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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

アイス・ロード

2025-08-16 11:09:25 | 映画


2021年のリーアム・ニーソン主演のアメリカ映画。カナダの鉱山で爆発がああり26人が構内に閉じ込められた。その救出に必要な重機をトラックで運ぶ話。3台に同じ重機を積んでどれか一台が到着すればという話で、凍った川の道を重量のあるトラックで30時間のリミットで良く話。
「恐怖の報酬」見たいかと思って見始めたけれど、悪役が出てきてそいつとの闘いがメインみたいになってしまった。アイス・ロードの緊張感がもっとあるべきで、普通のアクションになって残念。リーアム・ニーソンじゃなきゃ借りなかった。最後までは観る程度。

ツタヤ 採点 3.41  採点 2.7

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コルトレーンへの賛辞を並べる 1

2025-08-14 18:07:00 | 聞いてますCDおすすめ
ジョン・コルトレーンが亡くなったのは1967年7月17日、40歳の若さだった。
その時から、もはや50年以上が経っているのだと驚く。コルトレーンは歴史の人になってしまっているのかとも思う。
しかし、共演者、敬愛するミュージシャンは忘れられない存在と認識している。
ジョン・コルトレーンの1965年のアルバムを今年のはじめのころ並べたけれど、こんどはトリュビュート・アルバムを並べてみよう。

CDの棚を見たら18枚のアルバムがあった。過去に記事にしたことがあるアルバムがあるが、コルトレーンへのトリヴュートを並べるという意味で再度登場させるのは許されるだろう。一挙に全部並べようかと思ったけれど、演奏者や選んでいる曲もおもしろいので、ちょっと丁寧に書いてみたい。
1回2枚ぐらいが良いと思うので全部で9回になるかな。
さてどの順に並べていくかから、始めないといけない。外側というか、関係の遠いあたりから並べていこうかと思う。

その一回目、まずはこれ。特に変わったアルバムで弦楽四重奏団がコルトレーンの曲に挑戦したアルバム。



A Love S「uprreme The Legacy Of John Colulane」 Turtle Island Quartet

クラシックの弦楽四重奏団でジャズやロック、クラシックを演奏するちょっと変わった一団だった。いくつかのグループが弦楽四重奏でアルバムを作っているからそのうちの一つ。1985年から活動しているけどこのアルバムを作ったのは2007年になる。
4曲目からの「至上の愛」がメインになる。弦楽四重奏での演奏がどうなるかというと、もちろんクラシック奏者の硬さはあるけれど、テクはあるし、これが面白い。この曲が実に練られた曲であって、弦楽のハーモニーで流れていくことに実に安定感を感じる。これを1枚目にもってきたけれど、目からうろこの面白いアルバムだと思う。交響楽団で演奏しても面白いのでは思う。



A Love S「uprreme The Legacy Of John Colulane」 Turtle Island Quartet

DAVID BALAKRISHNAN(vln,baitone vln)
EVAN PRICE(vln)
MADS TOLLING(viola)
MARK SUMMER(cello)

1.Moment's Notice
2.La Danse du Bonheur
3.Modal Trane
4.A Love Supreme: Acknowledgment
5.A Love Supreme: Resolution
6.A Love Supreme: Pursuance
7.A Love Supreme: Psalm
8.'Round Midnight[
9.Countdown
10.My Favorite Things
11.Naima
12.Song To John
13.(Bonus Track) So What

次に選んだのもちょっと変わったアルバム。ギターでのコルトレーンは珍しいけれど8人のギタリストが演奏していて1曲目エリック・ジョンソンが「至上の愛」から”決意”をいんそうしていて、結構かっこいい。ギタリストを観るとフュージョン系の音楽になるけれど、これが心地よい。2004年にキング・レコードが製作しているが、なかなか凄いメンバーを集めて作ったものだ。

