高山清洲・世界平和 人類みんな兄弟

世界平和に導く為の語録

オスプレイが牙を剥く日!

2012-08-16 21:08:07 | 危機です!

   

オスプレイ環境審査書(米海兵隊)に示された低空飛行ルート!

  

オスプレイ沖縄配備に向けた米海兵隊の環境審査の内容が、6月13日に防衛省から発表されたが、普天間基地周辺に限らず伊江島や沖縄本島全域に影響が及ぶとするこのレビューの中に、本土へのオスプレイの飛来についても言及されている。

鹿児島から沖縄本島に向かう海上ルートと、本土を走る低空飛行ルート5本の計6ルートをオスプレイが飛行するという内容のものだ!

ここに示されている低空飛行ルートは、米海軍と海兵隊が勝手に決めて使っているもので、岩国の海兵隊固定翼機のホーネット、ハリアーのほか、普天間の KC130も輸送機として使っている。

また海軍では、厚木の艦載ジェット機(スーパーホーネット、グラウラー)が使用するルートだもある。
谷間を縫うように高速で飛行する非常に危険な訓練だが、飛行高度については別項で述べます。


 


いくつかの米軍機の事故報告書から、低空飛行訓練は、必ず対地攻撃と一体になった訓練であることが分かっている。地上掃討作戦の主役たるオスプレイであるから当然のことと言えば当然の訓練である!

敵のレーダー探知を避けるために地形に沿って飛行し、目的地の手前でポップアップしてから急降下して爆撃するが、これが戦闘攻撃機の低空飛行訓練の実態なのである。
KC130空中給油機は、名前と実態がことなりミッションの9割以上が輸送任務だ。オスプレイの場合も該当するが、低高度で戦域に浸入して兵士を降ろすための訓練だが、当然兵士の援護射撃も含まれた低空飛行訓練である。

岩国と厚木の戦闘攻撃機の動きを調べると、それぞれのルートと各基地の関係が浮かび上がってきます。
トカラ列島を縫って飛ぶパープルルートの場合は、岩国を離陸した機体が鹿児島の先で海面近くに降下してルートをたどり、最後に沖縄本島近くの射爆場で爆撃訓練を行います。


本土に設定されているルートでは、ルートの途中のポイント(上図でルート中の黒点)を目標として模擬攻撃を行うことが多い。岩国のホーネットの事故報告書では、四国山中の水力発電施設がオレンジルートをたどる途中の攻撃目標になっています。

九州山地をまわるイエロー・ルートの飛行は、岩国から飛んで岩国に戻るケースが多く、四国山中と和歌山を通るオレンジ・ルートは、厚木・岩国間の飛行で使うことが多い。

木曽山中から北アルプスを経て新潟に向かうブルー・ルートは、主に厚木から飛ぶことが多く、新潟から奥羽山脈を通るピンク・ルート、茨城の大子付近から青森をつなっぐグリーン・ルートは厚木から三沢に向かう機体が訓練で飛ぶことが多い。

実は海軍・海兵隊が管理する低空飛行ルートはもう1本あります。岩国基地の北東から中国山地を横断するブラウン・ルートで、岩国の海兵隊機が一番利用してきたルートなのです。


今回のオスプレイの飛行予定ルートに入ってないのは、理由が不明だ。少なくとも昨年までは艦載機がこのルートを飛んでいる。

オスプレイが低空飛行ルートを飛ぶということは、その際に岩国・厚木・三沢などの米軍基地を離発着するということだ。キャンプ富士と厚木の整備能力の違いを考えれば、厚木の代わりを全部キャンプ富士がこなす、ということにはならないと思われます。

また、オスプレイの低空飛行ルート使用により、各ルートの飛行回数は平均で毎月3、4回だ。

オスプレイの飛行がその通りだとしても、オスプレイは単独では戦地を飛行しない。

前方制圧能力が他のヘリと比べて極端に小さいため、AH1やA10などの強力な火力を持つ機体がエスコートすることが考えられるが、オスプレイの海兵隊仕様では、前方制圧能力は、凄まじくオスプレイは当初、機首にGAU-19/A(12.7mmガトリング機関砲)を標準装備し、機内搭載も可能なM134 7.62mmミニガン・ターレットと連動させて、機内の液晶ディスプレイとコントローラによって使用する仕様に成っています!

 

低空をヘリコプター並みの低速で飛行したり、空中停止したりして、20ミリ銃弾を雨あられとばら撒いて、地上を隅々まで掃討するという恐るべき兵器なのです!

 

ここまで言えば分かりますように、地上完全制圧兵器なのです!


