癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ


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依存症になる前に生き方を変える 動機づけ面接法の考え方1

2014-07-31 11:58:29 | 依存症
殺人的な暑さの中、怒涛の引っ越しが終わって
なんとか新居に落ち着きました。
前回愚痴をつらつらと書いて、親しい人たちに心配をかけてしまった
ことをお詫びします。ほんとに、なんてことはないささいなことで
たまに堤防が決壊するように、がらがらと崩れます。人間は弱いです。

やっと荷ほどきも終わって、本やファイルが日の目を見ました。
それで今回から「動機づけ面接法」のことに戻ります。

動機づけ面接法は、英の臨床心理士のミラー氏とロルニック氏等
が中心となって開発した、カウンセリングアプローチです。

本来カウンセリングとは、相談に来た人(クライアント)が抱える
悩みや心の問題を、カウンセラーが援助的に関わりながら、クラ
イアントの人間的な成長をうながすという主旨は、どの方法でも
共通しているようです。

この動機づけ面接法の場合は、前にも書いたように、病気になるまで
待たずに治療につなげようとしていること(早期発見、早期治療)
これまでのカウンセリングよりも、よりクライアント中心に
考えられていること、さらにクライアントが、行動を変えようと
する段階で、見守るだけでなく、変化の方向に、カウンセラーから
積極的に働きかけることなどが大きな特徴です。

具体的に言えば、依存症になってしまうと、回復にすごく時間
がかかることや、学校中退、就職や結婚の失敗、犯罪といった
その人の人生そのものが根底から崩れてしまうので、今はお酒や
ギャンブルをやめるための、具体的な動機がない人や、全てを
失って底つきの状態になっていない人でも、行動を変えるための
動機を引き出して、依存対象から離れられるように誘導するカウン
セリングです。

次に、よりクライアント中心であるとはどういうことかと言うと
お酒にせよ、ギャンブルにせよ、止めるかどうか迷っている
クライアントの気持ちを「否認」や「抵抗」とは見ずに
「両価性」つまり正反対の行動に心をひかれて、迷っている
人とみなして、その抵抗に逆らわない、まずは対決しないで
傾聴するという方法を取ります。

この部分を実際の会話にするとこんな感じです。
「先生、俺、酒我慢できん」
「うん、わかった。お酒飲みたいのね」

けれど「それじゃあ、飲んでいいよ」ということでは
ありません。
さらに「でも、このままお酒飲み続けたら、病気になるから
やっぱりお酒は止めようね」でもないのです。
当然のことながら、容認はだめ、反論もだめということで
ここから先の話法が、とても難しくなります。

この前のブログで、この面接法の基本的な態度を
子育てと関連して書きましたが、相手の気持ちに共感することは
ただ同調することや、迎合するのとは根本的に違います。
子育てで言えば、誤った共感は単なる甘やかしになるのと
同じです。

さらに、「でも~」といった反論はだめ。つまり対決技法は逆効果
ということです。これは依存者は、おおむね勝ち負け思考にと
らわれていて相手の言うことを聞くのが嫌いなので、命令とか説得
は受け入れないからです。万が一言い負かされて表向きは分かった
ような顔をしても、内心は負けたことが悔しくて悔しくて「あいつの
言うことなんか絶対聞くもんか」と完全に逆効果になることがあります。

そこで動機づけ面接法では、まずは相手の考えに逆らわないことで、
クライアントに、落ち着いて求める目標や実現したい人生を考える
状況を作り出すことからスタートするわけです。
長くなりますので、次回に続きます。

余談ですが、引っ越しの荷造りも、今まで住んだ家の掃除も
1週間かけて、ほぼ一人でやりました。ダンナがやってくれたのは
古い小物の家具の解体と、唯一PCの荷造り(前夜遅くまで
PCをやってたから)
「背中に、私は末期ガンってロゴの入ったTシャツ着とこうかな」
とみんなに言って回ってるのは、明らかにダンナに対する嫌がらせ。

でも、それも子どもに言わせると「お母さんは言い方が遠まわしやから
お父さんピンとこんとよ。はっきり言えばいいのに」
そもそも、それができていたら、人生そのものがこんな風にはならな
かったかもしれません。今さら気づいても遅いか。



