かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

真夏の鈴鹿、”マイライフセミナー”開く

2012-08-11 08:42:09 | アズワンコミュニテイ暮らし

 真夏のマイライフセミナーは、8月11日から16日まで。

 

 娘桃子が、サイエンズスクールの”マイライフセミナー”に参加すると

言い出した。

 娘が、どんなところから、そうしようとなったか、詳しくは知らない。

 今日から、小5の孫娘と小1の男の子が、我が家にお泊りだ、

妻は、さっそく布団の準備。今夜から、ぼくは、居間で寝るらしい。

 

 昼前、近鉄平田町駅に迎えに行った。東京から、50代の男の人と

女の人が”マイライフセミナー”に参加するため、やってきた。

 新幹線が超満員だったらしい。そうだよね、お盆の帰省ラッシュのはじまり

だもんね。

 大手会社の人事関係の仕事をしているUさん(男の人)に「よく休み

取れましたね」と声をかけたら、「そうですね、昨日は深夜1時ぐらいまで

やっていて・・・仕舞がつかず、後、よろしくね、って・・・(出かけてきました)」と。

 

 Fさん(女性)は、5月のマイライフセミナーでは、申込みが間際になって、

参加できず、今回がリベンジになった。

 

  おふくろさん弁当で働き、コミュニテイーのいろいろな活動にも

かかわりながらくらしている60代の独身女性、「マイライフセミナー

には、前々から入りたかったの」と、喜んで一員に加わった。

 

 高校3年の男の子も参加する。両親がアズワン・コミュニテイーに

かかわっている。本人は、進路について、考えているらしい。

間際になって、母親に「セミナーいってくるわ」とボソリ。

 

 母のブログから。

      「うん、いつから?」
      「明日か明後日ちゃう・」
      「わかった」
      行くときは、急だな、って思ったけど、行きたいときに行くよね。
      帰ってきて、話を聞くのが楽しみです!

 

  

 

  7月にも”マイライフセミナー”があった。

  その時の、20代の既婚女性の感想レポート。

 

 ーー「変わろうとするためなら、行かない方がいいよ。

   ゆっくりしておいで。」


    彼はそう言って私を送り出してくれたのをよそに、
    私は変わることを期待してここに来た。

    変わったのか?幸せに。
    抜け出したのか?ここに来る前の自分から。

    いいえ、変わりません。
    幸せを感じている自分も、辛いと感じている自分も、
    どちらも同じ私で、それは、同じ種から育った葉のようなもので、
    種はいつも変わらず、育つ可能性を秘めて私の中に存在する。
    種・・・心、かな。
    感情などの現象が葉っぱなら、水、栄養は・・・環境かな。

    健康に育つための、純粋な環境を見極めること、
    見極めるための自分自身の本心の所在、可能性。

    それに気付かされた五日間でした。ーー

 

  「種はいつも変わらず、育つ可能性を秘めて私の中に存在する」

  これは、どこか外から知識を入れて、そう思ったというようなもの

ではない。じぶんの中を観察して、発見したという初々しさがある。

 これから何をしたらいいのか、狭かった世界から視界が開けた

澄んだ感触。

 

  マイライフセミナーは、毎回メンバーが違うし、年齢も経歴も

人生経験も違う。

 そのはじめて出会う、その人たちで、人生のさまざまなテーマを

じぶんを材料にして、ゆっくりと検討していく。

 

 「こんな時間をもてたのは、はじめて」という感想を、終えてから

言われる人が多い。

 

 さて、真夏のマイライフセミナー、果たしてどんなことになっていくか、

一人ひとりがなにを発見するか、楽しみだ。

 

 

 炎天の鈴鹿、アズワン・コミュニテイー”ふだん着で探訪DAY”に

名古屋から来訪されたIさんが、訪問レポートを送ってくれた。

 

ーーここの最大の特長は、そういう関係を築くのに、一人一人が

      「自分を観る」ことを最も大事にしていること。
     

        理念や意志の力で理想を実現しようとするのではなく、

      例えばある人を嫌いだと思った時、そういう感情がどのようにして

      起きるのか、自分の中に何があるのかを、評価するのではなく

      客観的に観察する(アズワンの言葉で「調べる」)。
     

        それによって気づきを得て、頭ではなく、心から自他を尊重できる

       ようになっている様子。

          結局、世の争いは、大小問わず、自分の意見や考えを正しいと

       信じ込み、それを他者に押し付けようとすることから 。・・・・

     だから、根本的には、一人一人の「物の見方」が、そこにきちんと

    焦点を当てることが最も大事ーーー

 

