赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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願い

2005-06-27 16:37:18 | がん
昨日実家に帰ってきた。
父は意外に元気で、大体の詳細を話してくれた。

告知されたことのある人は 分かっていると思うけれど、
実際、告知されたからといってその日から症状が悪化する事はあまりない。
むしろ、昨日と変わりない体調で、どこも痛くも痒くもない元気な状態。
なのに 突然告知されて精神的に突き落とされてしまう。
それが 返って他の病気と違って辛いのかもしれない。

しかし、自分の親ながら、父はパワーがある。
こんな状態なのに、これから更にボランティア団体の理事長に就任するという。
病気のことを言ったのだけれど、もともと障害者の団体だけに 出来る人がいないらしい。
無理な時は形だけでも良いからと引き受けてしまった。
実は今も ボランティア団体の会長になっている。
病院に通いながら、会報の100回記念挨拶とか原稿を書いている。
QOL研究会にも 首をつっこみ、信じられない。

しばらく別荘に行けそうもないから
週末もなみと一緒に 行ってこようよ と誘ったのだけれど、
理事会や定期総会があるから忙しくて 横浜を離れられないと言う。

膀胱がんや大腸がんでストマーをつける人はどんどん増えている。
そういう人たちと共にがんばっていくことに生き甲斐を感じているみたい。
スケジュールをみるとアイドル並に詰まっているから、娘としては心配なのだけれど、
これも父の道なのかも知れないと思うと、
実感のない癌の初期症状で縛り付ける方が おかしいような気がしてくる。

父はボランティアでみんなを支えているようで みんなに支えられている幸せな人だと思った。

でも、無理しないでよ~お父さん!

   

コメント (9)
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