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自分なりの「前向き」を探して

2014-07-20 07:46:03 | 社会・生活
この前書いた動機づけ面接法の続きを書くつもりでしたが
考えてみたら全ての資料を荷造りしてしまっていました。
なので今日はこのところ浮き沈みが激しかった自分の思いを少し。

市営住宅というのはあらかじめ下見をすることができません。
部屋の見取り図はありますが、図面と違うこともあるという
リスクがあって、当選して実際に行ってみたら
和室と洋室のうち洋室のほうは窓が全然ありませんでした。
和室とキッチンはベランダ側にあるので光が入りますが
洋室、浴室、トイレは壁に囲まれているという構造。
今まで三十数年暮したアパートは、築四十年を超えていて
めちゃくちゃ古いですが、採光と風通しはばつぐんでした。
なにしろこの数年の猛暑を、それでもクーラーなしで
何とか乗り切ったのは、その開放的な構造のおかげです。

それで新居を見て、直感的に「座敷牢みたい」と感じてしまい
帰りの車の中で、急にポロポロと涙がこぼれ始めて
止まらなくなってしまいました。
おそらくは自分が最後の時間を過ごす場所を
自分で選べないということが無性に切なかったのです。
考えてみれば、前はもっともっと大変なことでも
歯を食いしばってなんとか乗り越えていくことができたのに
そうしたエネルギーがなくなってきたというのは
それだけ年を取ったということでもあるのでしょう。

最近は世界中で民族紛争が起きています。
内乱に巻き込まれて家や家族を失った人がたくさんいて
祖国を離れて難民になっていく人たちも大勢います。
海外のみならず日本でも震災や事故で家や家族を失ったり
故郷に戻ることができず、未だに避難生活をされている方が
26万人以上おられる(仮設住宅で暮しておられる人が
10万人余)中で、自分は何を甘えたことを考えてるのかと
自己嫌悪を感じたりもします。
けれど、そうした人たちに比べれば自分はまだ幸せなのだ
というような、優越感をよりどころにするような
考え方は好きではないし、どこか傲慢な気がします。

そうは言っても、引越しに伴う現実に立ち向かうためには
この堕ちてしまったメンタルを何とか改善しなければなりません。
昔「アザーズ」という映画を見ました。
古いお屋敷で暮らす美しい母親と二人の子どもたち。
彼らの周辺で不思議で怪奇な現象が起こり始めます。
恐怖に怯える親子ですが、実は彼らこそが死者であったという…。
それを見た時に「ああ、私も死んだらずっとルナ(猫)と今のアパートで
暮したいな」と心の底から思ったのです。

だから最初に癌を告知された時も、一瞬だけど
「子どもたちを育てて、ルナと22年暮した
あの家で死ねたらいいな」という思いが頭をよぎりました。
でも冷静に考えたら死ぬときはたぶん病院です。
自宅で死んだりしたら警察が来たりして大変なのだそうです。
ダンナに容疑がかかる分にはまあいいかなと思いますが(冗談です)
ともあれ余計なことで家族に迷惑がかかってしまいます。

なので、やっぱり死んだ後にルナと一緒にここに戻ってきて
もうどこにもいかず二人で幸せに暮すことにします。
誰か引っ越してきたら「夜中に猫の声がする」とか
「鏡の中に、痩せた陰気な顔をした女が映ってた」とか
あの手この手で怖がらせて追い出します。
でも建物が古いので、もし取り壊されたら
ルナと二人でホームレス幽霊かとも思いましたが
その時は地縛霊という手もあります。

実は私はもう四年以上「遊べるオンライン文芸」という
過疎ったモノ書きサイトで小説を書いています。
そのほとんどがホラーです。
これも最初は「幽霊はこの世で自分に地獄を見せた人間を
地獄にいざなうために立ちいでる」という「四谷怪談」の論評に
激しく共感して、なかば腹いせで書いてきましたが
最近はだんだん「哀しいホラー」を書きたいと思うようになってきました。
春先には、母親のネット依存による育児放棄で
幼い男の子が死んでしまうという「めりーごーらんど」という掌編を書きました。

