ドキュメンタリー映画を観て惚れてしまった!!
幻の御方十三代目片岡仁左衛門
追善狂言で息子達、我當(71歳)・秀太郎(64歳)・仁左衛門(61歳)が活躍!!
歌舞伎座の入り口左には巨大な十三代目の写真!
2階には「思い出」と題して沢山の大型パネル!
「この追善でお客様が父のことを思い出され
その印象をもう一度焼き直していただけたらと思います。」(by十五代目)
ジ~ン…ジ~ン…ジ~ン…。
3月 夜の部
十三代目片岡仁左衛門十三回忌追善狂言
片岡十二集の内/近頃河原の達引(ちかごろかわらのたてひき)
『達引』
①意地を張り通すこと。義理を立てること。
②意地を張り合うこと。談判。喧嘩。
③主に遊女が客の遊興費などを立て替えること。
人に振舞いをしたり肩入れしたりすること。
アカンアカン~。鼻水ズルズル~。涙ボロボロ~。
もー泣かせんといてぇぇぇぇ。となるはずなのだ~!
四條河原の場
河原はすこぶる足元が悪いようで、人影もない。
團蔵!今月はスッキリ顔で悪役サ。コソコソ悪巧み~。
人の気配に、そ~っと身を隠したゾ。
ターゲットは自分だと気づいていない伝兵衛登場~!
”山城屋っ!”と大向うから声が掛かるヨ。
脂がノッテる藤十郎~、和事バリバリ~。
小川を渡る粗末な仮橋を渡って来たのは、恋人のお俊。
うう~ん、秀太郎~。嬉しやな~♪こっちも上方バリバリ~。
お俊の手を引いているのは片岡りき弥。
もしや…筋書見てみれば
片岡千志郎・千次郎・千壽郎・富吉郎・松次郎・松之・祐次郎・千蔵・
富史弥・松四朗・上村純弥・吉昇
『平成若衆歌舞伎メンバー』全員集合~!!
※平成若衆歌舞伎
片岡秀太郎が大阪の匂いのする歌舞伎創りをめざし、
「上方歌舞伎塾」の卒業生で作るLoveりんを中心とした俳優集団
1年に1度 夏の大阪で公演を行っている
キャッホ~♪♪
お江戸のエキスを吸いまくって帰るんやで~っ!
さて、お俊と伝兵衛。
お金が出来たからもう安心っ!
ジャラジャラやってたんですけどね、お俊は遊女。
店に呼ばれて行きましたわ。
そこへ出てきたのが悪人の團蔵。
「お前がさっき受け取った金を見てみろ」そう言われた伝兵衛。
封印を切ってみると!に、に、贋金~!
小判バラバラ~手からこぼれる~(封印切か)
「お俊は俺が身請けするのだ。グワッハッハ」
カッッときた伝兵衛さん。
あ~あ、殺っちゃったよ~。團蔵様、南無~。
伝兵衛、羽織が裏返しになってんで~!フラフラ行ってもうた。
堀川与次郎内の場
貧しい貧しい家~。
盲目の老婆が子供に唄・三味線を教えている。
その曲が『鳥辺山心中』っちゅうのが…ねぇ。
老婆はお俊の母。
わ~い。今月も吉之丞に会えた~。嬉しやな~。
ここはお俊の実家。
お兄ちゃんは猿廻しの芸で、ホソボソと生計を立てている。
あっ、お兄ちゃんが帰って来たっ!
我當~!!父、十三代目仁左衛門の当たり役を引き継いでますっ!
貧乏くさい役、なんでこんなに似合うんや~。
めっちゃエエ感じ~。
肩に乗ってるお猿さん、ヒョイと飛び降りたっ!お見事~!
ホンマもんか?んなあほな。
伝兵衛は、お尋ね者となった。
それでお俊は、実家に隠れることになったんやて。
だから、さっきから兄・与次郎と母親は気をもんでいたんやなぁ。
きっと心中しに来るはず…いや!お俊が殺される!!
いつの間にか凶悪犯になってんで!
「退(のき)状」いうもんを渡したらええはずや。
妹は、手紙を差し出した。実はそれは「書置」!
…兄は文盲、疑いもせずに受け取ってる~。
さあこれで安心や。寝よ、寝よ。母者人おやすみ。
一間で寝るのは、兄と妹。
お兄ちゃんが寝床敷いてあげてるっ。優しいと思えへん?
わッ!ペチャペチャの煎餅布団やんか~。
わわッ!掛け布団は1式しかないんや~。
お兄ちゃん、敷き布団にグルグル包まったで~。
西川の羽毛布団をプレゼントしてあげたい~。
√ あいとお俊がともどもに、暫しこの世を仮蒲団、
薄き親子の契りやと、枕に伝う露涙、夢の浮世と諦めて、
更け行く鐘も哀れ添う
ゴ~ン。
真夜中0時でございます。表の戸を叩く音っっ。
お俊がそ~と出てみると、そこには恋しい恋しい伝兵衛。
お兄ちゃん気配に気がつき、袖をひっぱり中に入れ、
バタンッッと戸を閉めた!
やるやん兄貴っ!と言いたいのはやまやま~。
でもな、家の中にいるのはどー見ても伝兵衛~!
場内爆笑~!こりゃ新喜劇~?
お俊 「これいナア兄さん、わしゃ表にいるわいな」
お兄ちゃん、声色だと思い込む!(オオカミと七匹の子山羊か!)
