ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
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ゼンリン地図: 足で作られている

2009年09月08日 08時17分05秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「凄腕つとめにん ゼンリンコンテンツ・サーベイ本部 中部担当マネージャー 村瀬正人さん 「心の目」で同じ道は通らない」という記事がありました。

家1軒まで書きこんだゼンリン地図は、日本中で、実際に歩いて作成されているのだそうです。

村瀬正人さんは、名古屋地区の担当の方です。

住宅地、繁華街、郊外の山あいまで、地図(A1サイズ、60センチ×84センチ)と4色ボールペンだけを持って、ひたすら歩いて確認します。

1日3万歩、20Km以上を毎日歩くため、靴は数ヵ月で履きつぶしてしまいます。

やみくもに歩けばいいというものではないそうです。
地形と住宅件数をチェックし、どこから初めて、どう歩けば、効率的に調べられるかを判断します。

コツは2つあり、
1.同じ道は2度、通らない
2.入手困難な情報は、素早く見切る

1は、地図と現場を一体でイメージすることで、5年ほどで一筆書きのように歩くルートが地図から浮かびあがるようになりました。

2は、予約して発行を待ってくださっている利用者を強く意識することで身につきました。

村瀬さんは、高校卒業後、最初は別の会社に就職しました。
不本意な部署への異動をきっかけに、その会社を辞めました。

24歳で、妻子がいたため、「つなぎ」のつもりで、就職情報誌で見た住宅地図調査のアルバイトに応募しました。

担当は名古屋市のひとつの区で、前の仕事が車移動ばかりだったこともあり、街を歩いて調べ、情報の誤りを正したり、新しい情報を加えたりすることに楽しさを感じました。

1ヵ月後に、正社員の誘いを受け、正社員になります。

現在は、管理職になり、現場に出る回数は減りましたが、やるからには速さでも正確さでも若手に負けたくないと思うそうです。

調査は、オートロックのマンションも増えましたが、最大の問題は犬ということです。
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地図についての解説があり、地図業界の大手2社は、
・ゼンリン(北九州) 住宅地図を中心に、法人からの需要が多い 売上高449億円
・昭文社(東京) 道路地図を中心に、個人需要が多い 売上高156億円

地図の電子化は、1990年代から進み、ゼンリンでは2002年には電子地図が住宅地図出版を超えたということです。

ゼンリンの地図を開くと、家1軒まで書きこんであり、表札の苗字やアパート名まで書きこんであります。そこも、担当の方が歩かれて書き込まれた情報なのだと、記事を読んで思いました。


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海老原清さん: この人が注ぐビールなら何杯でも

2009年09月08日 07時36分54秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「ひと 海老原清さん(61) 生ビールの達人」という記事がありました。

銀座に、「この人が注ぐビールなら何杯でも」と指名注文が絶えない人がいらっしゃるのだそうです。

海老原清さんは、高校卒業後、銀座という響きに惹かれ、1966年にサッポロライオンに入社しました。

最初は、グラスをひたすら手で洗う毎日でした。
わずかな汚れがビールの泡立ちに影響し、味に響くことに気がつきます。

「泡を制する者が、ビールを制する。それが一番大事なことでした」
肝心の注ぎ方は、先輩の技を見よう見まねで覚えました。

1985年に、銀座7丁目の本店でビールを注ぎ始めました。
バブル景気で、1人で1千杯を注ぎました。

おいしさの決め手は、泡をグラス全体の25%に抑えることだそうです。

カランから注ぐとき、最初に白い泡の層をグラスの底に作り、その下に、垂直に立てたグラス内で渦を巻くように黄金色のビールを滑り込ませます。
1杯、4秒の達人技です。

昨年、定年退職しましたが、あまりの人気にアルバイトとしてカウンターに立つことになりました。

今でも、地下室の貯蔵庫や水回りは、徹底的に自分で洗うそうです。
鮮度がいいうちに使い切る量を発注するため、天気予報やニュースともにらめっこの毎日とのことです。
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写真があり、スポーツ選手のように精悍な顔立ちで、白いワイシャツに蝶ネクタイ姿の海老原さんが、集中した表情でビールをグラスに注いていらっしゃいます。

少しの汚れも、ビールの泡立ちや味に影響するとは知りませんでした。


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