ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

@ビルボードライヴ東京

2010-06-19 20:36:00 | ルーツ・ロック
今日はマリア・マルダー&ダン・ヒックスを観にビルボードライヴ東京に来ています。今、開演待ちです。正直、お客さんの入りがあまりよくありません。マリア・マルダーとダン・ヒックスというスペシャルな共演なのに、ちょっとショックです…。週末なのにね。あ、分かった!みんなサッカー観てるんだ!なるほど~。ということは、ここにいる人達は日本対オランダ戦よりマルダー&ヒックスを選んだコアな方々ばかりなわけですね。これはこれで素敵な空間かも?


帰宅後追記:

いや~、最高でした! マリア・マルダーの歌う「Please Send Me Someone To Love」はソウルフル&ブルージーで素晴らしかったです! そしてダン・ヒックス!! 粋ですね!飄々としたさりげなさの中に妙な味わいがある。流石はヒップスター! で、この2人によるデュエットはもちろん、カズーの掛け合いなんかもあったりして。スキャットも楽しかった! 詳しくはまた後日。

フジ予習:JJグレイ・アンド・モフロ

2010-06-19 18:00:15 | フジロック
JJ GREY & MOFRO / COUNTRY GHETTO

フジロック予習特集第5弾、JJグレイ・アンド・モフロ!!

07年リリースの3作目「COUNTRY GHETTO」。まさに予習のために先日手に入れたCDです。この人達のことは、バッフォロー・レコーズのサイトでその存在を知って以来気にはなっていたのですが、ちゃんとCDを聴くのは実はこれが初めて。これがね~、かなり良いんですよ!!

レイドバックしたカントリーっぽいサウンドを想像していたのですが、これが案外ファンキー&ソウルフルで黒っぽいんですよ。まあ、ファンキーと言ってもジワジワと来るファンクですけどね。で、そのファンクの中にもしっかりとブルージーな香りを染み込ませてくる。一聴した印象はカラッとしてるんですけど、聴けば聴く程アクが滲み出てきます。

中心人物のJJグレイはフロリダ出身。1967年生まれだそうですからもう40歳を超えているんですね。ギター、ベース、鍵盤、ドラムス、ハーモニカを使いこなすマルチ・ミュージシャンで、01年にファースト・アルバム「BLACKWATER」をリリースした当時は、ギタリストのダリル・ハンスとの二人組ユニットだったそうです。現在はオルガンとドラムスを加えた4人組バンドとして活動しているようですが、そのバンド名からも察するように、やはりJJグレイの存在感は格別。今作の楽曲も、全てJJグレイによる作曲及びアレンジだそうです。

ガレージ的な荒っぽいギター・リフで始まる1曲目「War」。南部らしい重心の低いリズムと、腰の据わったJJグレイのヴォーカルが良いですね。ジワジワと黒いフィーリングを醸す「Circles」はニュー・ソウルっぽいストリングス使いが格好良い! タイトル・トラックの「Country Ghetto」は催眠性の強いギター・リフと土っぽいハープの絡みにやられます。そしてホーンセクションを生かしたファンキー・ナンバー「By My Side」の黒っぽい“間”に痺れ、デルタっぽいギターの刻みにリードされる「Turpentine」のブルーズ臭に唸らされます。

飾り気の無い乾いたリズムの上に、絶妙の湿り気を帯びたギターとふくよかなオルガンが乗る。そして力強さの中にも渋さと温かみのあるJJグレイのソウルフルなヴォーカル。さらにストリングスやホーン隊、女性コーラスが彩りを与えます。オールド・テイスト豊かなサザン・バラード「A Woman」、南部らしい幽玄さにトラディショナルな香り深い「On Palastine」、しっとりとしたゴスペルの包容力を感じさせる「The Sun Is Shining Down」など、バンドのバックボーンを伺わせるその芳醇なフィーリングは、ジャム・バンドと一口に言ってしまうには、あまりにも土着的で実直な印象。ですが開放感のあるオーガニックな質感及び、多彩なルーツミュージックや黒人音楽のミクスチャー感はやはりジャム・バンド的。

これはね~、ヘヴンが合いますよ!って言うかヘヴン以外はあり得ない感じ。ライヴでは演奏により自由度が増し、さらにジャム・バンドっぽい展開になりそうですしね。なんてったってデレク・トラックスとツアーをしていたそうですから! これは楽しみです。しかもJJ GREY&MOFRO~DIANE BIRCH~moe. という流れも最高! ただ、個人的にレッドのコデイン・ベルベット・クラブも観たいので、なんか被りそうなんですよね~。ここは迷いどころです…。



さて、ではいくつかJJグレイ・アンド・モフロのライヴ映像を。

http://www.youtube.com/watch?v=AS1V6sUVaFY
今作の中で私が一番好きな曲「Turpentine」。スタジオ版よりテンポを少し落とし、より“じっとり”としたノリになっているところがまた良いです。

http://www.youtube.com/watch?v=cBvxSrEyF68&feature=related
「A Woman」。このサザン・フィーリング!堪りませんね~。JJグレイの歌にもグッときますけど、オルガンがまた良いですね。

http://www.youtube.com/watch?v=gW55jvE1uYU&feature=related
敢えて弾き語りによる「The Sun Is Shining Down」。これ良い曲ですね~。どこかで弾き語りもやってくれませんかね~?




~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 10.05.11 フジ予習:ジョン・バトラー・トリオ
 10.05.15 フジ予習:コリーヌ・ベイリー・レイ
 10.05.20 フジ予習:キティー・デイジー&ルイス
 10.06.06 フジ予習:コデイン・ベルベット・クラブ