ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
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グジュンさん: 人口150人の村で、三つ星レストラン シェフ

2010年09月17日 09時33分45秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「三つ星店 村の誇り 人口150人 仏フォンジュンクーズ 地元食材で独創料理」という記事がありました。

「30歳で独立したい」と150人の村のレストラン物件を購入したシェフが、星が増えるごとにお客を増やし、三つ星の現在は、世界からのツアー客でにぎわっているのだそうです。

ジル・グジュンさんは、フランス中部で生まれました。

10歳で父親を失い、15歳で南部のベジエで国鉄駅の食堂の見習いになりました。
勉強は苦手でしたが、料理の才能に恵まれ、3年後には「街の最優秀見習い賞」をもらいます。

地方にあるミシュランの二つ星、三つ星レストランを渡り歩きながら、「30歳で独立する」と心に決めていました。

都心部のレストランを買うには資金が足りず、悩んでいた時に、フォンジュンクーズ村の物件に出合いました。

3度の破産を重ねて廃屋になっており、買い手を探していた当時の村長とも思惑が一致し、1992年に開業しました。

周囲に観光資源はなく、他の街からも遠い土地です。

来客ゼロが続き、用意した食材を捨てる日々でした。

「有名店で修業して自信はあった。田舎でも一つ星になったら客が来てくれると踏んだ。今から思えば甘かったね」

当初「2年」ともくろんだ星はなかなか取れず、5年後にようやく一つ星を獲得すると、来店客が35%増えました。

2001年に二つ星に昇格し、お客は47%増になります。
今回の三つ星獲得で、お客はさらに30%増えました。

「星の力は偉大だ」

今やアメリカや東京などアジアからも美食ツアーの客が訪れます。

成功のかぎの一つは、地元産の食材です。
肉や魚は近くの市場で選び、トマトは隣村、イチジクは近所の木からもぎります。

そこに、修業で磨いたシェフの腕が加わります。

「夏のキノコとトリュフのピュレに乗った黒トリュフの腐敗卵」は、実際に卵が腐っているのではなく、ゆで卵の白身をナイフで破ると、腐敗したかのような色の黒トリュフのソースが流れ出るという趣向です。

こうしたアイデアが、独創性を重視するミシュランガイドや、食通の評価につながったようです。

フォンジュンクーズ村のエリック・ブリソ村長も、2年前から花を植えたり、道路を整備したりとレストランの評価アップの応援をしています。

「半ば打ち捨てらかけていた村に18年前、グジュン氏を招いたのは、再建を目指す当時の村長の懸だった。期待が実を結びうれしい」ということです。
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グジュンさんのレストラン「オーベルジュ・デュ・ビュー・ピュイ」(古井戸の宿)は、今年、26軒目の三つ星になりました。

一見、看板がなければ見過ごしそうな普通の民家ですが、一歩入ると、そこは高級家具と現代彫刻に彩られた約50席のレストランで、シェフのグジュンさん以下、20人近くが腕をふるっていると、記事にありました。


仲畑貴志さん: 「アデランスは誰でしょう?」好きになる広告へ

2010年09月17日 08時46分50秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「メディア激変 広告はいま 9 いま、足りないもの」という記事がありました。

アデランスのCMで有名なコピーライターの仲畑貴志さんは、広告は、商品の品質の良さを言うものから、商品を好きになってもらう時代になっていると考えるのだそうです。

新庄剛志さん、東幹久さん、山口智充さんの3人がダンスに合わせてステップを踏み、ポーズを決め、「アデランスは誰でしょう?」と言うCMがあります。

これを考えたのは、コピーラータ―の仲畑貴志さんです。

仲畑さんは、東京コピーラーターズクラブの会長でもあります。
約30年前に、カンヌ国際広告賞をとったベテランです。

「広告予算削減のための工夫こそ、広告表現」と考えるそうです。

景気低迷で、広告も守り調に傾斜しています。

仲畑さんは、1970年代以降、広告は商品の品質の良しあしを言うものから、好きになってもらうよう「心を奪いにいく」ものになったと分析します。

「1行のコピーで消費者もつきあってくれたし喜んでくれたけど、今それは効かない。消費者が成熟して、広告が見破られているんですね」

普通に語るコピーでは、消費者はすり抜けていく。

「アデランスは仕組みのコピー。家族や同僚の誰かが1人でも気がついて『誰だと思う?』と言った瞬間、周りの人々にも広告が届く。その仕組みを、商品特性と一緒にコピーしたんです」

仲畑さんの広告では、ユーチューブもブログも活用します。

「広告を見てもらうには、表現サービスの多寡が勝負。そして使えるものはなんでも使う」

「こういう時こそ、インパクトのある表現で突き抜けたら勝てるのに、そうしない。不思議だし不満。今一番必要なのは本当に強い広告。売れる広告のはず」ということです。
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「アデランスは誰でしょう?」では、家族と「誰だろうね」と話して、まんまとひっかかってしまいました。

楽しい、ひとひねりされたCMは、CMタイムになっても見ていようと思えます。



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