子供が生まれたんだけど、やっぱり現代でも天才教育って、必要なものだと考えておくべきなのかなあ? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『J・S・ミルに聞く「現代に天才教育は可能か」』(幸福の科学出版)のまえがきで、以下のように説いておられます。
J・S・ミルとのつき合いは、もう四十年を超えているかもしれない。神田の古本屋で、『自由論』の英語原典“On Liberty”の古本を見つけて購入して読んだが、なかなか難しくて、ミルの本心を読み解くのは簡単ではなかった。
明治時代の日本人でさえ翻訳できた本を、東大文Ⅰ(法学部)合格の学力ですらすら読めないとは。やはりイギリスの本格的天才は違うのかな、と感じたものである。日本語訳や解説本を読んでいくうちに、この早熟の天才が、「結婚が早いもの勝ちであるのはおかしい。恋愛の自由を認めよ」とか、「英国教会はおかしい」とか、「二十歳ごろには勉強に疲れ、飽いて、バーンアウトし、音楽に救いを求めた」とかいう事情の背景に、テイラー夫人との禁断の恋があったことを知ると、何だかホッとした気がした。
文系は知的蓄積がものを言うので、一般に早熟の天才は出にくい。ミル自身も長寿時代へのパラダイム・シフトを述べていることを知り、人生全体での成功を考えていった方がよいだろう。
(1~2ページ)
ミルも、長寿時代へのパラダイム・シフトを述べている。
知的蓄積がものを言う文系では、一般に早熟の天才は出にくい。
人生全体での成功を考えていった方がよい――。
本書において、IQ200の早熟の天才として名高いJ・S・ミルの発言には、とても慎重なものが多いように感じます。
特にミルは、自分のような早熟の天才を目指せ、とは述べていないようです。
現代社会は、自らの在世時よりはるかに寿命が伸びているわけですが、早期の天才教育よりも、人生全体での成功を考えていったほうがよいという考え方を示した、ということでしょうか。
偉大な天才の語るナマの言葉に触れることができる一冊。
新時代の教養書のひとつとして、改めてお勧めしたいと私は思っているのです。
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『J・S・ミルに聞く「現代に天才教育は可能か」』
大川隆法著
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