今回の公演では、国立劇場開場45周年を寿ぎ、
東日本大震災で被災された地域の復興祈念。
そのため、前例はないのですが
演目に「天下泰平・国土安穏」という角書を特別に…。
そういう想いが込められてるんやね…。
2011年9月4日(日)
国立小劇場 17列上手
第一部
天下泰平・国土安穏
寿式三番叟
√ とうとうたらりたらりら、たらりあがりららりとう
大音量とアンサンブルの妙に大感激!
文楽ならではなのは三番叟!
髭をたくわえた中年&若者。
これだけでも歌舞伎と違うのに、
三番叟が賑やかに動きだしたっっ。
連れ舞いが華やかっっ。
軽々と舞うっっ。跳ねるっっ。
♪飛びます。飛びます♪(by坂上二郎)
客がワ~ッとなって、思わずニッコリしちゃう。
この感覚が、人間では味わえんのやなぁ。
千歳から鈴を受取ったら最後、
踊りまくりぃぃぃ。
この鈴は三段。
鈴の数は上からお目出度い七・五・三なんやって。
種を蒔く仕草をして舞台中を飛び回るっ。
三味線6丁もスピードアップ!!
客席にも
鈴を振って幸運祈願してくれるっっ。
あんまり動くから途中でダレル。
ダレたら休憩したくなる。
橋懸かりにもたれて、
ゼ~ゼ~肩で荒い息する若いヤツ。
それをみつけて窘(たしな)める中年。
お、今度はそ~っと中年が
そ~っと休んでるぅ。
お客は大笑いっっ大拍手っっ。
…ってほどではなかったなぁ。
大阪に比べて、
お江戸の人は大人しいなぁ。
楽しくって楽しくってたまらないっっ。
歌舞伎の荘厳さは微塵もナシナシ。
そんなもん無くてええや~ん。
ご婦人達が、
「もう45年も経つのね」
「私は30代から来てるわ」
感慨深げにお話をされてました。
劇場も文楽も伝統芸能も
こうやって続いて行くのか…。
節電対策!
開演時間が変わったんだよね。
なのになのに
国は予定日より早く
節電を解除したんだけど…ぉ。
冬はどうなるんでしょうね。
まだまだ
未体験なことが続くんやなぁ。
劇場も夏の節電 (2011.5.30記)
国立劇場開場45周年記念
第1部 寿式三番叟 伽羅先代萩 近頃河原の達引