 一回の訪問で、このように感じとられたことに、おどろいた。

 サイエンズスクールの”マイライフセミナーは、国の内外を問わず、

人と人が、親しく、安心して、満ち足りて暮らしていきたいと願う人々に

開かれている。

 豊か人生を願っている人に、理想のコミュニテイーを目指している

有志の人たちに、活用してほしい。

 

 今後は、年内は、11月20日(火)~11月25日(日)

       来年は、1月4日(金)~1月9日(木)

 NPOサイエンズスクール鈴鹿 研修所で開催。

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


六十にして耳順(したが)う(2)・・・「自分の生き方のなかの社会」

2012-08-11 01:25:20 | サイエンズ研究所のある暮らし

「社会」ということについては、いろいろな本を読んで、知識ではゴチャゴチャ

と頭にありそう・・・

 カレッジで「じぶんの生い立ちのなかの経済生活とお金」の発表を終わって、

はっとしたことがある。

 大学四年のとき、授業料未納で「除籍」を選んだ。

 そのとき、「これからは親の世話にはならない」と固くおもいこんでいた、

ということにハタとおもいあたった。

 そのもとのこころの状態は「いまから社会の荒波に一人漕ぎ出す」

社会というのは、じぶんの外にゆるぎなくあって、立ち向かっていくもの、

そんな感じがベースにあったようだ。

 これは、知識ではない。じぶんを元の元で、じぶんの生き方を左右させて

いるような感情とでもいうのか。

 

 

 そうした元のもとの感情について、自覚があったかなあ?

 「社会」というものが、なにかじぶんと離れてあって、よそよそしいものとして、

否定や無視をしてきたが、検討する対象にしてこなかった?

「社会」を人の力ではどうすることもできないと、固定化していた?

意識のうえでは、社会を変えなくては、とおもいつつ。

どこかで、諦めつつ・・

 それは、60過ぎた、いまもつづいている?

 

 研究所サロンでは、資料を検討するというより、そこから一人ひとりが

「社会」というものをどうとらえていたかを、じぶんのなかを検討した。

 

 おもいあたることが、ある。

 集団の暮らしをしていた2000年ころ。何人かが「やりたい気持ちでやる、

やりたくなかったらやらならなくてもよい」と言い始めた。実際に職場に

行かない人もでてきた。

 そのときの見え方。

 「現実にやるべきことが目前にあるのに、そんなことしていたら、職場が

成り立たない」

 職場という組織が成り立たないということは、「そんなことしたら社会の

秩序が崩れてしまう」という感覚。そういうのが、はっきりあった。

 

 鈴鹿に引っ越してからも、「やりたい人でつくっていく社会」を目指しながら、

どこかで、じぶんの中がそうなっていないなあ、と感じてきた。

 おふくろさん弁当で、仕事をはじめた。

 「何キロ、つくってほしい」と発注がくる。

 そのときの、じぶんの受け止め方。

 「発注がきたら、やるもんだ」となっている。

 仕事にケリがついたあとで、 「何キロ、追加してほしい」とくる。

 「やりたくない」という気持ちが先ずでる。

 「やれるかなあ?」と聞かれる。

 「やれないことはない」と応える。

 

 ちょっと、飛躍するかもしれないが、このときのじぶんは「やらなくっちゃ」

というのがベースになっているようだ。

 「やらなくちゃ」というのがあると、じぶんの本心になかなか向き合えない。

 

 「やりたくない」というのが本心かどうかは別にして、じぶんのなかから

湧いてきたものを抑える感じがある。

 静かに、その感覚について観察してみると、人を大事にするというより、

やるべきことを先ず優先している。人より職場や秩序を大事にしている

ことになるのでは?

 意識の上では、「自由」を求めながら、じっさいは秩序の方から

じぶんを制限したり、縛ろうとしている。じぶんにそうしていることは、

他の人にも及ばないはずがない。

 

 このことに無自覚な人たちで構成する社会は、「やらなくちゃ」を

ベースにした社会になるだろう。

 「社会」ということをかんがえるとき、ここは急所だなと、しらべていく

イトグチを感じた。

                                                                     (つづく)