柳井正さん（ユニクロ社長）： 向き不向きなんてない 人に聞こう

朝日新聞の週末beに、「柳井正の希望を持とう　向き不向きなんてない」という記事がありました。

ユニクロを経営するファーストリテイリング社長の柳井正さんが、心の持ち方についてアドバイスしてくださるコーナーです。

柳井さんは、若い人が、「向いている」「向いていない」とよく言うが、十分な経験もしないで、安易に口にするのはおかしいのでは、とおっしゃいます。

柳井さんご自身、商売を始めた頃は、性格は内向的だし、友達も少ないから、商売には向いていないと思われたそうです。

でも、そんなことはなく、半年や１年やっていれば、展望が開けてきました。
まして１０年やれば、必ずものになる。

「得意な仕事じゃないから」と尻込みしたり、えり好みするのも、感心しない。
優秀な人は、次から次へと、新しい仕事を任されるじゃないですか。

ユニクロでも、柳井さんより唯一入社が早い浦利治さん（ユニクロ監査役）は、中学を卒業して、営業一筋で来ていました。

ある時期、管理本部長をやってもらうことになり、任せました。

経理、財務、人事といったマネジメントの知識がなくても、１人で全部の仕事をする必要はないのです。
誰を使い、どうすればよいか分かっていれば、問題がないそうです。

みんな、人にものを聞くのが苦手なんじゃないかな、ともおっしゃいます。

見ず知らずでも、その分野のことをよく分かっている人に聞くことが大事で、柳井さんは、若い頃、紳士服の仕入れをしていたときは、同業の番頭のような人達に商売をとことん教えてもらいました。

服の知識から、業界事情まで、様々なノウハウを教えてもらいました。

何度も頼んで教えてくれない人なんていない。
面と向かって聞くのは、恥ずかしいし不安もあるだろうが、聞いてみよう。

いろいろなものを吸収しようとする人に、将来は開けているということです。
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やる気が湧いてくるお話です。

知らない分野に踏み出すのは、勇気が要ります。
人に聞きながら、半年、１年と頑張ればというアドバイスは、頼りになると思いました。

鈴木おさむさん： 実力のあるタレントさんは、並々ならぬ努力

昨日の朝日新聞に、「仕事力　鈴木おさむ　２　必死は、格好いい」という記事がありました。

各界の方に、仕事に対する心構えを語ってもらうコーナーです。

放送作家の鈴木おさむさんは、仕事を通して、実力のあるタレントさんは、皆、並々ならぬ努力をしていらっしゃることが分かったのだそうです。

鈴木さんは、
人間の喜怒哀楽はきっとあまり変わらないのだろうけれど、その入り口となる時代性は、刻々と顔を変えていく。

この言葉なら、このテーマなら、この話なら、今、テレビの向うにいる人の気持ちを捕まえられると判断できるかどうか

それはセンスとともに、努力によると思うそうです。

実力のあるタレントさんは、新しい話題は若い者に任せると逃げるようなことはしない。
仕事で生き残っていく人たちは、そういう細やかなインプットを怠らない。

普通、トーク番組では、番組のスタッフがゲストにアンケートを送って、返ってきた答えを基にトークを進めるのがほとんどなのだそうです。

しかし、例えば、笑福亭鶴瓶さんは、ゲストを１人招いて話を聞く自分の番組では、自分自身で事前に取材をされます。

ゲストが俳優さんだったら、舞台や映画に足と運び、育った街や学校を訊ねたりして、エピソードを探してこられる。

この努力によって、明かに番組の質が高く、面白くなるのです。

テレビはすごく正直な媒体で、実はごまかしがきかない。
人となりや真剣さがそのまま映り、視聴者はそれを無意識に受け取っています。

仕事って、テレビに限らず、すべてそういうものだと思う。

だから芸人さんも、鈴木さんたち制作側も必死で体を張り、知恵を絞ります。
自分の力を、今日ここで使いきるぞという勢いでやります。

不思議なことに、ゆとりを残して力を出し惜しむより、使い切ったほうが、また元気に走れるということです。
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生き残っていく人たちは、どこが違うのだろうというのは、不思議に思っていました。

「今」を知るため、細やかなインプットをしている
普通だったら人任せにするところを、自分で調べてくる

なるほどと思いました。

鈴木さんは、「時代がまじめになっていて、視聴者はいい加減な人を見たくない、スタッフも真剣な人と仕事をしたがるようになっている」とも話していらっしゃいました。