三島由紀夫が歌舞伎として創ったこれを、
文楽で観れるとはっっ!
2010年9月5日(日)
国立小劇場 18列センター
第一部
鰯売恋曳網 (いわしうりこいのひきあみ)
作:三島由紀夫
脚色・演出:織田紘二
作曲:豊竹咲大夫、鶴澤燕三
振付:藤間勘十郎
補綴:国立劇場文芸課
1954年、
十七代目中村勘三郎、六代目中村歌右衛門の
主演により歌舞伎座で上演された。
今回三島作品を文楽として上演するのは、
71年の「椿説弓張月」以来、39年ぶり、2度目となる。
当代勘三郎&玉三郎を観た!
アラ、勘九郎時代だったかしらん。
2000年4月だっ。
ウピョ。そんな昔ぃぃ。
過去帳を読んだら、ツボにはあんまり
ささってなかったっぽい。
でもなんでか”面白かった”
そういう記憶に変換してるんだけど…。
不思議じゃ。
中村屋の愛嬌と、大和屋のあの声と、
鰯売りが姫の膝枕でコックリ。
って場面だけは覚えてるんだなぁ。
五条橋の段
博労(牛馬の売買・仲介を業とする人)と
鰯売りのお父ちゃんが
道端で会話するとこから始まるぅ。
息子の恋患いを応援すんのか、
お父ちゃん!
博労から馬を買って大名に化けさせてる。
アワワ
五条東洞院の段
ハッ!!
気がつけば場面がズンズン進んで…ぇ。
またまたやってしまったぁ。
コックリ~コックリ~っ。
周りを見渡すと…
皆さん真剣に観てはるわ(当たりまえ!)
美麗な傾城に恋をした鰯売りが、
彼女に一目会いたいばっかりに、
大名に化け。
鰯売りの美声に心奪われた姫が、
身分を捨てて傾城に。
傾城のお膝で、
気持ち良過ぎてこんな寝言をいう大名
伊勢の国の阿漕ケ浦の猿源氏が鰯かうえい
アチャチャ~。バレバレや~ん。
この後、
なんだぁかんだぁありながらも(コラコラ)
めでたしめでたし。
2人の衣装がすんげぇ綺麗♪
特に、鰯売りの袴の青が、
私のツボ♪
う~んやっぱり、
歌舞伎版のあの鰯の売り声が
忘れられないよなぁ。
そこんとこを
嶋大夫で聞いてみたいなぁ。
美声が響きまくりかも♪
本日満員御礼の札っ。
東京の文楽人気は衰えるところを知らず。
でさぁ、今日は客席に、
やたら若い男性がっっ!!
なんで?なんでなんで~。
しかも、歌舞伎より多い気がするぞぃ。
これまでも、
文楽に男性って結構いてはったけど、
年齢層高いのがフツーやったやん。
なんで?なんでなんで~。
「歌舞伎は役者を観に行くけど、
文楽は技術に惹かれるんじゃぁ…」
そういう返事が返ってきたよ。
へぇぇ。
なんにせよ、客層が広がるってイイよねぇ♪
画像:劇中の”貝合わせ”に因んで、
ムール貝のワイン蒸しと幸せそうな2人。
&美味しいビール♪
2人が着てる衣装は→ こちら
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