A  GUITAR SUPREME
Mike Stern, Larry Coryell, Eric Johnson, Steve Lukather, Greg Howe, Jeff Richman, Frank Gambale(guitar)
Tom Brechtlein (ds) Larry Goldings(org) Alfonso Johnson(bass)

1 Resolution
2 Afro Blue
3 Crescent
4 Giant Steps
5 My Favorite Things
6 Naima
7 Mr Syms
8 Central Park West/Your Lady
9 Equinox
10 Village Blues
11 Lazy Bird
12 Satellite


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おばあちゃんの僕の約束

2025-08-12 15:31:53 | 映画


ほぼ毎日行っているスイミング・ジムが夏休みなので、それに合わせてこちらも1週間の休み。
映画でも見よといって、探した。「スーパーマン」は昔から好きな映画なので見てもよかったが、時間が合わない、それで選んだのがこれ。
まるで違う方向だけど、タイで大ヒットして海外でも評判が良いのという現在上映中の映画。

パット・ブーンニティパットというタイの人の映画で、タイトルどおり、おばあちゃんと孫の映画というのがベース。
年取ったおばあさんには、自分のことしか感がえない長男や、甘えまくりの次男、おとなしい長女がいて、その長女の息子が主人公。
こちらも学校を中退してゲームで稼ごうとおもったがうまく行かず、行き詰っている。
遺産で大儲けした従妹をいならって、おばあさんの遺産に取り入ろうとはじめるが、というストーリー。

タイの映画などは初めてだし、そのペースには最初慣れなければいけない。だから慣れるまでは、孫も何ともはっきりしないどうしようもない子になっているし、こういうおばあちゃんはいるよねという感じ。
癌だと判明したおばあさんの世話をするとして、一緒に暮らしだす主人公が、だんだんと家族ということに身にしみていき・・・やがておばあちゃんと僕とが昔交わした約束があったっとおい話。
タイ・ペースのゆったり目に慣れると、結構心地よく展開が進む。話は特に激しいわけではないが、息子ってどうしようもない事があるという展開で、そこにも孫の成長がある。
タイでのお墓事情などがわかって結構おもしろい。タイの人ってあんまり働かなくても生きていけるような気がする。

夏休みなので?映画のあとに成田に本店があるというお店で、こちらをいただいて帰ってきました。



映画コム 採点 3.9   採点 3.4


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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実

2025-08-10 17:29:04 | 映画


「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズのセバスチャン・スタンが主演を務め、ベトナム戦争で多くの兵士の命を救った実在の米空軍兵ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの知られざる真実を描いた社会派ドラマだそうだ。1999年、アメリカ映画。

観だすとウイリアム・ハート、クリストファーー・プラマー、サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス。ピーター・フォンだなどがベトナムを戦った戦士として出演し、これはとても豪華な気分になる。(ピーター・フォンダは遺作だそうだ)
話の方はひょんなことで名誉賞の認定の調査を指示されたセバスチャン・スタンが、ウィリアム・H・ピッツェンバーガーのことを調べていくうちに米軍の闇に気づき正義を求めていくさまがえががれる。
とにかく年は取っているけれど、観るだけで渋い男優が並んで、何とも贅沢な感じ。若手セバスチャン・スタンもそれを相手に健闘している。こういうのがアメリカ映画の良さだけれど、最期はちょっとやり過ぎ感が出たかな。

2019年 アメリカ映画
ツタヤ 採点 3.37  採点 3.6
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告知 現役ジャズ・ピアニスト100人選定評議会の休会について

2025-08-08 20:24:24 | その他
現役ジャズ・ピアニストを調査し、その活動から100人を選定する問うことを行っていた会であるが、会からの報告があった。
19回を数える会であるが、今年を持って終了することを決定した。
会では現役のジャズ・ピアニストの動向を回覧し、元気な活動を確認することと新しい才能を見出すことに努めてきた。
会からの報告によれば、ジャズメンの情報取集、選択、詳細追及などの作業に能力の限界の認識を認めざる得ないという結論に達した。
能力ありそうな新人のフォローも、万全には出来ない状態で会を存続すことはないと結論付けたとのこと。
今年度の会も中止とし、休会ときめられた。

