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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

四度目のお正月

2017-12-30 20:51:12 | 癌のこと
今週の火曜日は、今年最後の通院日でした。
最近は何やかやとトラブルが起こり始めて
左腕のむくみが、足の甲にも出て、歩くと痛い。
スーパーへ行くのに、認知症のおばあさんみたいな
よちよち歩きでやたらに時間がかかるようになりました。
一抹の不安はありますが、少し遠くに行かなければいけない時は
相変わらずチャリを使っています。
もう一つは、背中の痛みと息苦しさ。
特に夕方から痛みがひどくなって、夕飯の片づけをする頃は激痛に。

さすがにこれではどうにもならないので
今まで3回飲んでいた痛み止めを、一日4回飲むことにして
どうも背中の痛みはロキソニンが効くようなので
朝ロキソニン、昼ワントラム、夕食後にロキソニン
そして夜中にタペンタというローテーションにしてみました。
予想通り効果ありで、夕方から夜にかけての痛みが軽減したのに加え
ずっと寝る頃に出ていた熱も出なくなりました。

先生にそうお話したら「ああ、痛み止めは痛かったら
怖がらずにドンドン飲んでいいですよ」と。
ただ背中の痛みや息苦しさは、新しい症状なので
レントゲンをとることに。そしたらどうもレントゲンの結果が
怪しかったらしく「CTもとってみましょうね」ということになりました。
で、CTの結果は「両方の肺に若干の胸水。明確な肺転移はなし」だそうです。
先生曰く「胸水は少量ですから、大したことはありません」
というわけで、痛みと息苦しさの原因は判明しました。
手と足のむくみは、取りあえずはマッサージと
なるべく腕を上にあげておくなどの対処療法でいくしかないようです。

とはいえ、もう以前のように体が動かなくなっていますし
珍しくダンナが元日、2日休みということで
あまり何もないのも寂しいので、初めて通販で
こじんまりしたおせちを注文し、昨日届きました。
先がどうなるかまったくわからないとはいえ
告知をされてから4回目のお正月が来ます。
病気の性質上、そうそういつまでも無傷でいられるはずはなく
今までこれほど平穏に暮らしてこられたのは、本当に幸せだと思います。

さすがのダンナも、最近は休みの日はゴミを出しにいってくれるとか
飲んでいても、私の布団も敷いてくれるとか
(少し前までは、さっさと自分の布団だけ敷いてた)
今までよりは、色々手伝ってくれるようになりました(笑)。

そして「ツイン・ピークス リターンズ」を観るのに
加入していたwowowで、昨日「伊藤計劃特集」の放送が。
なんと「屍者の帝国」「ハーモニー」「虐殺器官」の三作品
同時放送という豪華な企画で、もちろん録画しました。
少し早い神様のお年玉です。
でも、あんまり神様が出血大サービスをしてくれると
後でその反動がありそうで怖いのですが。

結局今年も、何かとグダグダなことを書き連ねて
一年が過ぎてしまったような気がしますが
読んでくださった方、コメントを寄せてくださった方には
心からお礼を申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますと言えることが嬉しいです。
皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

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常識ってなんだろう

2017-12-16 17:11:32 | 社会・生活
TVでは連日のように
力士の暴行事件の経過が報道されています。
たくさんの人が、それぞれの立場でコメントされていますが
その多くのコメントの中で
ひとつだけ「そうだ」と納得できるものがありました。

それは「ある人が別の人を、凶器になるもので殴りつけ
殴られた人が、血を流すほどの大きなけがをしたら
警察に通報されて、加害者は逮捕されるはずだ」というものです。
加害者は傷害罪で逮捕されて、取り調べを受け
警察から検察に送検されて何らかの法的な処分が決まる。
人間の生命や財産が、法によって守られている社会では
それが常識的な経過のはずです。

ところが、今回の事件では、とても複雑な事情がからんで
その常識とはずれたところで、多くの言葉が費やされていると感じます。
加害者が、社会的に高い地位の人だから。
被害者側が、自分が所属する組織の決まりを守らないから。
また、被害者が、マスコミにも関係者にも何も語らず沈黙しているから。
そういう様々な理由で、あるいは加害者側が
あるいは被害者側が悪いといった意見が交錯しています。
けれど、一連の経過の原点に返れば
私には、今の経過が、それほど間違っているようには思えないわけです。


もう一つ、もともとの最初の暴行事件が
いわゆるいじめに似ているという点です。
暴行事件が起きた時、現場には何人も人がいました。
大けがをする事態になるまでに、誰かしらとめるチャンスはあったはずです。
加害者がいて、被害者がいて、傍観者がいる。
弁護士さんが「もしも暴行をあおった人間がいたら
その人も罪に問われます」と話されていましたが
あおらないまでも、ただ黙ってみている
あるいは見て見ぬふりをするというのは
いじめの現場では、よくある光景のような気がします。