この世界には理不尽なことがあまりにも多すぎます。
戦争のない平和で豊かな社会と言いながら
自分には何の落ち度もないのに命を奪われたり
あるいは自ら命を絶たなければならないような悲惨が
一部の人たちのためだけの豊かさの陰で増え続けます。

「もっと生きていたかった」「こんな風に死にたくはなかった」
「生きてやりたいことがたくさんあった」「幸せになりたかった」
そういうどこにもやり場のない悔しさ、悲しさ、無念の思いを
ホラーという手法で形にしていく試みを続けています。

そんなこんなで死者とつきあう生活も長いですから
そっち系の人(霊能者とか)に言わせれば「だから癌になったのだ」
というような話になると思います。
これを読んでるだけで気がめいってきて
「もっと前向きに生きようよ」「気持ちを明るく楽しく持って」
そういう風に感じられる方も多いと思います。
けれど後ろ向きも行き着くところまで行けば前向きになるものなのです。
ただし当然のことながら友達はあんまりいません(笑)

自分の心ととことん向き合うことは、辛くて苦しい時もあるけれど
自分の現状や、自分の周りの小さな人間関係だけにとらわれて
狭い袋小路に迷い込んで堂々めぐりをするのではなく
他人と関わりあうことが得意でないのなら
本を(マンガだってかまいません)読んだり、映画を観たり
音楽を聴いたりして、心のキャパを1ミリでも広げてみてください。

自分の現状に対する不平や不満を、他者に対するいわれのない憎悪に
転化するような人間や、それなりの年齢なのに
平気で違法な行為をやるような人間も増えてきました。
体が食物を取り込んでエネルギーに変えるように
脳や心も必要な栄養を補給して、正常な思考ができるように
訓練していかなければ、人間として成長していくことはできません。
科学技術だけが、生物としての人間を置き去りにするほどに進化して
本来はそれを使いこなすべき人間が、どんどん幼稚に退化していけば
社会も人もいびつにゆがんで壊れてしまいます。

自分のための「前向き」は、世間がイメージするステレオタイプな
ものである必要はないのです。
自分なりの、自分が居心地がいい
けれど他人に迷惑を及ぼすようなことのない「前向き」を探して
見つけてほしいなと思います。そうしたら生きていくことが
ほんのちょっぴりだけど楽になるような気もするのです。

以前はネットの怖さもあって、あまりプライバシーをあれこれ
公表しなかったのですが、最近は怖いもの知らずになりつつあります。
前向きというか、やけくそというか。


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ネット(スマホ)依存と動機づけ面接法のセミナー

2014-07-12 13:08:27 | ネット依存症
のろのろ台風が足踏みしていてくれたおかげで
7月9日はジャパンマック福岡から案内をいただいていた
第一回依存症支援者セミナー「動機づけ面接法」のセミナーに
出席することができました。

講師は成増厚生病院の後藤恵先生で、アルコール依存症治療の
現実に即した、とても有益な、でも面白いお話を5時間たっぷりと
お聞きすることができました。
このセミナーに参加して学んだこと、感じたことも、いろいろ整理し
ながら書いていこうと思います。

ブログ村に参加するようになって、他の方のブログを読む機会も
増えました。ご存知かもしれませんが、「ネット依存、ゲーム依存
スマホ依存から小中学生を守るために」のブログ主さんは、リアルに
小学生と中学生のお子さんをお持ちのお母さん。その年代の子どもたちが
どんな感じでスマホを使っているかがよく分かります。
ブログを読む限り、この方のご家庭は親子関係はかなり良好なのではと
感じますが、それでも日々お子さんのスマホやゲームのやり方に悩んで
おられる様子がよく分かります。
私は今は学齢期の子どもがおらず、自分が子育てをしていた頃は、TV
ゲームの時代だったので、それでもゲームの時間をめぐってもめたことは
ありましたが、ここまで大変ではありませんでした。

この数年で、携帯がスマホになり、アプリも多様化し、情報の種類や量も
爆発的に増えて、もともとスマホ(携帯)は24時間手元にあるうえに
それで子どもがLineをやってるのか、ゲームをしてるのか、はたまた動画
などを見ているのかさえ把握するのが難しいのが現状のようです。

