癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ


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今年最後の

2014-12-30 20:50:32 | 社会・生活
今年も残すところあと一日。
例年年末は、生きて年を越せるのかというくらい仕事が過酷だったので
今年の平穏は、本当に夢を見ているようです。
小さな子どももいないし、基本無宗教なのでクリスマスはスルーしましたが
さすがにお正月の準備はちまちまとしています。

生まれて初めて(最初で最後かもしれませんが)黒豆を煮てみました。
ネットで作り方を探したのですが、色々ありすぎて
「簡単」というのにつられて失敗したらいやだなと
結局豆の袋に書いてあったオーソドックスな方法に落ち着きました。
ダンナが「丹波黒豆」を買いそうになったのをあわてて阻止しました。
まったく貧乏なくせに、高級品に弱いんだから(でも男性はそういうタイプは多いかも)
出来上がりは、まあまあ普通な感じです。

毎年数の子、黒豆、栗きんとん
それにお雑煮と博多のがめ煮くらいはそろえますが
あとは特におせちという感じでもありません。
定番にはこだわらず、なるべく簡単にできて
自分がおいしいと思うものを作るようにしています。

そして先日やっと念願の、ジョニー・デップの「トランセンデンス」を観ました。
映画館で観たかったのが、引っ越しでだめになって
ケーブルで配信されるのを4ヶ月待ちました。

あらすじは
人類の未来のため、意識をもったスーパーコンピューターを研究開発している科学者ウィルは
反テクノロジーを掲げる過激派組織の凶弾に倒れるが、妻のエヴリンによってウィルの脳はス
ーパーコンピューターにアップロードされる。ウィルの意識はコンピューターの中で生き続け
やがて予想もしない進化を始めるというものです。

SFかと思いきや実は恋愛で、およよという感じではありましたが
まあいいや、ジョニー・デップなら何でもO.Kです。
「シザーハンズ」ではハサミ男のジョニー・デップが
愛する人のために両手のハサミを使って雪を降らせるラストで泣けました。
彼女を抱きしめることもできない彼の愛の形です。
どちらかというと「シザーハンズ」とか「ローン・レンジャー」とか
「チョコレート工場」
要するに白塗りしているジョニー・デップのほうが好きです。

と脱線しましたが、英国の物理学者ホーキング博士が、AIの進化は
いずれ人類の破滅を招くと警告して話題になったりもしました。
果たしてテクノロジーが人類を凌駕するような時代がくるのかどうかは
誰にも分かりませんが、ネット依存の急激な増加にしても
最近話題になったサイバー・テロにしても
かつては未来形だったことが急速に現実になり始めているのは事実です。
「トランセンデンス」も進化を続けるテクノロジーの
その先を描こうとしている映画ではありました。

アメリカ映画は、古くは先住民を、その後はソ連を悪役にして
勧善懲悪、ヒーロー万歳みたいなシンプルな映画を作っていましたが
これだけ世界がグローバル化すると、何かと支障が出てきますから
どこかの国を簡単に悪役にするわけにもいきません、
その分最近のアメリカ映画には、終末観が色濃く現れているものが
多くなっているように思います。
今年ドはまりした「猿の惑星ライジング」は、アルツハイマーの治療薬で
人類が絶滅寸前というお話でしたし、すでに「A.I」のように
絶滅しちゃったというお話もあります。

進化する科学やテクノロジーを前に、本当にこれでいいのか
これで正しいのかと感じている人たちは案外多いのではないでしょうか。
例えば原子力の問題にしても、いいか悪いかは様々な意見があって
個人ではなかなか結論を出せるようなことではないのですが
現実に福島の原発事故を目のあたりにして
「本当に大丈夫なのか」という大きな不安は
今でもかなりの人が感じているのではないかと思います。
さらに私自身ガンになったことで、新たにガン治療の現実と向き合わなければならなくなり
これまでとはまた違った視点で「これでいいのか」を考える日々でもあります。

ダンナの仕事はセクションが変わって、夜や夜中が仕事の日があるので
昨夜はこれもケーブルで「さよなら渓谷」を観ていました。
が…こちらはよく分かりませんでした。
吉田修一さんは「悪人」とか「パレード」なんかは
原作も面白く読んだのですが、この「さよなら渓谷」は
珍しく原作ももひとつピンと来なかったので、どうも相性が悪いようです。

