JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

花11番目

2022-07-10 11:06:16 | 


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新メンバーの纏まり Shifting Sands / AVIHAI COHEN

2022-07-08 14:44:52 | 聞いてますCDおすすめ


前作の「two roses」はアイシャイのそれまでの活動を彼の志向するオケへの壮絶な展開を見せたと思う。ヴァリエーションの素晴らしい開示であり彼の音楽的な深さを示した。ということで次展開ということで本アルバムがあるのだろうが、今回はオーソドックスに新メンバーのトリオでの活動展開となっている。
いつもすごいということは彼のピアニストの存在になる。チック・コリアは別として、Shai Maestro,Nitai,Hershovits,そして今回3作身なのだろうかElchin Shirinov。オケ作品までも制作するアヴィシャイの音感の素晴らしさがピアニストを選択するのだろう。イスラエルのミュージシャンのレベルが高いのはわかるけれど、今回のElchin Shirinovに至っても、前任2名にそれぞれ個性がありトリオの色ができているのが素晴らしい。Elchin Shirinovにはあっていないけれど前任二人がブルーノートでピアノを弾く姿勢は感動的だった。
新しい女性ドラマーも21歳だそうで、女性のドラマーも繊細なタイミングをとってこれもトリオの変化になっていていい。私はマリリン・マズールを聴いた時の新鮮さを思い出した。
ということで新しいアヴィシャイのトリオというとになるのだろう。曲躯体はアヴィシャイ節が続いている感があるけれど、ピアノ、ドラムスの新しい組み合わせで結構新鮮に聞くことが出来る。
すべての曲がアヴィシャイの策になるので、アヴィシャイ調になるけれどそこはお飲みだろう。アヴィシャイの安定した音楽の受け入れ方(オケ作でわかる)が反映しているので、5曲目に”Below"でもクラシカルな構成がわかる。
アルバムの曲としてはこれまでのアヴィシャイのトリオ・アルバムの感じを引き続いたもので、レベルとしては遜色ない。ということは
実はすごい。ピアノ・トリオとしてピアノとドラムスの共鳴というのおうまいし、その分アヴィシャイがちょっと控えめにも感じる。それもいいか。
9曲目 Videogame””のいかにもアヴィシャイあという曲が心地よい。こうやってアヴィシャイの曲を聴くことが出来て、なんだか私たちの音楽の活動は途切れてないいうような感じを覚えて。とてもホットする。
そうすると10曲目の”Kinderblock ”もなんだか安定するフレーズで心地良い。
派手さはないけれど、とても高いレベルのピアノ・トリオ・アルバムだと思う。

Shifting Sands / AVIHAI COHEN

Avishai Cohen (b)
Elchin Shirinov (p)
Roni Kaspi (ds)
2021年8月録音

1 Intertwined
2 The Window
3 Dvash
4 Joy
5 Below
6 Shifting Sands
7 Cha Cha Rom
8Hitragut
09 Videogame
10 Kinderblock


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きちんと聞きましょう Opening / Tord Gustavsen

2022-07-06 08:37:13 | 聞いてますCDおすすめ


ECMのピアノストの顔としてキースがいなくなったのでそのあと誰かと考えると思いつくのはMarcin Wasilewskiなのだけど、こちらTord Gustavsenも同じようなところにいる。
この二人のアルバムをウォークマンに入れて(9000曲近く入っている)ジムの時や出かけるときに聞いている。
するとMarcin がめぐりくると良いなとおもうのだけれど、こちらGustavsenが来るとなんだかはっきりしないのを感じる。
スタイルがあって、ランニング・マシーン上にこのGustavsenは会わないのである。
なんなのだろうか、メロディを全体的に構築するのでなく、繊細なフレーズが組み合わさっているのだろうか。その繊細さを聴かなければいけないところ、足を動かし続けているときにはどうもなじまないのか。それで評価するつもりもないけれど、ジム・マシーンに合わない人だということは確かなことだ。
ということでその状況では聞いてはいけない。静かにゆったりとチェアにすわり、横には好みの飲みものを置き。本なども読まない。遠くを見るような気持でこのアルバムに耳を傾ける。
そうするとやっとわかってくる。5曲目”Sheperd Song"ゆったりと座った身をもっと沈み込ませるような感覚。この人ながらで聞いていても何も伝わらない。次の”Hrlrnsburgh Tang”でもわかる。真剣に聞くことを要求するプレーヤーなのです。
そして真剣に聞けば、彼の訴えていることがわかる。結構大変なプレーヤーなのだと思う。


Opening / Tord Gustavsen

Tord Gustavsen (p, electronics)
Steinar Raknes (b, electronics)
Jarle Vespestad (ds)

1. ザ・サークル / The Circle
2. ファインディングス / レットビークからの眺め / Findings / Visa från Rättvik
3. オープニング / Opening
4. ザ・ロンギング / The Longing
5. シェパード・ソング / Shepherd Song
6. ヘレンズバラ・タンゴ / Helensburgh Tango
7. リオープニング / Re-Opening
8. ファインディングス II / Findings II
9. ストリーム / Stream
10. リチュアル / Ritual
11. ザ・フルート / Fløytelåt / The Flute
12. 強くなれ、私の魂よ / Værsterk,min sjel
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癌治療本をわが身を以って検証 米原万里 著

2022-07-03 07:32:23 | 


面白い本を探すためにと手に取った米原万里氏の『うちのめされるようなすごい本』 文芸春秋 の”私の読書日記の最後は氏が患った癌を乗り越える民江に読み漁った癌の療法に関する本の検証だった。
なんとなんとなくなる1週間前に週刊文春に掲載さらえたものもある。
このころ、近藤誠氏の著書が話題になっていて私もその理論に影響を受けた方だし、免疫療法などもこれはいいかもなどと思ったものだった。
それらの本の療法を身を以って体験検証したのだからこれはまとめておこうと思う。

