あの人のやったことって、許せないんだ。一生、憎み続けてやるって思ってるんだ。人間の自然な感情なんだから、しょうがないよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『大悟の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
他の人に対しても、「自分は、『一生、あの人を憎みつづけよう』と思っていたけれども、これ以上、憎みつづけても、自分も苦しい。もう、あの人を許そう」というように思うことが大事です。
人を憎んでいると、たいてい、体の調子が悪くなります。憎まれている人、憎しみを受けている人も調子が悪いのですが、憎んでいる人も、やはり調子が悪いのです。
原因不明の病気になったりする人は、多くの場合、憎しみの感情を強く持っています。「許せない」という憎しみの感情を持っていると、精神の作用によって、病巣が体のなかにできてくるのです。破壊的な思い、憎しみの思いが物質化して、ガン細胞になったりすることもあります。そのように、恩わぬところで病気が出てくるのです。
したがって、自分自身のためにも、人を許さなければいけません。自分自身のことも許さなければいけませんが、他の人のことも許さなければいけないのです。
自分に対して害をなした人、自分に恥をかかせた人、自分を迫害した人、自分を侮辱した人など、そういう人は、確かに、たくさんいるでしょう。しかし、許さなければいけません。一年、苦しめば、あるいは、三年、五年、苦しめば、もう充分です。
そういう人たちも、現在は変わっているかもしれないし、反省しているかもしれません。「そのときは侮辱したけれども、あとで反省した」ということもあるのです。
あるいは、「宗教を信じている」と言ったために、さんざん、ばかにされたとしても、三年後には、ばかにしたその人も宗教を信じているということだってあるわけです。そのように、相手が変化していることもあるのです。
したがって、憎みつづけるべきではありません。ひどいことをされて、苦しい思いをしたとしても、それをいつまでも恨みつづけるのではなく、「相手も不完全な人間なのだ」と思わなければいけないのです。
(118~120ページ)
人を憎み続けていると、自分も苦しいし、体の調子が悪くなり、はてはガンにまでなったりする。
自分自身のためにも、人を許さなければいけない。
相手も不完全な人間なのだと思わなければいけない──。
憎しみなんて感情で、1年、3年、5年と苦しんできたら、もう十分だということです。
それもやはり、悪しき精神作用である「煩悩」の一つであるわけです。
ですから、相手のためだけでなく自分のためにも、憎しみは捨て去って、許さなきゃいけない。
そのとき必要なのは、「勇気」なのかもしれないとも私は思っているのです。
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『大悟の法』
大川隆法著 |
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