ちなみに女性のデリケートな感情の揺らぎというようなのはさっぱりわかりません。
角田光代さんとか、湊かなえさんとか全滅です。
心理的自縄自縛みたいなのは苦手です。

この「さよなら渓谷」も、男女どちらにも全然感情移入できなかった。
でも真木よう子さんは、好きな女優さんの一人だし
これと「そして父になる」で日本アカデミー賞の主演、助演ダブル受賞という
話題になった映画でもあったので、いちおう押さえておこうかなと思ったわけです。

年明けの最初は、人間の脳が100%覚醒したらというテーマで
主役の女優さんが最後はタタリ神(もののけ姫)状態になるといわれている
「ルーシー」を観ようと企んでいます。
男とか女とか、親と子とか、家族とか、「ありのままに」とか
そんなのはもういいかなという感じです。
やっぱり人類の極限状態とかのほうがテンションが上がります。

伊藤計劃さんのブログにこんな一節がありました。
「自分が作ったわけでもない、誰かさんの映画に毎週毎日
こんなにも依存している、自分のほうがよっぽどおかしいのだ」
けれど、依存することで生きるために必要なものを
たくさん得ることができて、失うものはあまりない
そういう依存も確かにあって、それは少しおかしいかもしれないけれど
そんなに悪いことではないように思います。(開き直ったか)

今年一年、相変わらず好き勝手なことを書いているこのブログを
訪問してくださった皆様には、心からお礼を申し上げます。
どうかよいお年をお迎えください!



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BSプレミアム「ドラッグってなんだ」(2)

2014-12-23 14:52:25 | 薬物依存症
「ドラッグってなんだ」の後半は、薬物依存からの回復
についての話だった。

まず薬物依存症の回復施設であるダルクのスタッフの方のお話。

「ダルクで回復に取り組んでも99%は再発している。
回復に取り組もうとした依存症者の、6割はこのダルクを去り
その後は、刑務所に入った人や行方不明になったり
亡くなった人も250人くらいはいる」

薬物依存からの回復がどれほど困難かを
象徴するような話だと思う。

そして現在ダルクで回復に取り組んでいる人の話もあった。
ダルクでも午前、午後とミーティングが行われる。
その日のテーマは「仲間」だったが
出席したメンバーは、まず自分の呼び名
(本名ではなくたとえばケンとかハナなど自分の好きな仮名)と
「自分は薬物依存症です」と言ってから
自分の話をし、他のメンバーの話を聞く。

大切なのは、過去の自分と今の自分を
比べながら話すことなのだという。
インタビューに答えた男性は
「仲間の話を聞いて共感する部分がたくさんある」と話していた。

そもそもどの依存症でも、何かに依存する理由として
生きづらさや孤独感が根底にあって、何かに依存し
依存することでさらに社会や家族から孤立していくのだが
依存症の仲間の話を聞くと「自分と同じだ」と思うことができるのだ。

それまで「自分はひとりぼっちだ」「誰も分かってくれない」と
心を閉ざしていたのが、同じ体験をした人の話を聞くことで
「自分だけじゃない」「ひとりじゃなかったんだ」という
安心と共感が生まれてくる。

さらに回復施設のスタッフさんは、ほとんどが
かつてはアルコールやギャンブルや薬物の依存者で
でも回復を続けて、毎日他の人の回復の手助けをしているという
事実をまのあたりに体験することで
「絶対に止められるはずがない」と信じ込んでいた気持ちが
「自分も回復できるかもしれない」という希望に変わっていく。
これが依存症者が回復に向かう理想的な経過だが
現実はとても厳しい。

しかしこの放送の中には、たいへん興味深い話があった。
あらゆる依存症からの回復に有効とさている
自助グループや回復施設でのミーティングの有効性の
科学的な根拠である。
私のような、理屈っぽくて面倒くさい人間は
まさに「これだよ、これ。これが知りたかった」というツボだった。

岡山大学の松井教授の説明によると
ミーティングで仲間の話に共感することで
脳内にオキシトシンという物質が分泌される。
このオキシトシンの効果は
マウスによる実験でも確認されるのだという。
オキシトシンは、依存症ではないが
一部治療にも使われ始めているようだ。
できればこのような研究がいずれ
依存症の治療薬の開発に結びついてくれればと心から願う。

