かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

ばんごはん大作戦

2015-11-21 09:51:56 | アズワンコミュニテイ暮らし

大作戦といっても、なにか計画を立てて、何事か成し遂げるという

大それた気持ちはなかったけど・・。

 

先週、娘が11月15日からサイエンズスクールの「人生を知るため

のコース」に参加するんだけど・・・と、わが家に現われた。

妻とぼくが、そのとき、居た。

「1週間、子どもたちと離れるんだけど、基本、晩ごはんはジジババの

のとこで食べる、って伝えたいの」

孫娘は中2、下の男の子小4。

自分たちで、食べようとすれば出来る。

「それがしたいときは、したらいいけど、基本は決めときたいの」と娘。

娘のアパートとわが家は、目と鼻のさき。

別棟といっても、見え方では同じ敷地の離れともいえるのかな。

ときどき、孫娘が「トイレ~」とかいって、飛び込んでくる。

 

妻は「いいよ」と返事した。

娘の、コースへの参加を応援したいという気持ちからだと思う。

妻は、その週、サイエンズスクールの食事や暮らしの世話をする。

わが家の晩ごはんは、スクールの晩ごはんを用意をしてから、

戻ってきて、こんどは、こっちの晩ごはんという流れになる。

 

 最近、長男一家が亀山の地域の中だけど、引越しした。

風呂が出来ていないこともあり、長男夫婦と1歳10ヶ月の

男の子が、ここのところ、夜、わが家で風呂と食事をすることが

多い。

ちょっと指を折って、数えてみると、長男一家3人、娘の子ども2人と

娘のパートナー、それにわが夫婦に三男坊の3人、計9人が

食事をすることになる。テーブルと椅子は、ぎりぎりOK.

 

11月15日の夜から、この9人の晩ごはんがはじまった。

この夜は、カレーのメニュー。

妻は、7時ごろ帰ってきて、準備してみんなで食べて、後片付けが

あり、もちろん長男の嫁さんともいっしょやって、みんなが帰ったあと、

妻は「ふーっ」と・・・

「この調子では、妻は1週間つづかないだろうな」と思った。

 

ここ2ヶ月ぐらい、朝、三男坊とぼくら夫婦3人でモーニングカフェ

をやっている。

きのうあったことや、これからのことや、いまの気持ちなど、ボソボソ

出し合っている。

ずっと、黙っているときもあれば、しばらくテレビのニュースをみている

ときもある。

9時には終わることにしている。なんとなく、今も続いている。

 

はじめての、”9人晩ごはん”があった翌朝、ぼくからこんな

言葉がでてきた。

「この、娘を送り出している1週間、きのうみたいな感じで

ばあさんが一人頑張ってもつづかないと思ったんだ。

おばあさんは、スクールからもどってきたら、用意されている

テーブルについて、なにもせんと、そのまま食事に入れるように

ならんもんかな?」

「・・・・」

3人、しばらく沈黙。

「この1週間、どんな夕食ができるか、考えてみたいなあ」

「洗濯物をたたんだり、テーブルの準備だったらやれるよ」とぼく。

それがキッカケで、それぞれの中にあるいろいろな気持ちやら

具体案が出てきた。

「そりゃあ、お母さんが一人でやらなくっちゃでやっていて、

他の人がやってないと見えていて、ちょっとは手伝って、という

気持ちがあったりしたら、何か手伝おうという気持ちが出てこない

じゃない」と三男譲が言いだした。

・・・・・しばらくそれぞれの気持ちを出し合った。

最後は、1週間のメニューを決めて、それがどんなふうに

できるか、食べに来る人とも相談してみよう、となった。

実際は、そんな相談しなくても、初日の夜に、長男のお嫁さん、

悠海さんが明日、ピザを焼くんだったら、1歳10ヶ月の”わたる”を

見てほしい言うのがあってと、娘の長男の晴空が早めにきて、

”わたる”と遊ぶということになったらしかった。

晴空はこれまでも、わたると居るのがうれしいとおもっているよう

だった。

 

ばんごはんメニュー案

11/16(月) ピザ

11/17(火) 豚しゃぶ

11/18(水) おでん

11/19(木) 白菜と豚ミンチの重ね煮

11/20(金) トンカツなど揚げ物

11/21(土) ママ、桃子が帰ってくる!

 

16日、ピザの日。

三男坊が風呂桶を洗ったりして、風呂の準備している。

これは、いつもは、妻がやっている。

誰かがやらないと、風呂へは入れない。

 「えっ、そんなことするのはじめてじゃん」とぼくは思った。

それに、やるよ、と彼が宣言したわけでもない。また、宣言して

やるようなもんでもないのかも。

(三男坊の中で何がおきているんだろう?)

