ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
よろしければ
ご感想をお聞かせください。

英語「イマージョン教育」: カナダのフランス語も 中島和子さん

2010年09月02日 08時56分03秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「いいのか学校英語 9 バイリンガル教育に詳しいトロント大名誉教授 中島和子さん(73) イマージョン教育の普及を」という記事がありました。

学校での英語教育について、各界の方に意見を聞くコーナーです。

トロント大学名誉教授の中島和子さんは、カナダ発祥の「イマージョン教育」(英語漬け)が効果があるのではと提案されています。

中島さんは、50年以上カナダで生活し、息子さんもカナダで育てられました。

カナダは母国語が英語ですので、「イマージョン教育」が使われるのは、フランス語教育です。

カナダの公教育では、幼稚園の後半から、「イマージョン教育」が始まります。

最初は、先生だけがフランス語ですべての授業を行います。
(子どもには、フランス語を話すことを強要しません)

慣れてきたら、子どもにも徐々にフランス語で話すよう指導します。

会話と読み書きの基礎ができたら、フランス語の割合を減らします。
小学校の中学年で70%、小学校の高学年では50%というように、フランス語を減らします。

この調整で、母国語を犠牲にすることなく、両方の言語を自由に使えるようになることが可能なのだそうです。

算数や理科を外国語で教える場合、例えば「浮力」について教えるときは、水に浮かべた物などを見せながら、説明はすべて外国語で行います。

日本語と外国語を同時の教えると、両方とも中途半端になるのではという懸念もありますが、40年以上の歴史があるカナダでは、相乗効果でかえって母国語の能力が高まるという傾向が確認されています。

中島さんの息子さんは、イマージョン教育を選択せず、幼稚園から高校まで毎日フランス語の授業を受けたのですが、十分な力はつきませんでした。

日本の場合はもっと少ないのが現状です。

語学の習得には時間がかかる上、使わなくなるとすぐに忘れてしまうという難点があります。

英語教育は幼児期から始めるだけでなく、大学まで一貫したカリキュラムに基づいて行うことが肝心ではということです。
----------------------

「イマージョン教育」は、とても効果があると聞きます。

日本の場合は、英語を使う必要がある人と、一生使わない人の両方の立場があります。
カナダほど徹底したイマージョン教育を行うのは、公立教育では難しいのではと思いました。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ

津金昌一郎さん: 日本人13万人20年データ 朝日がん大賞

2010年09月02日 07時10分07秒 | 新聞
昨日の朝日新聞「ひと」欄に、「朝日がん大賞を受ける 津金昌一郎さん(54)」という記事がありました。

日本人には、どういう生活習慣ががんを防ぐのか、津金昌一郎・医師は、13万人を追跡調査し、20年間データを積み重ね、予防に役立ててもらおうと努めてこられたのだそうです。

生活習慣とがんの関係の研究データは、欧米は多いのですが、日本人を対象とした信憑性の高いデータは少なかったのだそうです。

慶応大学医学部の学生時代に、ブラジルなど南米を旅行しました。

そこでは、日系人が日本の食文化を守って、健康を維持していて、その姿が強く印象に残りました。
これが、食と健康の研究に熱中する出発点となりました。

国立がんセンターの予防研究部長として、岩手、長野、高知、長崎、沖縄などの住民約13万人を20年間追跡調査しています。

食生活、運動、喫煙の有無などのアンケートに答えてもらい、健康診断を行います。
その後、どんな病気になったか、現在も追跡調査は続いています。

その結果を、英文論文で発表し、国内にはインターネットで予防情報を提供しています。

たばこを吸う人ががんになりやすいことは、よく知られています。
では、具体的にどれくらいなりやすいのか。

「吸う男性は、がんの発生リスクが、吸わない人の1.6倍です。
禁煙すれば、男性のがんの3割は予防できます」

運動も、がん予防になります。
男性では、大腸がんのリスクを下げています。

コーヒーも、よく飲む人は肝がんになりにくいことも発見しました。

研究に没頭しすぎて、臨床(実際に患者さんを診て治療する)の時間が取れないのが悩みです。

1人ひとりの生活習慣に応じ、どんな病気に気をつけたらいいか、適切な助言ができる医師になりたいということです。
----------------------

人種によって、薬の効き方などが違うため、外国のデータを持ってきても、日本人が同じとは限らないと聞きます。

がんという最大の病気を、実際のデータで予防しようという研究は、すばらしいことだと思います。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへ