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放射能の量について

2011-03-16 15:13:27 | 社会・生活
国や東電などの会見で主に福島原発付近の
放射線の数値が報道されているが
専門的な知識のない人間には数字だけ並べられても
どこが危険なのか安全なのか判断がかなり難しい。

それで今報道されている数値やウィキペディアを参考に
普通の人が理解できそうな基準をまとめてみた。

最初はTVでも報道されている放射線量の目安。

<実効線量 内訳(単位はミリシーベルト)>ソースはウィキペディア

0.05 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量。

0.1 - 0.3 胸部X線撮影。

1 一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度

2.4 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4 胃のX線撮影。
7 - 20 X線CTによる撮像。
50 放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線の限度

250 白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)
500 リンパ球の減少。

次に放射線量を表す単位だが
1マイクロシーベルトは1ミリシーベルトの1000分の1

これらを元に今発表されている数値が安全なのかそうでないのか
を理解できるニュースがある。(文部科学省の発表)

16日、福島第1原発から約20キロの距離にあり、住民に屋内
退避指示が出されている福島県浪江町周辺で、1時間当たり195
~330マイクロシーベルトの放射線量を観測したと発表した。
最大で平常値の約6600倍に当たる高い数値で、同省は政府の
災害対策本部に報告した。
24時間屋外にいた場合、13~21日で健康に影響が出る可能
性がある100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)に
達する。


マイクロシーベルト、ミリシーベルトは毎時の単位なので
24時間屋外にいるという仮定の上でおおまかに計算すると
200マイクロシーベルト×24×21=100800マイクロシーベルト
で発ガン性が増すとされる100ミリシーベルトのラインを約20日
で超えることになる。
一日4時間屋外にいるとすれば
ボーダーラインは120日後(約4ヶ月)ということになる。

これが20マイクロシーベルトだったら300日つまり一年弱
2マイクロシーベルトだったら3000日(8年ちょっと)と
いうことになるだろうか。
夕方官房長官の談話では「ただちに体に影響がでるわけではない」と
「ただちに」という点を強調していたが
この場合の「ただちに」というのは
どのあたりの健康被害を想定しているのだろうか。

放射線の量の人体への影響については
その放射線を浴びている時間や期間との関係を一緒に
考える必要があるということだ。
だから自然環境から一年間で浴びる2・4マイクロシーベルトと
一日で2マイクロシーベルトを浴びるのを
同等に論じて「だから安全です」と結論づけるのは
少しおかしいのではないかと思う。

また発表されている数値は
ある地点でのある時刻のもので風の向きなどによって
常に大きく変動していく。
こうしたことを念等に置いて報道の数字を見ると
自分でもそれが安全なのかどうかとてもおおまかにではあるが
判断できると思う。

(自分で勉強しながらまとめているので
誤りがあるかもしれません。おかしいと思われる
点があればネットの情報などで検証していただければと
思います)