スマホをめぐっての親子の対立も、上の方のように比較的コミュニケーション
がとれているご家庭や、注意をしたら反発する、逆ギレして怒るという
ものから、返事をしない、話をしなくなったというご家庭、さらに
不登校や引きこもりなど深刻な事態になっているケースと千差万別だと
感じます。専門家の方のサイトを見ても分かるように、実生活に大きな
影響が出ている場合や、人間性が明らかに変化した場合は、薬物や
アルコール、ギャンブルと同様に「依存症」という病気の領域に入っている
可能性が大きいので、ネット依存症についての正確な知識がある相談機関
に相談をして、治療の道筋を探す必要があると思います。

先日聞いた動機付け面接のセミナーで、とても印象的なお話が
いくつかありました。まずこのカウンセリングの方法は、依存症になる
前の乱用の段階から医療が介入するという、早期発見、早期回復に
有効であるということ。がんで言えば、がん検診みたいなもの?
つまりスマホ依存で言えば、注意したら口答えをするという
あたりでしょうか。この時期の対応が、とても大事になるわけです。

さらにこの動機づけ面接法を用いて依存者のカウンセリングを行なう場合の
基本的な態度というのがあります。

1.正確な共感性
  自分の立場をわきに置いて、患者の立場で理解する能力。理解したことを
  患者が分かる言葉で伝える能力。

2.非支配的な、押し付けがましくない温かさ

3.真摯で誠実な態度
  「患者とともにある技術」寄り添う気持ち

「患者」の部分をそのまま「子ども」に置き換えたら、まんま「子育て3か条」
でもいけそうです。特に思春期と言われる子どもから大人への過渡期は、子ども
自身にとっても激動の時期です。人間関係も多様化して複雑になり、受験への
プレッシャーもあります。性的にも大きな変化の時期です。子ども自身も、迷い
悩み、混乱しています。もっと小さい頃には有効だった親子関係を受け入れなく
なって、親に自分のプライバシーを話さなくなります。
けれど上の3か条はそういう時期にこそもっとも必要なもののように思います。

人間はこの世界で生きていくためには、最低でも一人は、最後まで自分の味方に
なってくれて、自分を好きでいてくれる人間がいることが何よりも大事なような
気がします。依存症からの回復をめざす人にとっては、自助グループの仲間が
そういう存在になるわけです。患者を支えて生きていく選択をした家族の気持ちの
持ち方も同じだと思います。
依存者を否定せず、支配せず、寄り添い、共感しつつも
よりよい生き方を選択し行動していけるように誘導し、助言する。

もはや神か仏の領域だと思います。後半の誘導や助言は、こうした精神的な分野の
医療に携わる専門職の人たちのノウハウですから、素人が真似をしてすぐにうまく
いくようなものではありません。ただこの3か条が示す基本的な姿勢、心の持ちよう
というのは、子どもの依存の問題に悩む親の立場でも十分参考になるし、問題を
こじらせて状況を悪化させないためには、とても大切なことではないかと感じたわけです。

いつもおまけみたいになってますが、癌関係では、引越しを10日後に控え
現在絶賛スーパー断舎利中です。それにしても本の多さよ。フゥ~。



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依存症の治療を知る機会に

2014-07-04 16:19:33 | 薬物依存症
先日覚せい剤の使用で逮捕されたミュージシャンが
昨日保釈されたということで
今日はそれについて色々報道されていました。

釈放されたミュージシャンの人は、治療施設に入るということで
私はそれが一番正しい選択だと思いました。
今日の「ミヤネ屋」では、その薬物依存の治療について
さいたま県立精神医療センターの先生が
かなり詳しくお話をされていました。

番組では「薬物」の問題と特定しているように聞こえましたが
これまでずっと書いてきたように、アルコールとギャンブルと薬物の
依存症は、治療の方法は基本的に同じです。

