昨日は、父の一周忌だった。
お坊さんにきてもらってお経をあげてもらっているときに、父の顔がドアップになった。
相変わらずの心配そうな目。
それでええ それでええ
そんな風に言ってるようだった。
何がええねん。
そう、普通がええねん て。
父は、普通を好んだ。
目立つことを嫌がり人と違うことを嫌った。
目立たぬようにすることで心の安定を得ていた。
でも、いつもいつもそういうわけにはいかない。
無理にではないが、人と違うことをしてみたがる私は、父にとって問題の種だったかもしれない。
私が一番嫌だったのは、お前が男だったらと言われ続けたこと。
しゃあないやん。
学生の時、学年トップの成績をもらったら、勉強なんてせんでええ。ろくなことがない。と言われたこと。
あまり話をした記憶もないのだが、常に抑え込まれ続けていたような感じがある。
そんなことが生きていくうえでのトラウマのひとつになってしまうのも仕方ないかもね。
でも、そんなことも私を作っている要素
普通であることで、良くも悪くも人にとやかく言われることを避けていたのだと思う。
そんな父の遺影は、
青色のチェックのシャツを着てる。
それ、普通なんだけど、遺影としては普通じゃないよ。
その矛盾も 父。
そんなやつよ。
もうしんどくも苦しくもないからよかったね。
あれだけあんたを苦しめてた孫はちゃんと法事の準備もしてくれたよ。
すばらしいよ。
私は、今のところ母に心配かけないように過ごすね。