高山清洲・世界平和 人類みんな兄弟

世界平和に導く為の語録

血の叫び1 放射性物質についての基礎

2012-05-07 23:04:43 | 海洋汚染

昨年の東日本大震災以来、原発から出ている放射能がずーーっと話題になっています。

それが良いのか悪いのか、一体どう判断すれば良いのでしょうか?

物理学の専門家じゃないし、ある専門家が良いといえば何も問題がないように感じるし、一方で脱原発の人達の話を聞けば

とても恐ろしいもののように感じます。

 

だから客観的に判断できるよう、基礎的なことについて説明します。

出典はhttp://youtu.be/z_5AlpmB4Sgです。

リンクをご覧頂ければおわかりになるかと思いますが、以下、翻訳として出てきているものを書き出しますね。

 

全ての原子は陽子中性子で出来ています。

陽子の数と中性子の数は大体同じで永久に安定しています。

しかし放射性原子は不安定です。

放射性原子の一部は2つの中性子と2つの陽子の粒を投げ出します。

これがα線といってかなり破壊力が強いです。

別の放射性原子では中性子が陽子に変身します。

その時に電子を放出します。これがβ線です。

ガンマ線は原子が安定を確保しようとして別の仕方で崩壊する時に発生します。

γ線は電磁波の一種です。

原子の種類が一緒だと崩壊の仕方も一緒です。

なので放射線を測定するとどのような原子が含まれているか特定することができるのです。

放射線はその原子が何かを証明する手掛かりなのです。

α線はわずかな距離しか飛びません。皮膚や紙などで遮蔽できます。

β線はα線よりも透過力があります。一部は皮膚を透過します。薄い金属で遮蔽することができます。

γ線は3つの中でもっとも透過力が強いです。

γ線はX線に似て皮膚を透過します。鉛やコンクリート、水で遮蔽できます。

 

燃料棒の中にはウランが詰まっています。

その中の3%が貴重なウラン235なのです。

ウラン235は分裂することができます。

ウランを分裂させるのに必要なのはたったひとつの中性子です。

中性子がウラン原子に出会うとウラン原子は不安定になって分裂してしまいます。

核分裂の連鎖反応が始まります。

 

核分裂によってエネルギーが発生します。

それと同時に新しい元素が生まれます。

それがテルル137です。

テルルは放射性廃棄物です。

テルル137は不安定なので崩壊してしまいます。

放射線を放出してヨウ素になります。テルル137は約3秒ごとに崩壊します。

放射線核種の崩壊は偶然起こるものなのでそれがいつ起こるものかを予測することは出来ません。

私達が知ることができるのは半減期だけです。

半減期とは放射性核種の半分が崩壊するまでの期間です。

テルル137が崩壊して出来たヨウ素はキセノンになって、それが崩壊してセシウムになります。

この放射性セシウムは30年以上のとても長い半減期を持っています。

チェルノブイリからドイツに降ったセシウムはたった230gでした。

この半減期の長いセシウムもいつかは崩壊します。

そしてその崩壊にともなって再び放射線が放出されます。

バリウムになってはじめて元素は安定します。

 

崩壊の連鎖反応はこの元素で終わります。

バリウムそのものは放射線を出さないので安全です。

放射性廃棄物がバリウムになる過程で放出する放射線が危険なのです。

 

 

ところでウランは常に分裂とは限りません。

ウランは中性子を吸収することもできます。

中性子を吸収したウランは、超ウラン元素に変化します。

そのうちのひとつがプルトニウムです。

 

プルトニウムは大変有毒で、重い金属です。

そして長い年月にわたって放射線を出し続けます。

半減期は2万4000年です。

ただしプルトニウムの崩壊の連鎖反応が終わって、最後に安定した鉛の元素になるまでは10億年もかかります。

またプルトニウムは突然分裂して他の不安定なありとあらゆる放射性元素にも変化します。

この分裂によって、核廃棄物のなかの放射性元素の数が膨大に増えるのです。

放射性廃棄物の中で、今現在どの元素が崩壊しているのか、誰にもわかりません。

確実に梱包して、しまい込んでおかなくてはいけないということだけは、はっきりと分かります。

それも長い長い年月を。

 

もし、燃料棒が水に浸かっていなければ、燃料棒の温度は数千度に上昇して、そして溶けてしまいます。

原発を止めた後でも、燃料棒が高温の状態が何年も続きますので、水がなくなって燃料が解ける危険は続きます。

溶けた燃料棒は、しまいには圧力容器の外に漏れて出てきます。

そして、原子炉の床を突き破って、外に出てしまうのです。

特に危険なのは、圧力が上昇して、格納容器や冷却用の太い配管が爆発することです。

 

放射性物質を含んだガスや、粒子が、外にばらまかれてしまいます。

ヨウ素129と131、プルトニウム、セシウム134と137、ストロンチウム90

放射線医学に携わる者にはお馴染みの放射性元素で

それぞれがどんな作用をもたらすか、チェルノブイリの事故のあと十分に研究がされています。

 

当時、はじめにヨウ素129と131が大きな負担の原因となりました。

半減期が8日と短く、あっという間に消えますが、一度甲状腺に蓄積すると、何年も後になってから発癌してしまいます。

 

 

セシウムは身体中に吸収されます。

なかでも、筋肉に多く吸収されます。

セシウムの生物学的半減期は120日ですが、それが終わってもこの世からなくなるわけではありません。

(生物学的半減期とは体内に取り込まれた放射性物質が、代謝や排泄などの生物学的な過程により体外に排出され、半減するのに要する時間のこと)

30年経ったあとでも、土壌や植物から半分の放射性セシウムが検出されるのです(セシウムが崩壊すると、β線とγ線が出ます)。

 

ストロンチウム90は骨にたどり着くことが知られています。

骨格の中に入り込んで、骨髄と造血機能に害を及ぼします。

ストロンチウムの恐ろしい点は、普通のガイガーカウンターでは見つけることができないことです(ストロンチウムが崩壊すると、β線が出ます)。

 

再度のプルトニウムは2万4000年の長い半減期をもち、何世代にもわたって環境に負荷を与え続けます。

埃と一緒に吸い込まれたものが肺や骨に蓄積します(プルトニウムが崩壊すると、α線が出ます)。

 

 

初回はここまでです。

ちなみに、補足しますと子どもは甲状腺で成長ホルモンを出す為に天然のヨウ素を取り入れて使います。

だから放射性のヨウ素131は積極的に子どもの甲状腺に取りこまれて蓄積されます。

 

また、ストロンチウムはカルシウムと構造が似ており、積極的に骨に取りこまれます。

 

だから、通常は原発事故の直後はヨードを飲ませるのです。

そして、ストロンチウムを避けるためには良質のカルシウムを先に摂ることで吸収を防ぐことが出来ると言われています。

 


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