その後の経過にしても
いじめでも傷害や恐喝なら警察に訴えることもできますが
暴言や嫌がらせ、仲間はずれ、無視など
心に大きな傷を与える行為では
訴えることができるのは、担任の先生であり学校です。

学校が適切に対処してくれた場合はよいのですが
通りいっぺんの指導や調査だけで
「いじめはなかった」「指導して解決した」で終わらせて
実はいじめがなくならなかったり
親や先生に言ったことで、さらに激しくなったりした場合
いったいどうすればいいのでしょう。

どうしても子どもを守りたい親御さんは
学校を通さずに、教育委員会に直訴されるようなケースもあるでしょう。
そうなった時に、学校や、他の児童の親御さんなどの中に
暗に「そこまで、ことを荒立てなくても」という空気はないでしょうか。
正当な主張をしたことで、逆に学校に行きづらくなる
なあなあで、角を立てず、丸く納めることが美徳とされる
日本人の中に、そういう空気は、実は根強くあるような気がします。

ことを荒立てる、角を立てる人間が悪いというような論調は
本質を見失った、常識はずれの考え方だと思うのは私だけでしょうか。
いじめの問題では、今も悲惨な事件があとを絶ちません。
「いじめる人間が悪い、いじめられる人間に非はない」
これが社会常識として認知され、浸透しなければ
表面的な叱責や指導だけでは、何もよくならないように思います。
まして学校や、教育委員会の組織の論理を優先させ
事実を隠蔽し、うやむやにして
なるべく誰も責任を取らなくていいようにというような対応は
およそ常識とはかけ離れています。
今回の暴行事件でも、被害者側が、自分の属する組織に対して
信頼をおけなかった背景には、それと似た構図があるかもしれません。
これはあくまで私の推測なのですが。

毎日のニュースで「あっちが悪い」「こっちが悪い」みたいな話が
飛び交うのを聞きながら、こんなことを考えていました。
私は、自分の考え方が絶対に正しいなんて夢にも思いませんが
ネットでも膨大な量の意見や、情報が飛び交う時代ですから
そのたびに他人の意見に左右されたり、偏った考え方をしないためにも
「自分は、これについてこう思う。その根拠はこれ」という
考え方の習慣をつけることは大切なのだろうと思います。


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通院日とプチ不調

2017-12-05 16:17:46 | 癌のこと
先週の火曜日は通院日でした。
2週間くらい前から、なんとなくギックリ腰っぽかったので
先生にそのことを伝えました。

先生はずいぶんていねいに診察してくださったのですが
「特にここが痛い」という痛みのポイントがわかりません。
どうも骨転移が進行しているという感じではないので
いつものお薬プラスしっぷ薬を出していただきました。

もう一つは、ほぼ毎晩、布団に入ってから3時くらいまで熱が出ます。
蜂窩織炎まではいかないのですが
かなり腫れてむくんでいる左腕の、リンパの関係だろうと思います。
こちらは、朝1錠飲んでいるロキソニンを
熱が高い時にも飲めるように、量を増やしてもらいました。

看護師さんに「夕べは何度くらいだった?」と聞かれて
「いやあ、寒くなって布団から出たくないので測らなかったんですよね」
と言ったら笑われました。
実はうちの体温計は、20世紀の遺産の、ブンブンふる水銀タイプ。
夜中に起き上って、ブンブンやるのが億劫で
「ああ、熱あるなぁ」と思いながら放置。
その話をダンナにしたら、ちまちま貯めているポイントを利用して
通販で電子体温計を買ってくれました(嬉)

病院に行ってから少しして、今度は右の脇腹に痛みが。
昼間はそれほど痛みを感じないので、ほぼ普通の生活をしていますが
夜寝て、寝返りする時とか、起きてトイレに行く時に
かなりの激痛があり、痛みを感じずに寝れる体勢を探すのに苦労しています。
この状態が続くようだったら
一度急患で診てもらわないといけないかもしれません。

最初に胸の腫瘍に気づいたのが、2013年の5月ごろでしたから
それからおよそ4年半になります。
ステージ4で、腫瘍が自壊していて、肝転移ありで
ホルモン剤だけの治療を選択しているので
まとまったデータに基づいたエビデンスはありません。

このところの腫瘍マーカーの上がり方をみても
それなりに進行しているのだろうなと思えます。
けれどここまで、ほぼ寝つくということはなく
病気になる前と、それほど変わらない生活をしてこられたので
これ以上を望むのはぜいたくなような気がします。

これが私の乳がんの経過なのでしょうから
ちょっとづつどこかが痛かったり、何となく調子が悪かったりするこの体と
のんびりと付き合っていくつもりです。

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