東京芸術劇場 中ホール 8/22(土) マチネ
1階R列センター
この東京公演は
”野田秀樹芸術監督就任記念プログラム”
って冠が付くんだけど
劇場に行ってっっビビビックリぃいぃい。
どこもかしこも野田秀樹~。
ポスター展示やってるし、
小劇場では『ザ・ダイバー』上演中だし、
でもってデデデンッッッ!と
ポーズとって写った野田のドデカイ垂れ幕がっっ。
TSミュージカルファンデーション
天翔ける風に
原作:野田秀樹「贋作・罪と罰」より
構成・演出:謝珠栄
出演:香寿たつき・山崎銀之丞・戸井勝海・今拓哉・阿部裕
平澤智・剱持たまき ほか
三条英登場!
タータン(香寿たつき)ったらぁ。
ロングなポニーテールだぁぁ。
女性の色気がぁぁ。
ウウ~ン♪
またひとつ英の魅力がアップ!
人間が最も恐れていることは、
新しい一歩を踏み出すことなのよ
三条英は、その家で金貸しの婆さんを殺した。
警察の取り調べをかいくぐり、
同じ塾生で親友の才谷(山崎銀之丞)の目を誤魔化し、
身を削るような毎日を送る英...。
刻々と時は過ぎ、嫌疑を掛ける警官の手が伸びてくる。
愛の無い結婚をして、金銭面で姉を支えようとする
妹・智(剱持たまき)
『DRACULA』をテレビで観た時に、ビビビっ!
天使の歌声じゃあ、あ~りませんかぁ。
警官も、英の父親も母親も、
倒幕の志士たちも、
誰も彼もバッツグンの歌唱力っっ!!
嗚呼、これがミュージカルなのねぇ。
気持ちイイぃぃぃ♪
クラクラ~~。
そんな中、
ミュージカル初挑戦なのが山崎銀之丞。
歌ってるよぉ!
配役が変わったらムードも変わるもんなのか!
前回までの畠中洋はライト。
銀ちゃんはちょいとウエット。
私の方が腕が立つ!
ワラワラとよからぬ人々がやってきて…
英に守ってもらう才谷。
あ、いや一応戦うんだよ、銀ちゃん。
ステキよ♪
でもって、
鼻血ブ~なのがタータン!!
カッチョイイぞぉぉお!
女性的な部分と、こういう男勝りなのと
自然に出せるってのは、
宝塚出身だからなんだろうなぁ♪
声のトーンも変幻自在だ~。
ゾクゾク
血の替わりに金が流れるなら、俺はそれでもいいと思うんだ。
思想なんてたかだかそれっぱかしのことじゃないか。
才谷は、勤王と佐幕。
そのどとらにも情報を売って稼いでいた。
「彼こそ坂本龍馬ではないか?」と疑う人々。
男性陣の
ダイナミックなダンスにラリラリ~♪
しかも振付は
『演劇と舞踊と音楽の接点を探し続ける』
謝珠栄♪
衣装が変わってた!
前より私ゃ気に入ったぜよ。
上がジャケットで下が袴。
これが基本パターンなんだけど、
イイ意味で軽い感じになってた♪
ややや!!
舞台装置にも変化が!
まさかそこまで手直しするとはっ。
センターの盆が大活躍。
舞台の上手と下手を結ぶ橋も一新。
こうなるとまたまた新しいイメージ。
どこまでも挑戦するんだなぁ。
いよいよ追いつめられた英は、
才谷に打ち明ける。
才谷 「牢が開く時を待て。俺がその牢を開けてやる。新しい時代と共に」
英 「私が...待つの」
才谷 「お前が牢の中で俺を待つんじゃない。俺が牢の外でお前を待つんだ」
英 「ありがとう。私ちょっと行ってくるわ」
才谷 「俺もちょっと行ってくる」
英 「龍馬、生きてろよ。私の彼方(かなた)で」
才谷 「彼方」
英 「彼の方角と書いて彼方と呼ぶのよ。
だからお前のいるところは、これからはいつも、あたしの彼方よ」
♪立ち上がろう。怒りの季節。長い眠りから覚めろ♪
そうして大政が奉還された。
人間の罪と罰に目覚めて、刑に服している英。
世の中が変わり、恩赦のお陰でもうすぐ出所できる。
「もう直、江戸が明治に変わるそうですね。差し入れの干し柿ありがとう。
愛しています。私の遥か彼方へ。英」
♪翔ける風になりたい♪
英が上手袖で、獄中から才谷に一人語り掛ける時、
舞台中央では龍馬が暗殺される。
“世の中を変える”
信念を持った女性主人公と元華族一家の生き方。
"坂本龍馬"や"ええじゃないか"
世直し運動も盛り込み激動の時代幕末を描く。
まさかロシアと日本がドッキングして、
こんな物語になろ~とは!!
それをミュージカルに仕立て上げるとは!
何度観ても、ブラヴォ~!
VIVA!和製ミュージカル
事を起こす時、先頭に立つのか。口先だけの傍観者か。
歴史を刻むか。志しを飲み込むのか。
英のように、龍馬のように
デッカイことは出来ないけれどー
この言葉がズンズン頭に沁みこんで、
心が痛かった…テレビで観た初演。
劇場に駆けつけた再演は、
自分の人生を振り返って、焦燥感…。
あれから6年の月日が…
グエェェエエ!
そんなに時間が過ぎてんのかぃぃ。
今回は英が、
舞台の脇をスローモーションで歩く姿に、
幻想的なもんを感じて、淡い空気が流れた…。
クハ~!
観る度に印象が違うなんて♪
長い時間を掛けて観続けると、
こんな発見があるのか♪
全ての役に愛を感じて、そうして涙…
この感覚はお初!
誰かが何かをしなくては。誰かこの世を救わなくては
私もこの世を救うために、
何かをやらんとアカン!(んなオーバーな)
ってことで、
あまりミュージカルは眼中になさそうな、
麗さんを誘ってみたら即OK!
いや~ん嬉しい♪
『東京キッドブラザーズ』
これが観劇の原点なんだって!
何を隠そう
謝珠栄が振付していたのさ!
『香寿たつき』
このキーワードだと”宝塚ファン”
足を運んでくれたよぉ♪
涙チョチョ切れ~。
何年か先に、
懐かしくも新しくも感じる
またそんな大川の風に抱かれたい。
…よね!