赤い靴日記  (子宮頸がん ステージ3bから20年)

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困ったことは何も起きない。

2005-06-01 13:46:45 | 日常
やっとお天気になったので、散歩に出かけた。
林の脇の道を歩いていたとき、向こうから50絡みのおじさんが、白いTシャツと半パンでウォーキングしてくる。

ぼぼんぼ ぼぼぼ ぼぼぼ ぼぼぼぼん ぼぼんぼ ぼぼぼ ・・・・・
なんだか口ずさんでいる様子。

ぼぼんぼ ぼぼぼ ぼぼぼ ぼぼぼぼん ぼぼんぼ ・・・・・
すれ違いざまに聞こえた言葉は

「困ったことは何も起きない。
 困ったことは何も起きない。
 困ったことは何も起きない。
 困ったことは何も起きない。・・・・」

ずーっとこの言葉をつぶやきながら歩いている。
肩から掛けたタオルで汗を拭いたり、軽く歩調に合わせて手を振ったり、足元を見たり。
そう、特別な事もないまま ウォーキングをしているのだけれど、

「困ったことは何も起きない。・・・・」
と続けながら過ぎ去ってしまった。

意外な言葉だったのと、あまりにも自然だったので、心から離れない。

なんだったんだろう。あの人にとって困った事ってどんな事なんだろう。今困っているんだろうか。それとも今の幸せが壊れる事が怖いんだろうか。なんなんだろう。

もなみにとって困った事ってなんだろう。これから起きるんだろうか。もう起きているんだろうか。困った事って本当になにも起きない方がいいんだろうか。

ぼぼんぼ ぼぼぼ ぼぼぼぼぼぼぼ ・・・・・
コメント (4)
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