ミシェル・ビシェリアのこのアルバムが出ていたのは知っていたけれど、熱帯にないので頼まずにいたら、ショップで見つけた。
1982年生まれのイタリア人のカルロ・ナルドーサという人とのデュオで、抒情的にペットとデュオするのかと思ったら若干違っていました。
1曲目やっぱりビシェリアのピアノは美しい、トランペットはミュートなんかつかわないストレートにふくぜって音出しです。このビシェリアの魅力の一つは美しいハーモニーの進行でしょうか。
3曲目はそのビシェリアのピアノ・ソロ、音の連なりを聴いているのになんだか美しい文字を読んでいるよう、実際には読めもしないし読んでもいないのですが、例えばT・S・エリオットの詩集をひらくと、大きい余白の上に単語が美しく並んでいるようなそんな感じです。
抒情詩を読んでいるような、ミシェル・ビシェリアのピアノ、一定の形式とリズムを踏まえながら、抒情や知覚、ビジョンが織り込まれて曲が進みます。
4曲目、一寸アブストラクトなペットで始まりますがフリーの方向にはいかないで、内面的なデュオへ、このトランペット、自分のグループ、ベースにドラムスなんかを入れた1ホーンだったら違った演奏をするのではと感じます。
5曲目はそのナルドーサのソロは、3重でしょうか多重録音して一寸個性的なところがあります。
6曲目ビシェリアの魅力の一つ、メロディが美しく連なります。
JAZZという枠で聞くよりか、たとえば朗読とか映像とかそんな独自の世界が出来上がって、それだから一寸ぶあつい詩集を開いて詩を眺めるような気になりました。
michel BISEGLIA carlo NARDOZZA
Michel Bisceglia (p)
Carlo Nardozza (tp)
1. Bosonic
2. Scriabin
3. Prova 42
4. Eleven
5. Loop It Or Leave It
6. Unknown
7. Tunisia