ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

アラン・ホールズワース R.I.P.

2017-04-17 19:58:21 | ジャズ
ALLAN HOLDSWORTH GROUP / THEN!

プレグレ、ジャズ、フュージョン界において、唯一無比の個性とテクニックで、その名を轟かしてきたアラン・ホールズワースが亡くなられたそうです。享年70歳。

1946年、イギリス・ウェスト・ヨークシャーの生まれ。70年代にテンペスト、ソフト・マシーン、ゴング、UK などを渡り歩き、80年代以降はソロ・アーティストとしても活躍しつつ、数々のプロジェクトに招かれてきました。その個性と、技巧において、間違いなく世界ナンバーワン・ギタリストの一人です。


私は若かりし頃(80年代半ばくらいかな)、ハードロック/ヘヴィメタルが大好きで、ほぼそれ以外の音楽は認めない!というほど偏狭な聴き方をしていました。当然、音楽界において最も上手いギタリストはヘヴィメタのギタリストであると信じ込んでいたんです。リッチー・ブラックモアとか、マイケル・シェンカーとか、イングヴェイ・マルムスティーンとか、スティーヴ・ヴァイとか。そしてエディ・ヴァン.ヘイレンです。まあ、中学生の頃の話ですよ。そしてどんなに上手いジャズ・ギタリストがいたとしても、聞く耳持たなかったのです。ですが、アラン・ホールズワースだけは別でした。

何故かというと、エディ・ヴァン・ヘイレンがアラン・ホールズワースに対して多大なリスペクトを示していまして、そもそもエディが有名なライトハンド奏法を生み出したきっかけと言うのが、アラン・ホールズワースをコピーする際に、弦を押さえる左手の指が届かなかったため、右手の指でタッチしたということらしいのです。これは当時の私にとってとてつもなくインパクトのある話でした。なにしろアラン・ホールズワースはエディ・ヴァン・ヘイレンが出来ないことをやっている訳で、しかもとんでもなくテクニカルなギタリストだというじゃないですか!

そんないきさつで、当時のハードロック系のギター専門誌等にも、長髪ギラギラなギタリストに交じってアラン・ホールズワースが紹介されていたように記憶しています。中学生の私にとっては、ジャズ・フュージョンという未知なる世界にいるスーパー・ギタリストというイメージで、強い畏敬の念を抱いていました。その思いは今でも変わりません。


アラン・ホールズワースさん、安らかに。



写真は、1990年5月の東京公演を収録したライヴ盤。メンバーはアラン・ホールズワース(g)、スティーヴ・ハント(key)、ゲイリー・ハズバンド(ds)、ジミー・ジョンソン(b)の4人。アラン・ホールズワースのユニーク且つ超絶的なギターをたっぷり堪能出来ますし、メンバーそれぞれのプレイや、そのケミストリーも素晴らしい!!