blogを読んでいて気になるアルバムに出会いました。
イタリアのグループだそうですがまるで知りません、拾ってみるとこれが正解でした。哀愁充分の美旋律です。
1曲目、ピアノの音の出し方は大変クラシカルな感じではじまりますが陰影のある語り口は好きなタイプです。硬質なピアノ音がとても落ち着いた感じです。
chat noirという人がピアニストかとおもいましたが、ピアノはMichele Cavallariという人で、chat noirとはシャ・ノワール、黒猫のことなんですね。グループ名でした。
実はここのところの精神不安定で、音楽をうまく聞き取れない状態でしたが、今日はよくなりました。
陰影の深いピアノラインにベースがうまく絡んでイタリアというよりパリの情景です。
2曲目はベースがフレットレスになそのラインと、ピアノのラインがこれもうまい具合に映像的にドラマを作くっていきます。最後女性のヴォイスを入れますがこれはなくても良い。
3曲目はエフェクトした音が入りますが、とても精神の真ん中に、ゆったり回るような曲でこの曲、良いと思います。
人は音楽を、置かれた状況できくので、その音楽を良いと思ったり、理解できない事とか差が出来てしまいます。仕事としているわけではありませんが、blogを書くときには、きちんとした精神状態で聴かなければと思います。
この曲はe.s.tに似ています。
4曲目はスローなポップな感じ、大滝詠一みたいに思えるメロディ(わずかです)が面白い曲、ウッドベースの音も良い感じです。
このグループジャケ写真を見るととても若い、実はピアニストの子が、わが息子に似ています。応援したくなってきました。
(奥さんに言わせますと、目が離れすぎて、ちょっと変質者ぽくって嫌いだそうであります、悩んでいる時に似ています)
5曲目、電話のコール音からエレベが効いた13分にわたる3部構成の“Trilogy”という曲です。その最初の曲“private eye”から凝ったアレンジで“colours”に移るとドラムスのリズムが気持ちよくロック調に盛り上がると最後の“closed room”ではエレベが少しM・イーガンみたいですが、ゆったりしたエレベソロです。アコーステックな内省的なメロディと電気の入ったパンチ感の二つの面がうまく(極端でなく溶け合うように)合わさっています。終わ方はちょっと驚きです。
6曲目はアコーステックなかり、内省的なメロディですが、バックのベースは力強いラインを取ります。弱い感じにならないまま、気がつけばチム・チム・トゥリーのメロディになりこれが力があって面白い。ドラムソロも良い感じ。
7曲目もアコーステックな哀愁あるテーマです。途中に入るエフェクトのドラム音もうまくはマッチして、イタリアのアルバムですが女性のフランス語が入りエレベソロ、かなり良いセンスです。
8曲目が14分に近い大作で“L'elefante Nel Negozio Di Cocci ”という曲です。アルコでの像の泣き声とドラムスのジャングルの雰囲気が出ていて、ジャケット見開きのイラストがこの曲だと思います。アフリカ的な響きです。(ちょっと長すぎるかな)
最後はとてもオーソドックスな4ビート“Noir451”という曲でグループ名もはいっていて、得意の曲のように思います。
この若者たち、きっと頭角を出してくるような気がします。若者よ、自分を大切にそして信じて、思い切ってがんばれ。
decoupage / Chat Noir
Michele Cavallari(p)
Luca Fogagnolo(b)
Giuliano Ferrari(ds)
1 Dans La Pluie
2 Citt? Di Mezzo
3 Soft Focus
4 Impasse
5 Trilogy (A-Private Eye; B-Colours; C-Closed Room)
6 Via Del Campo
7 Gare Des Ombres
8 L'elefante Nel Negozio Di Cocci
9 Noir451