 

晴空は夕方、早々と来た。

「あれ、まだ来てないの」と晴空。

悠海さんとわたる、そのあと来る。

わたるは、晴空が居ると、晴空が何か遊んでやるとかいう前に

とてもうれしい表情をする。

 

ピザは子どもたちには大好評。ただし、焼くのにはどうしても

手間と時間がかかる。おばあさんが、スクールから帰ってきても、

そのままテーブルに座るわけにはいかなかった。

悠海さんとおばあさんが替わりばんこに、立ったり座ったり。

その間、わたるは食べたり、遊んだり、部屋中、動き回る。

わたるが静かになったときは、一瞬、みんなが「はっ、わたるは?」

と、?に見舞われる。

わたるが、何をしでかしているか?覗きにいくことになる。

わたると晴空は、居間とキッチンの周りを這い回ったり、じゃれ合ったり。

孫娘風友はそんななかでも、食べあと、コタツで学校の練習帳を

開いていた。

 

片付けしたり、デザートでアイスクリーム食べたり、一段落の

雰囲気のとき、風友が「じゃあ、帰るわ」と居間から出かけた。

「あっ、そうそう、相談したいことがあるんだあ」とぼく。

風友、居間のドアの外側から、顔だけ出して、「なあーに?」

「うん、この一周間の晩ごはん、おばあちゃんが一人でがんばらんで

いいように・・・・」ぐらいまで、言いかけたぐらいで、

「ああ、じゃあ、いい。わたし、家で食べるから」と孫娘。

おっとー!

そのまま、帰ってしまうのかと思いきや、すぐあと、ドアから顔だして

「来週のテスト勉強、やろうとおもってんだ」と言う。

「そうか、それは、そっち、やってほしいなあ」とぼく。

「しまった」と思った。風友のこころのうちについて、想った。

その夜、みんなで何か話し合ったりはしなかった。

それぞれ、帰路についた。。

 

面白かったのは、その翌朝の3人のモーニングカフェ。

昨日の夜はどうだったんだろうね?

「いやあ、何か自分がどんなところから、この一週間のこと、考えて

いるんだろう、って思ってね」とぼく。

「風友が、じゃや家で食べる、って言ったこと?」と三男。

「うーん、そこらへんかな。」

この朝は、3人それぞれが、その時思ったこと、今、思っていること

など、結構なめらかに出し合っていたな。

 

17日は豚しゃぶ。

準備に悠海さん、早めに来ていた。

晴空は、来るだろうか。この夕方、すぐには来なかった。

と、見ていたら、譲はわたるを連れて、どこかに出かけた。

暗くなるまで、戻らなかった。

夜7時ぐらいに、孫娘や晴空がやってきた。

三男とわたるも帰って来た。長男もやってきた。

悠海さんが、野菜など用意して、長男が煮込んだ大きな土鍋を

テーブルにおいた、

豚しゃぶがはじまった。

野菜を先ず食べて、そのあと、豚肉が出てきた。

三男が、しゃぶしゃぶの度合いを見極めて、一人ひとりに

取り分けてくれた。こういうのを鍋奉行っていうのかな。

孫娘は、肉が大好き。お奉行さん、その気持ち分かるらしく、

「ほれ、出来たよ」と孫娘の器に入れてやる。

ジジにも、ババにも。

ずっとやるかと思いきや、自然に長男の奉行が替わったりして

いた。

わたると晴空は、湯気が漂う、あたたかな居間とキッチンを、

昨日よりも、駆け回り、這いずりまわり、はしゃいでいた。

最後は雑炊。「おいしい!」満々足。

ここで、アイスクリームというのが定番だったけど、三男から

「待った!」がかかった。

シュークリームに似たお菓子があるという。

三男がわたると一緒に散歩して、その途中で買ってきたという。

「やるじゃん」

孫娘も、学習帳は出していたけど、このような騒ぎに、うれしそうに

乗っていた。

 

食後のおしゃべりで、、「明日、おでんだったら、俺、大根の面取り

しようか?」と三男。

妻と悠海さんが、即座に、「面取りはしなくていいの」と反応して、

しばらく、大根の面取り談義になった。

 

その翌朝。

例によって、3人のモーニングカフェ。

「昨日の大根の面取りの話って、どうだったんだろうね」

そのことをどうするかというほかに、三男坊の気持ちは

受け止めたかなあ、という話題になっていった。

 

というような感じで、晩ごはん大作戦は、「やってみて」と

「やってみてどうだった?」で、毎晩が楽しかった。

 

「おでん」と「白菜と豚ミンチの重ね煮」のメニューは都合で

入れ替わったけど、毎晩いろいろなドラマがあった。

「おでん」の夜は、孫娘と晴空が、はじめ冗談でやりとりして

いたのが、孫娘が怒り出す仕儀あいなり、晴空とパートナーは

孫娘から締め出しを食らって、夜中、二人で彷徨っていた。

 

何かしら、面白い1週間だったなあ。

娘は20日にサイエンズスクールから戻ってきた。

孫たちとどんな出会いをしたか、立ち会ってはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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