まず氏が挙げている本を抜き出しておこう。(2006年文春分)

・星野泰三・水上治著『高速温熱リンパ球療法 ガン治療最後の切り札』 メタモル出版
健康食品の宣伝販売に熱心すぎて金儲け一辺倒が透けて見える

・江川滉二著 『がん治療 第四の選択肢』 河出書房新社
 著者が開設した瀬田クリニック系の新横浜メディカルクリニックに通って圧壊26マンの治療を受ける。(当時私もこの活性化自己リンパ球療法        はいいかもしれないと思った) 1年4か月後の再発で容量法は予防的肱岡を全く発揮しなかったことになる。

・近藤誠著 『がん治療総決算』
 「ガン細胞は、遺伝子の変異により正常細胞が変化したもので、決して「非自己」でも「異物」でもないので、「がん細胞をりんぱ球が非自己と認識して排除してくれると考えることは、出発から無理がある」詐欺のようなものだとリンパ球療法を批判する。

・有賀敦監修 『進化した「ガン免疫療法」最新版』 朝日新聞社
 「ガン免疫療法は、現時点では従来の三大療法に取って代わるという段階には至っていない」と明言している。

・『悪性ガンは腸から治せ!』
 推薦する乳酸菌飲料は犯罪的に効果であったが再発した。

・斎藤道雄著 『希望のがん治療』 集英社新書
 欠き中山氏と川竹氏の著書のいいとこどりをしたコピー本

・中山武著 『論より証拠のガン克服術』 草思社
・川竹文夫著 『幸せはガンがくれた 心が治した12人の記録』 創元社

・菅原努/畑中正一著 『がん・免疫と温熱療法』 岩波アクティヴ新書
 治療をおこなったが熱により死亡が捻転していくのがつらく断念。
・安保徹/福田稔監修 『奇跡が起こる爪もみ療法』 マキノ出版
 ・安保徹監修 『免疫革命 実践編』

2005年分
・石原結實著 『家庭でできる断食養生術ーやせる、きれいになる、病気が治る』 PHPエル新書
・森下敬一著 『ガンは恐くない』 文理書院    


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打ちのめされるようなすごい本  米原万里 著

2022-07-01 16:58:15 | 


ロシア語同時通訳者、翻訳家、エッセイスト、作家の米原万里氏の読書日記と書評をまとめた2006年10月上梓の本。この年5月にはすでに氏は亡くなっていた。まずはちょっと抜き書き。

「毎日、何十人もの負傷者がアタギに運ばれてきた。外科医の私ですら、これほどの凄まじい身体内部の損傷は見たことがなかった。大腸や小腸をはじめ、肝臓や腎臓や生殖器がまるでひき肉のように潰されていた。どれもこれも殺傷性の高い破砕性爆弾によるものだった」(ハッサン・バイエフ著『誓い』《天野隆司 訳 アスペクト》
 まともに訓練も受けず行き先さえ本人にも家族にも知らされずに派遣されてきたロシア兵は傭兵たちに虐待されていて、著者が彼らの脱走を助けるスリル満点な話も出てくる。

引用の引用になってしまったけれど、これはウクライナの話ではない。引用した本の著者はチェチェン人医師でロシア人チェチェン人の区別なく患者を助けようと全力を傾けたひと。

米原万里という人のことは知らないで面白い本が見つからないかと借りてよみはじめたら、はっきりとものを書くかたで面白い。ちょっと調げてみた。

日本共産党常任幹部会委員だった衆議院議員・米原昶の娘としで生まれる。父親の関係で娘時代にチェコスロバキアでロシア大使館付属の学校でロシア語で授業をうける。帰国後もロシア語の勉強をつづけ通訳となる。またTBSのテレビ番組『ブロードキャスター』にコメンテーターとして出演していた。 というので写真をみたら見たことがある人だった。



ということで育ち方からして政治色にも強く、またロシアについての本の紹介が多いけれど、一般の本に対しても鋭い感覚があって、難しい本は飛ばして気に入ったのを拾い読みしていく。記述の中にはプーチンの本性をすでに見抜いている記述もあある。
もう一つはすでに亡くなっていしまっているが、その闘病の経緯がこの日記にもつづられているのでそちらの方を負うことにした。

2003年10月、卵巣嚢腫の診断を受け内視鏡で摘出手術すると、嚢腫と思われたものが卵巣癌であり、転移の疑いがあると診断される。近藤誠の影響を受けていた米原は開腹手術による摘出、抗癌剤投与、放射線治療を拒否し、いわゆる民間療法にて免疫賦活などを行う。1年4ヶ月後には左鼠径部リンパ節への転移が判明し、手術を提案されるが拒否。温熱療法などを試みる。( ウィキペディア)

癌だと先行されてこの人はインターネットと出版物を調べまくっている。そしてこれは信ぴょう性があるとかこれはインチキだとかじぶんんで判断していく。『患者よ、がんと闘うな』 近藤誠 著に一番影響をうけて抗がん剤治療は拒絶しようと心に決めたと記述がある。
このころこの本は非常に影響力があったのを思い出す。その後の抗がん剤の進歩を今だったら彼女はどう表現するのだろうか。
またこのクリミアでの出来事をどのように表現するのだろうか。 

転移がみつかり抗がん剤治療も受けているのであるが、この日記の2006年2月3月5月の部分(5月分は2006年5月18日に週刊文春に掲載されたが
氏は5月25日に亡くなっている)は”癌治療本をわが身を以って検証”という16ページになっていて、何とも凄まじいジャーナリスト魂である。

私も興味があった分野だから新た見えてその部分を整理してみよう。


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