息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

さよならの代わりに

2010-12-30 10:37:54 | 著者名 な行
貫井徳郎 著

『愚行録』ほどには好きではないなあ。

でも読みごたえありのミステリー。
劇団の女優が殺されて、団員である「僕」がその謎を解くというのが基本ストーリーだが、
殺人と同時にあらわれた不思議な少女がカギを握る。

タイムスリップが絡むことで、話は複雑に展開していくが、まあそこまで意外性はない。
でも著者は力がある人なので、ぐいぐい読ませてくれる。
なので、とりあえず何か読みたい、という気楽な読み方ならおすすめ。
ある程度しっかりしたストーリーで云々のこだわりがあるなら、ちょっと残念かも。

「時をかける少女」のアニメ版みたいな感じ、っていうのが一番近い気分です。

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