かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

子どもと{死神」

2012-08-12 08:59:45 | 家族あれやこれや

 娘がサイエンズスクールの”マイライフセミナー”に出かけた。

 小5の孫娘と小1の男の子が、5日間、我が家で暮らす。

 

 男の子が夕食の前、「おじいちゃん、これ読んで」と本を

もってきた。

 「死神レストラン」と「小泉八雲 怖い話」の二冊。

 図書館で借りてきたらしい。

 

 男の子、晴空(はるく)は、「死神」に関心があるらしい。

 「死神レストラン」のなかの、”死神と古ぐつ”を読め、という。

 すこし、恐ろしげな声を出して読んでやる。

 

 不死の国を探し求めて「ぼく」が旅をする。

 最後に、不死の国につくが、故郷を見たくなって、特別の

馬に乗って帰る。

 馬から下りては、いけないと念をおされる。

 故郷の地で、荷車を泥田にはめて、困っている人に出会う。

 手伝ってやろうと馬を下りた途端、その人は死神に変身、

「ぼく」は結局、死んでしまう。

 

 チャン、チャン!晴空は、聞くともなく、でも聞いているようだった。

 

 

 晴空が、「じいちゃんと風呂に入る」という。

 今日は、おちゃらけるというより、大阪にいるお父さんのことなど、

ぼそぼそ、話していた。

 

 晴空は、おじいちゃんのところに泊まるかと思っていたけど、

U兄さんのところで寝ると言った。

 「あしたは、おじいちゃんと寝る」とかも言った。

 

 兄さんが夜、晴空を迎えにきた。

 出かける前、「晴空のうしろには、死神が立っている」と脅かす。

 鏡の前に立って、いないこと、確かめている。

 「もうー、そんなこといわないで!」と、ちょっと怖そう。

 

 晴空のなかで、どんなことが起きているのだろう。

 生死のこと、不思議という世界に生きているのだろうか。

 一生かけての宿題のはじまり?