これまでの皆様のご支援を感謝すて、終了にすることとなった。
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あやしい彼女

2025-08-06 14:48:53 | 映画


水田伸生監督の2016年の日本映画。
海外作品の日本でのリメークを観ようという2つ目。感じとしてはおバカなコメディだけど、リメイク作だけあって作品としての実績がある。
それをどう使うかだけど、本韓国作はみていない。ただストーリーの実績とか、つまらないものよりいいかと選んでみた。
お話は73歳の倍賞美津子が写真館で写真をとったら、田部井華子の20最に若返ってしまって、そしてどうした、というたわいもない話。
「国宝」の後にはどうしようもない感はあるけれど、これも楽しむ余裕が欲しい。
あのおばあさん、だれ、と思ってみているとそれが金井克子だったりというのも楽しい。
ちょっと必要だろうかというシークエンスがあたりで、そして基本破天荒なストーリーなので外れないように逆に注意しながら観る。
若返って歌手になって田部井が歌う「悲しくてやりきれない」がこちらの時代に会っていい。回想の場面は歌の時代とはちょっとずれいてると感じだけど。
まあストーリーも破綻せずにまとまっているのがリメークの良さか。

ツタヤ評点 3.76  評点  2.67
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並びが増えた。CONNECTION HAIKU / DON ELLIS

2025-08-04 21:36:44 | 聞いてますCDいいと思う


ショップで棚をみていたら、”このJAZZが凄い”と銘打ってMPS・BYG・ENJAのアルバムが出ていた。MPSで持っていないアルバムを2枚買ってきた。その一枚がドン・エリスの「HAIKU」。ドン・エリスは昔はLP1枚しかもっていなかったけど、その後ことあるごとに買ってきた。今回もネットで見てもう一枚「CONNECTION]も注文した。
MPSの「HAIKU」の方はもっているMPSの「SOARING」の次の録音のもの。



それより古い録音の「CONNECTION」は1972年の録音でその前の作品が1971年録音の「TEARS OF JOY」になる。



これでだいぶドンエリスも並んだことになる。
好みとしてはとても驚いたアルバム「アット・フィルモア」が1970年でそのころが一番勢いがあった。
今回そういう意味でジョー・サンプルの”Put It Where You Want It"なんか演っていて、あの頃の雰囲気がよみがえって嬉しくなる。
「HAIKU」残りからはストリングスなんかを加えてサウンドがかわりだしたころ。ただドン・エリスの場合ミュージシャンとしての変化もたのしいので、時代ごとポイントを並べていくのが一番おもしろい聞き方かと思う。

CONNECTION / DON ELLIS

Personnel
Don Ellis – trumpet, flugelhorn, arranger
Fred Selden – alto saxophone, flute, soprano saxophone, piccolo, alto flute, arranger
Vince Denham – alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone, flute, piccolo,
Sam Falzone – tenor saxophone, clarinet, flute, arranger
Gary Herbig – baritone saxophone, soprano saxophone, clarinet, flute, oboe
Paul Bogosian, Bruce Mackay, Gil Rathel, Glenn Stuart – trumpet, flugelhorn
Sidney Muldrow – French horn
Glenn Ferris – trombone
Ken Sawhill – bass trombone
Doug Bixby – tuba
Jay Graydon – guitar
Milcho Leviev – piano, electric piano, organ, clavinet, arranger
Dave McDaniel – bass
Ralph Humphrey – drums
Ron Dunn – drums, percussion
Lee Pastora – congas
Earle Corry, Joel Quivey – electric violin
Renita Koven – electric viola
Pat Kudzia – electric cello
Earle Corry, Richard Halligan, Hank Levy – arranger

