ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「行かなかった」のか「行けなかった」のか?

2021-06-03 23:39:33 | 家庭生活
昨日の記事を書いていて思い出したことがあります。

かなり前のことですが・・・

ケン太が通っていた中学校で、ある女の子が不登校になりました。
ケン太はすでに卒業していたので、私はその女の子とは接点がありません。

私の友人が、そのお母さんから、娘ちゃんの状況などの話を聞いていたようですが、
なんて返していいのかわからず、私に連絡してきました。
私は「その方がよければ会ってお話ししたい」と伝えると、「会いたい」とお返事を貰えました。
そして二人で会いました。

そのお母さんは、完全なる「過保護・過干渉」のお母さんでした。

すごくすごく心配性で、娘ちゃんの行動が気になって仕方がない。
だから、すぐ口出ししてしまう。
守ってあげているつもりが、娘ちゃんの行動を阻み、結果的に娘ちゃんを管理していました。

例えば、友達を選びます。
あの子と遊んではダメ。
あの子を家に呼んではダメ。

お母さんが指示を出していました。
娘ちゃんに悪影響を及ぼす可能性のある友達を遠ざけていました。

娘ちゃんも、お母さんの言う通りにします。
だから、何の疑問も生まれない。
それが当たり前と思ってしまう。

いつも守れられて、免疫力が不足していたのかも?
部活の友達関係で問題が起き、それがきっかけで、不登校になってしまいました。

その女の子も吹奏楽部でした。

休んでいる女の子を部活の顧問が心配して「吹奏楽部の発表会があるので見に来ないか?」と娘ちゃんに言ってきたそうなんです。
でも、結局、行きませんでした。

それをお母さんが憤慨していました。
部活のことで学校に行けなくなったのだから、そっとしておいてほしい。
見に来ないか?なんてとんでもない。
刺激を与えないで欲しい。

娘ちゃんが、顧問の誘いに「嫌だ」と反発したわけではありません。
「断って」と言ってきたわけでもありません。

お母さんの判断で、そう思ってしまったのは残念と思いました。

顧問の先生は、なんとか「きっかけ」を作ろうとしてくださったと思います。
娘ちゃんも、「きっかけ」を求めていたかもしれません。

親が登校刺激をすると、反発を招いて、親子関係が悪化してしまう場合もあります。
先生や友達の誘いの方が有効だったりします。

それに、「行かなかった」として、それは「行けなかった」なのかもしれません。
「行かなかった」=「行きたくなかった」とは限りません。

娘ちゃんの本音はわかりませんが、
「行きたい」気持ちが少しでもあったのなら、貴重な「きっかけ」を逃してしまったかもしれないと思いました。

娘ちゃんは、結局、卒業まで学校には戻れなかったようです。


でも、お母さんはそんなに復学に拘っているようには見えませんでした。

娘ちゃんは、成績優秀でした。
不登校になっても、中間、期末テストなどで、学年1の成績をとっていたようです。

これだけの成績をとれているのだから、学校に行けなくても大丈夫だと思っているようでした。

勉強の心配はないわけだし、受験して高校に入り、そこでリベンジすればいいのかなと思います。

ただ、高校で不登校になってしまうことはないのかな?
勉強が出来ていればいいのか・・・

やはり、ちょっと気になりますね。



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