だからそれらの依存に悩んでいる方が
薬物依存の治療についてのこうした報道を聞く時は
「薬物」の部分を「ギャンブル」や「アルコール」に
置き換えて聞いていただければ
自分や家族が抱えている依存症から回復するためには
どういう治療をすればいいかというイメージが
少しでも理解できるのではないかと思います。

出演者の中には相変わらず「治る」というような表現をする人もいますが
医療関係の方や、薬物依存の回復施設ダルクの方は
「一生治るということはなく、回復を続ける」と説明されています。
さらに本人だけでなく、家族の心のケアも大事なのだとも話されていました。

治療施設の一日のスケジュールはきちんと決められていて
そのかなりの割合をミーティングが占めています。
これについて先生は「自分の気持ちを他人に正直に話すことが
できるようになることが回復につながる」という趣旨を説明されていました。
AAやGA,NAといった依存症者同士の自助グループは
これを12ステッププログラムというものに基いて行なっています。
そしてもともとAAから始まった12ステッププログラムも
その後たくさんの人たちの研究によって改良されて
より回復を実現しやすいものになってきているように思います。

私が初めてギャンブル依存症という病気を知った7年前は
「ギャンブル依存症は治らない」「依存者自身が行くところまでいって
最悪の状況で底つきを経験しないと回復しない」といった
依存者の家族にとってはほぼ絶望的とも言える結論が主流でした。

確かに行くところまでいって、本人が全てを失い
もう自助グループしか自分を受け入れてくれるところはないと
心から感じたほうが、回復につながりやすい、というか
回復の方法である12ステッププログラムや認知行動療法
といったものを受け入れやすいということはいえるかもしれません。
しかし、そのために家族が地獄を見なければならないようなことは
あまりにも理不尽です。

残念ながらうちの場合も未だこうした回復にはつながっていません。
これは人が「やらせる」ことには意味がなく、それでは
おそらく回復することもできないはずなので、たまに話はしますが
強制はしません。
私自身もダンナの依存症を自分がなんとかしようという気持ち
から開放されて自由になることはとても大事なことなのです。

けれど本人に「このままではまずい。大変なことになる」という気づきが
あれば、最悪の底つきを経験しなくても回復できる可能性があります。
まずは自分がお酒や、ギャンブルや薬物への渇望、衝動に対して
無力であること、自分でコントロールすることができなくなっている
ことを心の底から認めることができれば、治療も回復も可能です。

残念ながら、かのミュージシャンの場合は、ほぼ最悪の底つきの状態になっ
ての治療ということになってしまいました。もしも彼の周辺に、依存症の
治療に詳しく、彼をちゃんと説得して、もっと早い時期に彼を治療につな
げることができる立場の人がいたら、もしかしたらですが彼はここまで
全てを失わずに済んだかもしれません。
それは薬物だけでなく、ギャンブルでも、アルコールでもまったく同じ
なのです。

今回この事件によって思いがけず依存症やその治療がメディアで大きく
取り上げられています。
そういう意味では依存症の治療、回復について知ることができる
千載一遇のチャンスでもあると思います。
薬物だけでなく、ギャンブルやアルコールで依存症の問題を抱える方は
この機会に自分自身のことと受け止めて少しでも理解していただければと思います。
番組に出られた先生も「日本では支援体制が遅れている」と話されていました。

それでも少しづつ回復施設や自助グループは広がってきています。
少ないとは言え、相談できるところは増えています。
依存者本人がすぐにというのは難しくても
家族がちゃんとした機関に相談することで自分の人生を立て直すことも
依存者の回復と同様にとても重要なことなのです。

癌の治療でも、医療機関を選ぶことや治療を決めることの
難しさを痛感しました。
それでも癌にせよ、依存症にせよ探せば道はあるはずです。
私の癌は、治らないということが前提ですから
健康な細胞へのダメージが少なく、経済的な問題もクリアできる
ということで、ホルモン剤治療を選択しました

などとクールに書いてますが、告知された直後は
若干パニくって混乱してました。
そこから何とか立ち直って、情報を集め、整理し
ゆっくり考えて結論を出すという作業をやり直しました。
何にせよあきらめないこと、知識や情報を持つこと、
そして納得がいくまで自分で考えることが
とても大切なように思います




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