"Put It Where You Want It" (Joe Sample) - 4:26
"Alone Again (Naturally)" (Gilbert O'Sullivan) - 2:36
"Superstar" (Tim Rice, Andrew Lloyd Webber) - 4:07
"I Feel the Earth Move" (Carole King) - 3:59
"Theme from The French Connection" (Don Ellis) - 3:50
"Conquistador" (Gary Brooker, Keith Reid) - 3:36
"Roundabout" (Jon Anderson, Steve Howe) - 4:31
"Chain Reaction" (Hank Levy) - 9:04
"Goodbye to Love" (John Bettis, Richard Carpenter) - 3:36
"Lean on Me" (Bill Withers) - 3:06
"Train to Get There" (Richard Halligan) - 3:46

HAIKU / DON ELLIS


Don Ellis – trumpet and arranger
Milcho Leviev – keyboards
Larry Carlton (tracks 2 & 7), David Cohen (tracks 1, 3, 6 & 8), Tommy Tedesco (tracks 4, 9 & 10) – guitar
Ray Brown – bass
John Guerin – drums
Israel Baker, Erno Neufeld, Jacob Krachmalnik, George Kast, George Berres, Gerald Vinci, Shirley Cornell, Marcia van Dyck & Marvin Limonick – violin
Samuel Voghossian, Alfred Barr & Dan Neufeld (tracks 1-3 & 5-8), Allan Harshman, David Schwarz & Myra Kestenbaum (tracks 4, 9 & 10) – viola
Raphael Kramer, Frederick Seykora, Ronald Cooper & Catherine Gotthofer – cello

All compositions by Don Ellis
"Children" - 3:30
"Blossoming" - 3:52
"Water Jewel" - 5:23
"Cherry Petals" - 2:47
"Forest" - 3:30
"Summer Rain" - 2:20
"Two Autumns" - 4:57
"Mirror-Pond of Stars" - 3:25
"Parting" - 6:18
"Dew" - 1:28
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夏のイベント 2

2025-08-02 15:46:47 | 大川美術館
夏休みというのが、いつなのか解らないけれど、ジムが休みの3日間でオクサンの実家へ街に行ってきた。
庭の草が伸びているっていうのも理由の一つだけれど、今回はお寿司を食べに行こうというのが主目的。
その前に初日、これも欠かせない、いつものラーメン屋さんでチャーシューメンをいただく。



そしてその後はいつも行く美術館へ、音階は夏休みにむけてか、子供の感性に対応する展示となっていた。
まずは常設で今回初めてのもの。
 
    
フェルナンド・レジェ 「コンポジション」                   ポール・ゴーギャン「マーナ・ノ・ヴァルア」

   
ルノアール 「花飾りのついた帽子」                      パブロ・ピカソ 「ジプシー」

  
ジョルジュ・ブラック 「二輪馬車」                      松本俊介 「盛岡郊外」

俊介の絵は最初期のころの絵だそうだ。忘れていた。いつも出迎えてくれる絵にも挨拶。



ここからは今回の企画



小さな子供が描くことは描いたものに親しみを持ってもらおうという企画とおもうけれど、素敵な企画だ。

 

企画協力の根本剛氏の部屋のイメージ。



根本氏の作品





子供が見ていて感性につながる絵が選ラバれている。もちろんぴかそ、ブラック、ミロなどもあることが素晴らしい。

  

再び根本氏の作品の部屋。





大川美術館がんばっています。

さて翌日はお寿司をたべにいくのだけれど、イベントに映画「国宝」を見に行くことを加えた。
歌舞伎界のならいなどがよく描かれていると思った。とても作っていると思う。どのシーンも内容上必要な長さで3時間も納得できる。
運命の哀しさをよく描いていて海外でもいけると思う。
えいがから帰ってちょっとましなかっこになって、家からはちょっと遠いお寿司屋さんへ。

 