戦地での飛行を前提とした低空飛行訓練では、エスコートの機体との連携も訓練されるだろうし、低空飛行ルートの飛行回数増は、もっ

と増えると考えられます。

オスプレイの飛行ルートは、地上攻撃ルートである。


オスプレイ配備レビューに掲載されたオレンジルート
(日本航空機操縦者協会「区分航空図 中国四国」を使用)

 ポイント  北緯    東経      目標  A   33 57.00 135 23.30 ダム   B   33 46.70 135 14.90  岬    C   33 33.09 134 18.40  変電所  D   33 47.50 133 57.00  標高5390フィートの山  E   33 48.40 133 36.00  標高3500フィートの山  F   33 50.20 133 13.00  発電所  G   33 54.00 132 57.50  標高4025フィートの山 


オスプレイ配備レビューに掲載されたオレンジルート

(日本航空機操縦者協会「区分航空図 中国四国」を使用)

ポイント  北緯    東経       目標

 A   33 57.00   135 23.30    ダム 

 B   33 46.70   135 14.90  岬  

 C   33 33.09   134 18.40   変電所

 D   33 47.50   133 57.00  標高5390フィートの山

 E   33 48.40   133 36.00   標高3500フィートの山

 F   33 50.20   133 13.00   発電所

 G   33 54.00   132 57.50  標高4025フィートの山

四角で囲んだポイントB、C、Fは、高知沖に墜落したFA18の編隊が、オレンジルート通過中に模擬爆撃目標として選んだポイントですが、ダムや、変電所、発電所が目標にされていますのが、気になります!

在日米軍が飛んでいる低空飛行ルートがあっさり公表されましたが、何か意味がありそうです。

オスプレイ普天間配備に向けた海兵隊の環境調査に、オスプレイが飛行するルートとして載っていたものです。

1999年1月に相次いで米軍機が墜落し、その事故報告書が明らかになりましたが、空軍のF16(三沢)も海兵隊のF18(岩国)も低空飛行ルートをたどって爆撃訓練を行う予定でした。このうち、岩国のF18が飛ぶ予定だったのがオレンジルートなのです!

それ以前の事故報告書も参考に13年前に我々のサイトにアップしたオレンジルートは、今回のレビューに出てくるルートとほとんどかわっていない。そのルート上で爆撃訓練が計画されていた。

2000年1月に田村岩国市会議員と、岩国から出てオレンジルートを車で辿りましたが、ポイントFの発電所は、V字渓谷の底に向かって導水管が降りていく先にありましたし、また、ポイントCは、高知県東洋町の海に近いところのごく普通の変電所でした!


東洋町役場で話を聞いたが、ジェット機の飛行ルートには幅があり、一つ谷筋が違えばもう音も聞こえない、とのことでした。

 

オスプレイが低空飛行ルートを飛ぶ低空飛行ルートは攻撃訓練ルート!

 


早明浦ダム湖に墜落したA6攻撃機が続けて飛ぶ予定だった3つの低空飛行ルート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ルートの名前は色の通り。

厚木基地⇒オレンジルート⇒イエロールート⇒岩国基地⇒パープルルート⇒鳥島射爆場(W176)⇒嘉手納基地
(オスプレイ配備のレビューの中の図の一部を切り出した)

在日米軍が複数の低空飛行ルートを組み合わせて飛び、そのあとで爆撃訓練を行う実態を、オレンジルートを飛行していた厚木基地の空母艦載機A6イントルーダー攻撃機の飛行計画から明らかにする。

1994年10月14日午後、厚木基地所属の艦載機A6イントルーダーが、高知県北部の早明浦ダムのダム湖に墜落したが、この時、厚木の機体がなぜ高知の山の中を飛んでいたのだろうという疑問が出ましたが、のです。

A6はオレンジ・ルートという和歌山から、四国山地を横断する低空飛行ルートを飛行中に墜落していたのです。

事故の2週間後に、米軍事故調査委員会が、このA6の属するVA115(第115攻撃飛行隊)の隊長に事故についてのインタビューを行ったが、飛行隊長のクンツ中佐は事故機の飛行目的を次のように語っています。

「事故が起きたのは、飛行の前半の2つの低空飛行ルートのうちの最初のルートの飛行中だった。」

「2本の低空飛行ルートを飛んで岩国に着陸し、ホットピット(エンジンを止めずに給油する場所)で燃料を補給して離陸」

「別の低空飛行ルートをたどって嘉手納基地近くの射爆場W176(鳥島射爆場)で6個の模擬弾MK-76を投下した後、嘉手納基地に着陸する予定だった。」

また第5空母航空団の毎日の飛行計画の一覧には、事故機がオレンジルート、イエロールート、パープルルートの順に飛行することが記されていた。

オスプレイが使用するとされる低空飛行ルートは、単独で使われることもあるが、何本ものルートを組み合わせて使われるケースが多いく西日本のルートの中心が岩国基地であることも図から分かる。


第5空母航空団のの飛行計画一覧には、ブルー・ピンクという記述もある。

中部から東北の2本のルートをつなげて、1時間の飛行コースとして飛んでいる。

グリーン・リプソーという記述は、グリーンルートを飛んでから雨ヶ森射爆場に向かうという意味なのです。

オスプレイも、低空飛行ルートだけを飛ぶのではありません。岩国からオレンジ、イエロー、パープルの各ルートを飛び。

またキャンプ富士から、ブルー、ピンク、グリーンの各ルートに向かう際、相当長距離の陸上飛行を行うとみられています。


オスプレイは、爆撃訓練こそ行わないが、戦闘地域への強行着陸の訓練は、低空飛行ルートの飛行訓練と組み合わされていると見なければならないだろう。

射撃場や、射爆場が飛行ルートに入っていることから、当然、地上に対しては掃討のための射撃が行われると考えなければならない!

その地上掃討作戦が、日本の国土で行われないことを願うばかりである!

 

 

 

 

 

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする