先日福島産の新米から国の暫定規制値と
同じ500ベクレルの放射性セシウムが検出されたとい
うニュースがあった。
しかしその前に東京電力福島第一原子力発電所の事故で
現在原発から外部に漏れ出ている放射性物質の量に関する
発表があって、それによれば1時間当たり最大で2億ベク
レル程度と評価し、新たな放出による敷地周辺での被ばく
線量は1年間に0.4ミリシーベルトされている。
6月下旬の段階では1時間当たり10億ベクレル程度と評
価されて、その結果、敷地周辺での被ばく線量は、最大で
1年間に1.7ミリシーベルトであったのが7月8月は
5分の1に減っているということだ。
5分の1といっても1時間に2億ベクレルということは
一日で48億ベクレル、ひと月で1440億ベクレルと
いうことなのではないか。数字が大きすぎて専門的な
知識のない人間にはこれがどういうことなのかさっぱり
理解ができない。こんな大量の放射性物質が放出され
続けていて被爆線量が年間0.4ミリシーベルトという
のは本当に妥当な数字なんだろうか。
こうした放射性物質の放出について、東京電力は、格納
容器の中に残っていたり、汚染水に含まれていたりする
放射性セシウムなどが粒子状になり、水の蒸発に伴って
放出されているとしているようだが、今回の原発事故に
ついては、本当に素人には分からないことが多すぎる。
500ベクレルで出荷停止の一方で、毎時2億ベクレルが
漏れているという事実をどう解釈すればいいのかが分
からない。
今回炉心溶融について調べていたら事故発生前に
独立行政法人原子力安全基盤機構というところが、
原子力防災専門官向け資料として作成した炉心溶融の
シュミレーションの動画があった。事故によって制御棒が
挿入されて原発は停止したが冷却機能が失われたという
今回の事故と全く同じ設定。そのシュミレーションによれば、
事故の発生から30分後には炉心の溶融が起こり、一時間後
にはメルトダウンした炉心が圧力容器の下部に到達
事故発生から3時間後には圧力容器の下部を貫通するとされている。
動画のアドレスはこちら。
http://youtu.be/wwYk62WpV_s
そして福島原発の1号機から3号機までの全ての原子炉で
このシュミレーションの通りのことが起こった。
その間政府はメルトダウンさえ起こってはいない、圧力容器は
健全だと発表し続けた。隠蔽しきれない重大な事柄は、こっそりと
そして本当に素人にはどう判断すればいいのか分からないような
形でさりげなく報道される、これが3月11日以降の原発事故
に対する政府とマスコミの報道姿勢であることは今も変わっていない。
京大の小出先生は「事故直後、本当なら福島県民全員を避難
させるのが妥当なくらいの放射能の放出があった」という趣
旨のことを言われている。
それでは現在は何がどの程度危険なのか、私たちは一体どういう
状況に置かれているのか、ひとつひとつをちゃんと教えてくれる
人はいないものなのだろうか。
同じ500ベクレルの放射性セシウムが検出されたとい
うニュースがあった。
しかしその前に東京電力福島第一原子力発電所の事故で
現在原発から外部に漏れ出ている放射性物質の量に関する
発表があって、それによれば1時間当たり最大で2億ベク
レル程度と評価し、新たな放出による敷地周辺での被ばく
線量は1年間に0.4ミリシーベルトされている。
6月下旬の段階では1時間当たり10億ベクレル程度と評
価されて、その結果、敷地周辺での被ばく線量は、最大で
1年間に1.7ミリシーベルトであったのが7月8月は
5分の1に減っているということだ。
5分の1といっても1時間に2億ベクレルということは
一日で48億ベクレル、ひと月で1440億ベクレルと
いうことなのではないか。数字が大きすぎて専門的な
知識のない人間にはこれがどういうことなのかさっぱり
理解ができない。こんな大量の放射性物質が放出され
続けていて被爆線量が年間0.4ミリシーベルトという
のは本当に妥当な数字なんだろうか。
こうした放射性物質の放出について、東京電力は、格納
容器の中に残っていたり、汚染水に含まれていたりする
放射性セシウムなどが粒子状になり、水の蒸発に伴って
放出されているとしているようだが、今回の原発事故に
ついては、本当に素人には分からないことが多すぎる。
500ベクレルで出荷停止の一方で、毎時2億ベクレルが
漏れているという事実をどう解釈すればいいのかが分
からない。
今回炉心溶融について調べていたら事故発生前に
独立行政法人原子力安全基盤機構というところが、
原子力防災専門官向け資料として作成した炉心溶融の
シュミレーションの動画があった。事故によって制御棒が
挿入されて原発は停止したが冷却機能が失われたという
今回の事故と全く同じ設定。そのシュミレーションによれば、
事故の発生から30分後には炉心の溶融が起こり、一時間後
にはメルトダウンした炉心が圧力容器の下部に到達
事故発生から3時間後には圧力容器の下部を貫通するとされている。
動画のアドレスはこちら。
http://youtu.be/wwYk62WpV_s
そして福島原発の1号機から3号機までの全ての原子炉で
このシュミレーションの通りのことが起こった。
その間政府はメルトダウンさえ起こってはいない、圧力容器は
健全だと発表し続けた。隠蔽しきれない重大な事柄は、こっそりと
そして本当に素人にはどう判断すればいいのか分からないような
形でさりげなく報道される、これが3月11日以降の原発事故
に対する政府とマスコミの報道姿勢であることは今も変わっていない。
京大の小出先生は「事故直後、本当なら福島県民全員を避難
させるのが妥当なくらいの放射能の放出があった」という趣
旨のことを言われている。
それでは現在は何がどの程度危険なのか、私たちは一体どういう
状況に置かれているのか、ひとつひとつをちゃんと教えてくれる
人はいないものなのだろうか。