。
これが正常な大量飲酒者とアルコール依存症者を区別する大切な点
である。 いったんコントロール障害を起こしてしまうと、一生もとに
戻らない。だから、アルコールで問題を起こしたくないと思えば、完全
にアルコールを断つ以外に方法はない。コントロール障害を起こしてい
るかどうかは、検査では分からない。その人のアルコールの飲み方で判
断するしかない」
お節介だとは思ったが、知人に対して少し依存症について話し
一度「アルコール依存症」に対応してくれる医療機関に
ご主人と一緒に相談をしてみたらという話をしてみたが
「もう昼間は飲まないと言って、実際に飲んでいない」という答で
私が「依存症は病気で」といったあたりから
知人の表情が??な感じになっているのが明らかだった。
アルコール依存症にしても、ギャンブル依存症にしても
このように事態がかなり深刻な状況になっているにも関わらず
本人はともかくとして、周囲の人間がそれを病気だと認識するハードルが
とてつもなく高いことを改めて思い知らされた。
抜粋した記事の「アルコール」の部分を「ギャンブル」に置き換えれば
そのままギャンブル依存症に適用できる。
また同じサイトの「アルコール依存症からの回復」には
次のように書かれている。
「アルコール依存症から回復するためには、なぜ自分は完全に
断酒しなければならないかということを理解しなければならない。
断酒は回復の基礎にすぎない。酒をやめただけで、あらゆる問題が
よくなっていくわけではない。長い病気のために、自分の状態をあ
りのままにみることができず、自己中心的、依存的になり、安定を
失った心の回復、他人との信頼関係の回復などは特に大切なことである。
身体的な健康をとり戻し、精神的にも安定し、日常生活の中でアル
コールを飲む必要を感じなくなり、他人と協調しながら仕事ができて
いるというのが、もっともよい回復であろう。しかし、この病気では
身体や精神の障害が残ることも多く、各自が自分に可能な回復目標を
持つべきである」
ギャンブル依存症からの回復に取り組む依存者本人や家族も、目標と
するところはまったく同じだ。ただここに書かれている状態はいわば
究極の目標であって、現実にはこの中の一部分を実現するのだって
かなり難しい。だから最後に書かれているように「各自が自分に可能な
回復目標を持つべき」なのだというのが妥当なのだろうし、幾らかでも
実現可能なのだろうと思う。