明日はクリスマス・イブだというのに
あいも変わらずちまちまと依存症ブログを書いている私。
介護の仕事をしているダンナは
先日部署が変わって、元日は朝7時から午後4時までの早番の後
夕食を食べてちょっと仮眠して
夜中の12時から翌朝9時までの夜勤というシフト。

それでも健康で働ける仕事があることが幸せだと
心から思うことができるなら、ダンナも回復しているはずなのだ。
私にはわからないけれど



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BSプレミアム「ドラッグってなんだ」(1)

2014-12-21 16:29:50 | 薬物依存症
昨日の昼、何気なくケーブルを見ていたら
NHKのBSの「関口宏のそもそも」という番組の再放送で「ドラッグってなんだ」という
テーマの話があっていた。別にチェックしていた番組でもなかったし
番組タイトルのイメージがわりと軽いノリということもあって
最初はただ何となく見ていた。

けれど実はものすごく内容が濃いことがわかって
途中からはメモと筆記用具を手に、大切なところをメモったが
それでも全体をカバーすることができず、できることなら
もう一回ていねいに見たいと思ったくらいだ。

番組で紹介されていたのは
 1 ドラッグの歴史
 2 アメリカでなぜドラッグがこれほど広がったか
 3 薬物依存症のメカニズム
 4 現在のアメリカなどの薬物の対策
 5 薬物依存症の治療とそのメカニズム
 6 ダルクの活動の紹介 など

まずドラッグの歴史はとても古く、古代エジプトにまでさかのぼり
そもそもは生薬の成分を病気の治療に用いるという目的のために
研究され、作りだされたものであるというところからして驚きだった。

つまりドラッグはもともとは科学者たちが、鎮痛や結核の治療薬として
阿片やコカなどの植物の成分を変化させて作りだしたもので
初期には万能薬として推奨されたものが
後にヘロインでは900万人、コカインでは1700万人の
依存症患者を生み出すことになった。

次にアメリカで急激にドラッグが広まったのは
ベトナム戦争が契機で、戦地へ派遣された若者たちが
日々死の恐怖に向かい合う極限状況の中で
その恐怖を忘れ気持ちを高揚させるために
日常的にマリファナや大麻などを用いた
それが戦争が終わった後も、大量の薬物依存症者を生み出す結果になった。

さらに現在アメリカで「最も危険なドラッグ」と言われる覚せい剤は
日本が発祥で、太平洋戦争以前から「ヒロポン」などの商品名で
一瞬で疲労が取れ、気分が高揚する手軽な強壮剤として
広く一般で用いられ普及していたという話には愕然とした。

これらのドラッグの中で、あるものは
人間の脳で分泌される脳内物質と化学構造がよく似ている。
動物としての人間の自然のメカニズムを無視して
人工的にそれを人体に注入することで
脳は取り返しのつかないダメージを受ける。
人間の脳の構造や機能は、まだ分かっていないことのほうが
圧倒的に多い。いや、もしかしたら永久に分らないかも知れない。
だから壊れても治療できる有効な方法がない。

このようにドラッグは、一度でも使用したら間違いなく依存症になるという意味で
もっとも危険で深刻なものなのだが
アルコールもギャンブルも、ネットでも、他の依存症でも最後には
脳はほぼ同じような状態になるから、その危険性は同じなのだと思う。

この番組も、一度で書ききれるような内容ではないので
続きは次に書きたいと思う。
しかし、どれだけ即効性があるとはいえ
取り返しのつかない多大な副作用が出現してから
その薬が実は危険なものだとわかるという経緯も
医療では用いられなくなった後も、大きな利益をもたらすものとして
水面下で違法に流通し、犠牲者、被害者を増やしていく現状も
すべての人間がそうだというつもりはないが
人間はやはりとても残酷で愚かな生き物だと思う。


番組の中で語られた「毒性のない万能薬はない」という言葉が
自分がガンという不治の病に向き合っている身としては
また少し違った意味合いで胸に落ちたのでもあった。






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転院を決めました

2014-12-14 10:26:55 | 癌のこと
これからの治療をどうするか。
珍しく真剣に考えました。
今診ていただいている病院で「あれもやらない、これもいやだ」は
もう通らないと思ったからです。