母者人にも加勢を頼む!
母も娘と思い込み、心配するな。と背中を擦る手…が…。
また場内爆笑~!やっぱり新喜劇~?
行燈に火を灯して…ガ~ンッッッ!!
でも負けへんで!お兄ちゃん!
さっきの手紙を伝兵衛に突きつけたっ。
震える手で受け取った伝兵衛。読み出して皆がビックリッッ!
母と兄へ別れの言葉や~ないかいな~。
でも1人で逝くよ…と言う伝兵衛にお俊は
「そりゃ聞こえませぬ伝兵衛さん」(おッ名セリフ)
2人とも刀持ったり、剃刀持ったり。とにかく死にたいんや~。
母は涙ながらに、山の奥ででもいいから生きていて欲しい。
お兄ちゃんも、そのままでは目立つから編笠を持って行け。
与次 「幸い猿廻し、まめで二人が末長う、めでとう女夫(めおと)に成りとげる、
門出の祝いにこの与次郎がお初徳兵衛が祝言の寿、
こなた衆も別れの盃、イヤイヤ祝言の盃」
母とお俊と伝兵衛を並べて坐らせる…。
お猿さん2匹で『曽根崎心中』やて…。
またこのお猿さんが、きちんとお辞儀して始めるんや~。
三味線2丁も涙、涙~。
泣かなしゃ~ないでぇぇぇ、ほんまにぃぃぃ。
そんでな、飯行李ギュウギュウにご飯を詰めてあげるねん。
梅干も入れてあげてる~。
合間にお猿さん達が欲しがって、米粒あげてんねん。
も~あかん、こんなん見てたらビィエ~ン~。
編笠のホコリを叩いて払ってあげて…。
母とお兄ちゃんは、2人を見送る「命全うしてや…」
幕
ぽかぽかと心温まる人片岡我當~!
与次郎はアホちゃうで~。優しいだけの人やねんで。
『河庄』の孫右衛門役といい、お兄ちゃんがピッタリッ。実生活でもそうやからかな。
孝夫が仁左衛門を襲名した時、どんな思いやったんか…。
長男としての心構えで乗り切ったんちゃうんかなぁ…。
世界中(オーバーな)の長男・長女のみなさ~ん、お判ですよね~。
こんなエエもん、上方でも演ったってーな。頼んまっさ松竹さん~。
松嶋屋公認HP(期間限定:3/31まで) → 十三代目片岡仁左衛門さん
ルポレポはこちら
昼の部 「吉例寿曽我」 「吉野山」 「道明寺」
夜の部 「近頃河原達引」 「二人椀久」「水天宮利生深川」
十三代目のドキュメンタリー映画 → 歌舞伎役者 十三代目片岡仁左衛門
平成若衆歌舞伎 → 花競(はなくらべ)かぶき絵巻
もっと演劇の世界へ!
読んでるだけで泣けてきました。
『平成若衆歌舞伎メンバー』集合も嬉しいな。
夜の部観れなかったことすごく後悔。。。
>>こんなエエもん、上方でも演ったってーな。
本当お願いします。松竹さん。
「平成若衆歌舞伎」集合~!には大感動~!!!\(^O^)/
秀ちゃんおおきにっ!
夏は何を演ってくれるんでしょうかね?楽しみ~。行きたい~。
ほんまに”追悼狂言”の上方演はないんですかねぇ。
十三代目が心血注いだ地やのにぃぃ。
「あの猿、天王寺動物園の借りもんやて」
「ほんまかいな」
こんな会話が聞きたい~(^_-)-☆
あらら~。申し訳ありません。”ネタバレ”ブログで(>_<)
今回は、お猿さんにズ~ム・インッッ!だけでもお願いします(笑)
何を隠そう私、最初に観た時は、寝たんです!
文楽で観た時、初めて良さが判りまして、今回は、円広志広の影も見えずバッチリ!!
も~1回観たいなぁぁぁ。
今回は、お猿さんにズ~ム・インッッ!だけでもお願いします(笑)
何を隠そう私、最初に観た時は、寝たんです!
文楽で観た時、初めて良さが判りまして、今回は、円広志広の影も見えずバッチリ!!
も~1回観たいなぁぁぁ。
思っていたのですが、う~ん、これは。。。
夜の部もなんとかして見るべきですね。
体が2つ欲しいぃ~と言うところです。
まだ25日の国立劇場通ししかチケットの用意も
できていない状態です(汗)
夜の部の他のルポレポも、本日書いてみました。
私的な一等賞はこの『近頃河原達引』でした!!
幕見でチャチャッと行っちゃうとか(笑)
いえいえ、是非「夜の部」もぜ~んぶ観てみて下さい!
夜の部、実は見に行く予定は無かったのですけど(汗)
拝見していたら やっぱりこちらも是非見てみたくなりました。
よし、お金を何とかヤリクリして きっときっと見に行きます!
どーかひとつ!行って下さい~。
「冬ソ\ナ」より泣けます。って世界が全く違うっつうの!
スミマセンでしたー。
失敗です~
昨日行ってきたもので、かしまし娘さんのこのブログは見終ってから読もうと思い今読んだら・・・
2階ではそんないいことあったんですね。
パネル見たかったですぅ。
一日中歌舞伎座にいたのに休憩中は外で気分転換とダイエットを兼ねて歩いていたから・・・
トホホ~仁左衛門さんのお写真が~