今回はじめて、いつもの得意のすし屋が来年に閉店だそうで、ここはどうだろう。

  

これがかなりいい。というか素晴らしいという域。

  

マグロな驚くべき味だし白いかもあまくておいしい。

  

しんこや蝦蛄(十何年ぶりに入ったそうだ)などネタもたのしい。

    
この街でよくここまでそろえると驚いた。これあは季節が変わったらまた必ず来ることになるだろう。

ちゃんと2日に渡って草刈りをして帰りはく売るまで3時間、昼過ぎちゃったので、こんなのを加えました。
こんまえTVでみたラーメンの飯田商店が監修したラーメンをデニーズで食べて今回のイベントは終了。



  

夏のイベントは最後にもう一つありますのでこうご期待。




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22年目の告白 私が殺人犯です

2025-07-31 08:35:04 | 映画


黒澤明の名作の「生きる」をリメイクした海外の作品をみたけれど、逆に海外で製作された映画を、日本のでリメイクしたものをいくつか選んでみよう。
まず最初の作品は韓国の2012年の韓国映画「殺人の告白」を原作に製作された作品。「22年目の告白 私が殺人犯です」という作品。
韓国の映画を観ていないから差は把握できないけれど、製作主幹が日本テレビなので、マスコミ受けの内容に脚色されたのだろう。
日本の社会色を織り込んだようだ。主演は告白した犯人役に藤原竜也、犯人を追う刑事に伊藤英明となる。
時効のが過ぎた5件の連続殺人の犯人が告白本を出版し名乗り出るということから始まり、刑事その被害者たち、マスコミが入り組んで展開していく。
ネタバレしたらしょうがないような映画なので、書けないけれど、ちょっと考えられないような展開が日テレなのかとも思う。もちろん原作があって、ストーリーとしてはそれなりにできているだろう。
リメイクしたのにはそれなりの理由があのだろうというのが今回の目的になる。この映画もストーリーとしては最後まで見て通せたと思う。
一番最後の場面が、一番すっきりとして好きなんだけれど、それも書けないな。

ツタヤ 採点 3.77  採点  2.95
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テロリストのパラソル 藤原伊織 著

2025-07-29 09:01:25 | 


新聞を見ていたら、この本のことが書いてあった。
書いた人は作家の塩田武士氏、『罪の声』で山田文学賞『存在の全てを』で渡辺淳一賞を受賞している作家だ。
そしてこの本の作者、藤原伊織氏は先日読んだ「遺すことば」に登場する2008年食道がんでなくなった人だった。縁が出来ていた。

塩田氏の題材が”人生を変えた格好良い一文”というもので、19歳の夏に自動車教習所の授業待ちでこの本を読み始めて、気が付けば授業はとっくに終わっていたけれど、まるで後悔はなかったと言い切る。
19歳の青年を作家にしようと思わせた一文がこの小説の最初の一文。
〈十月のその土曜日、長く続いた雨があがった〉。というものだった。
紹介を書いている塩田氏の文もとても心にひびくし、藤原氏の最初の一文も良い。
と思って1995年に刊行され98年に文庫された本を図書館でかりた。
有名作家さんをしらないのは大変申し訳ないけれど、これが読み始めるととても読みやすい文章。
お話は、過去のあるアル中のバーテンダーが新宿中央公園で酒を飲んでいると、爆発事件が起こる。それが7ページ目。それからどんどん展開は進み、それも順序だってわかりやすい。主人公のバーテンだーは昔大学紛争の闘士でその仲間や彼女、そして得体のしれないやくざなどが絡んで展開していく。
かなり一気読み本で最近では「エージェント17」以来だ。
かなり一気に最後まできたけれど、話の締めはちょっと思わぬ方向にいった感はある。こちらとしては最後までハードボイルドが良いように感じたけれど、それにしてもおもしろい小説だった。
あらためて藤原伊織氏に合掌。
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