けれども「治療」というスタンスを手放さない限り
たとえ転院してもたぶん同じことを繰り返すだろうというのは予想がつきます。
抗がん剤治療を受けるのには条件があります。
PSという全身の状態を表す数字が0か1
つまり健康状態が良好であることです。
(末期ガンなのに健康状態が良好というのもヘンな話ではありますが
日常の生活が支障なくできる度合いという感じでしょうか)

私の場合も、現時点で患部以外は何も症状がなく
特に薬を飲まなければいけないような痛みなどもないので
先生からしたら、今の段階で抗がん剤を使えば
がん細胞の広がりを少しでも食い止められるのではないかと
思われるのは当然のことです。

ただ私の側から考えると
それがうまくいくのは何%という確率でしか示されてなく
治療しても治癒するという結末はないのが前提です。

副作用も全然なくて、CEAも2.16と前回より下がったアリミデックスで
「効いていない」という判断が出たのは
正直かなりショックではありました。
もし薬を変えても、たとえ抗ガン剤にしたとしても
結局は何ヶ月か後には「やっぱりダメでした」になって
しかもその時には、今はまだ持っているものをすべて失うかもしれない。
そういう理不尽なストレスを背負い込むのはもういいかなと思いました。

というわけで、先生と直接話をすると、何かとボロが出そうなので
提案された治療を受けないこと
この先は緩和ケアで対応してもらえる
家から近い病院への転院を考えていること
そしてこれまで身勝手な願いを聞いてもらえて
とても親切に治療をしてもらえたことへの感謝の思いを
可能な限りの文章力を動員してお手紙に書いて送りました。

それがいくらか功を奏したのか
病院のソーシャルワーカーさんからお電話があり
紹介状や必要な診療情報などの書類をそろえていただけるということで
願ってもないスムーズな展開に正直私自身も少し驚いています。

幸い年明けまでは最後に処方してもらえたアリミデックスがあるので
気休め程度にそれを飲んでおいて
新しい病院は、お正月休みが終わってから受診するつもりです。

初診から8か月、改めて思うに
これまでの人生でたとえ色々なことがあったにせよ
私は要するにおそろしくヘタレで自己チューで
副作用でご飯がおいしくたべられなくなるのも嫌だし
面白い映画や小説に没頭できなくなるなんていうのも嫌です。

最近自分の感じ方が変わったと思う時があります。
寒波でほうれん草や春菊が値上がりして
それこそ10円でも安いのを見つけようと
自転車でうろうろする、そんな時間が
とても幸せだと思えること。
それに映画にしろ本にしろ、入り込み方が前と違うこと。
30年ぶりくらいに、時間がゆったりと流れているので
割と何にでもどっぷりと感動してしまい
そんな小さな小さな幸福感でモチベーションが上がります。

けれど今ドラマ化されている、ご夫婦で闘病されたお二人の置かれた
あまりにも大変な状況と凄絶な生き方を見ると
「自分は本当に意気地のないダメ人間やな」と心から思います。

ですからこのブログで書いているガンに関する記事は
あくまでも私の個人的な記録で
本当にひとりひとりの病状や経過が異なるガンという病気では
参考にしていただけるようなものではありません。

個人の治療というレベルではなく、現代の医療が抱える
さまざまな問題についてはそれなりに思うところはありますが
素人がその辺に言及するのは
生きるか死ぬかがかかった問題なだけにやるべきではないと思います。
ひとりひとりが違うガンであるからこそ、可能な限り
いろいろ調べて考えて、自分にとって
あるいは病を宿したご家族にとって
何が一番大切なのかを見極めた上で
これがベストと思えるものを
探すことが一番よい方法なのだと思います。
と最後はまたまた偉そうになってしまいました。すみません。








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課題が山積みの依存症問題

2014-12-07 10:11:16 | 依存症
本当にあっという間に、危険ドラッグが絡んだ事件が
多い日は2件も3件も報道されるという事態になった。

そして薬物に関する資料を探していたら衝撃的な事実を知った。

「日本は覚せい剤乱用が50年も続いている世界的に稀有な国」であるということだ。
どういうことかと言うと「日本では薬物依存症が治療されないため覚醒剤に関した薬物犯罪では
男子62.1%といった高い再犯率を維持している」というのが現状だ。

すでに国際的には、刑罰ではなく依存症の治療を提供する政策が主流になっており
幾つかのタイプの治療プログラムが編み出され運用されている。
このような世界の流れからすれば、日本はほぼ半世紀遅れていることになる。

