アッパレじゃ!

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鰯売恋曳網

2010年09月14日 | 文楽

三島由紀夫が歌舞伎として創ったこれを、
文楽で観れるとはっっ!

2010年9月5日(日) 
国立小劇場 18列センター

第一部
鰯売恋曳網 (いわしうりこいのひきあみ)
 作:三島由紀夫
 脚色・演出:織田紘二
 作曲:豊竹咲大夫、鶴澤燕三
 振付:藤間勘十郎
 補綴:国立劇場文芸課

1954年、
十七代目中村勘三郎、六代目中村歌右衛門の
主演により歌舞伎座で上演された。
今回三島作品を文楽として上演するのは、
71年の「椿説弓張月」以来、39年ぶり、2度目となる。

当代勘三郎玉三郎を観た!
アラ、勘九郎時代だったかしらん。
2000年4月だっ。
ウピョ。そんな昔ぃぃ。
過去帳を読んだら、ツボにはあんまり
ささってなかったっぽい。
でもなんでか”面白かった”
そういう記憶に変換してるんだけど…。
不思議じゃ。

中村屋の愛嬌と、大和屋のあの声と、
鰯売りが姫の膝枕でコックリ。
って場面だけは覚えてるんだなぁ。

五条橋の段

博労(牛馬の売買・仲介を業とする人)と
鰯売りのお父ちゃんが
道端で会話するとこから始まるぅ。

息子の恋患いを応援すんのか、
お父ちゃん!
博労から馬を買って大名に化けさせてる。
アワワ

五条東洞院の段

ハッ!!
気がつけば場面がズンズン進んで…ぇ。
またまたやってしまったぁ。
コックリ~コックリ~っ。
周りを見渡すと…
皆さん真剣に観てはるわ(当たりまえ!)

美麗な傾城に恋をした鰯売りが、
彼女に一目会いたいばっかりに、
大名に化け。
鰯売りの美声に心奪われた姫が、
身分を捨てて傾城に。

傾城のお膝で、
気持ち良過ぎてこんな寝言をいう大名

 伊勢の国の阿漕ケ浦の猿源氏が鰯かうえい

アチャチャ~。バレバレや~ん。
この後、
なんだぁかんだぁありながらも(コラコラ)
めでたしめでたし。

2人の衣装がすんげぇ綺麗♪
特に、鰯売りの袴の青が、
私のツボ♪

う~んやっぱり、
歌舞伎版のあの鰯の売り声が
忘れられないよなぁ。
そこんとこを
嶋大夫で聞いてみたいなぁ。
美声が響きまくりかも♪


  

本日満員御礼の札っ。
東京の文楽人気は衰えるところを知らず。
でさぁ、今日は客席に、
やたら若い男性がっっ!!
なんで?なんでなんで~。
しかも、歌舞伎より多い気がするぞぃ。
これまでも、
文楽に男性って結構いてはったけど、
年齢層高いのがフツーやったやん。
なんで?なんでなんで~。

「歌舞伎は役者を観に行くけど、
文楽は技術に惹かれるんじゃぁ…」
そういう返事が返ってきたよ。
へぇぇ。
なんにせよ、客層が広がるってイイよねぇ♪

画像:劇中の”貝合わせ”に因んで、
ムール貝のワイン蒸しと幸せそうな2人。
&美味しいビール♪

2人が着てる衣装は→ こちら

asahi.com

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