最近政治がやっとアルコール依存症の問題に少し前向きになってきたのは
おそらくは増え続ける医療費を抑制する目的が後押しをしたのではないかと思っているが
薬物やギャンブルの依存症の治療は、相変わらず民間のNPOに丸投げで
そこに危機感はほとんど感じられない。

薬物の流入や拡散、そして使用を止めることはもうできない。
それが分かっているから、欧米諸国は依存症の治療に重点を置いている。
「依存症」というものがある程度は理解されているのだ。
けれど、今の日本の現状で、この勢いで薬物が流通拡散を始めたら
あと3年もしたら、それこそとんでもない事態になるのではないか。
このブログを書いてきた8年の間にも
ギャンブル依存症の患者が、200万人から560万人
あっという間に約3倍にはねあがった。
もし同じようなことが薬物でも起こったらいったいどうなるのだろう。

「パーソン・オブ・インタレスト」というアメリカのドラマでは
ドラッグの原料ではなく、何かの工業製品の薬物が
ドラッグの原料に使われていて、もちろん人体にはとんでもなく危険なしろものだが
輸入された時点では、それは違法薬物でもなんでもないから、取り締まることはできない。
しかも極め付けが、ニューヨーク市警の悪徳警官たちがその元締めで
利益をピンハネしている。まあどこかで聞いたような話ではあるのだが。
私は別にアメリカ賛美主義者ではないが、このような社会のマイナス面でも
タブー視せずにドラマ化できるところに
かろうじてアメリカという国の健全さを感じる。

依存症のことを書いていると、どうしようもないもどかしさがあるということは
度々書いてきたが、実は本当にこうした情報が必要な層と言うのは
そういう情報は見ない。つまり薬物を使うような人間は
NHKの「薬物依存」の特集なんか見ない。
ギャンブル依存症にしても、何らかの危機感を持っている人や切迫した事情のある人は
こんな面倒くさいブログでも読んでくれるかもしれないが
パチンコやスロットに絶賛依存中で「パチンコできないなら死んだほうがマシだ」
みたいな人は、こんなブログなんかおそらく絶対に読まないだろう。
そしてギャンブルのお金欲しさに借金を繰り返し
行き詰ったあげくに、ほんのわずかなお金のために無関係な人間を殺したりする。

それはネット依存の問題にしてもそうで
問題意識を持っている親御さんは、情報を集めて何とか対処しようと
苦心されているが、子どもが何をしようとほったらかしだったり
学校の成績は気にするけど、それ以外のことには無関心だったり
親自身が、運転しながら携帯を使ったり
オンラインゲームやSNSに夢中だったりと
子ども以前に親に問題ありのケースも多いのだと思う。
一番知ってほしい人たちが、実はこういう問題には無関心なのだ。
だからそういう愚かさの巻き添えになって
犠牲になった人たちは本当に浮かばれないと思う。

しつこく繰り返すが家族の依存症や依存の問題で悩んでいる人は
一人でなんとかしようとは思わず、まずはどこかに相談を
悩みを打ち明けることができる誰かにつながってほしい。
このブログでも、経済的な負担がない相談機関については
ある程度リンクをしているつもりだ。
そしてたとえ最初はうまくいかなくてもあきらめないでほしい。
数は少ないが、相談することができる幾つかの選択肢はある。

私は薬物についてはよく知らないのだが
家族が薬物(シンナー、覚せい剤、危険ドラッグ、大麻)の問題を
抱えている場合、警察に捕まるのではないかということを
心配して相談ができないというケースもあることを知った。
だが本人や家族の自助グループは
基本的に匿名で、自分の本名を言う必要はないので
とにかく一人きり、あるいは家族だけで抱え込まないでほしい。

話がそれるが、父親が5歳の男の子を放置して家を出て
8年経って白骨で発見されたという
あまりにも無残な事件も報道された。
こうした事件の背景にあるのもやはり「恐るべき無知」と
「自分勝手な考え方」なのだと思う。

どうしても自分で子どもが育てられないという場合は
どこかしら相談できる機関というものはある。
それを知らないし、知ろうともしない。
相談をするのが面倒なのか、愚かなプライドなのか
「どうでもいい」という投げやりなのか
どんな理由かは知るよしもないが
最後に犠牲になるのは、いつの場合でも一番力が弱い者なのだ。

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