えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

おじさんたちのスタンディングオベーション

2005-10-10 16:03:48 | 航海日誌
昨日の夜、ひさびさに吉田拓郎のコンサートへ行ってきました。
家内が元気な頃に行ったのが最後だから7、8年前になるんですね。

1970年代
ポップスやロック、フォークやブルース、ジャンルを越えて多くのアーチストが
音楽の壮大な実験場を作り出してそれを受け取る私たちはもしかすると彼らは音楽の表現方法を
この時代で終わらせるつもりか。そんなふうにも感じていました。

そんな青春を送った私の隣にいつもあったのがタクローの曲。
それ以後、いつの時代もつかず離れずで彼の作品は顔を出してくる。
ミュージシャンに曲を提供したり、CMソングを作ったり、直近ではKinki キッズとのコラボーレーション。
(これは家内のKinki kids熱もあって我が家では最大の盛り上がりでした。)
彼については曲作りのスタンスに変化はない、タクロー節も健在。彼はただあるがままの彼。
でも時代の節目節目には現れる。やはり天才の一人なんだというのが、高校以来の友人たちとの結論。

昨夜のセンチュリーホール、車で出かけたので早い時間に駐車場へ入れて開演まで車内でくつろぐことに。
コンサートにおとずれる顔ぶれを見ていると50~60代の親父さんを中心に夫婦連れ、
20代の息子や娘を引き連れての家族連れ、親父さんのお一人様等々。
子供たちは年齢層高いね、と驚く。

コンサートの流れとしては、以前は初期の作品を演奏することはあまりなかったのに
"元気です"あたりの曲をかなり取り入れている。そのせいか曲の合間にタクロー!の野太い声援があたりを飛び交う。

そんななか吉田拓郎ってこんなに歌うまかったっけと思う私。今はまだ人生を語らず、
リンゴそして流星等々。とくに初期の作品を演奏する際の深く胸元に落ちてくるような表情のある声。
その年になって出来る表現というものがあると誰かが言っていた。
今、私が目にしているものはそのことだったんだ、そう思うと同時に深い感動に包まれる私。

コンサートも終盤、いったん退席しての鳴り止まぬ拍手のなかカーテンコール。
最後の曲は" 落陽" おじさん達も総立ちで大合唱。おじさんたちのスタンディングオベーションを受けて
最敬礼の姿勢で挨拶をする吉田拓郎。ああなんと彼は幸せなんだろう。そしてこの感動を有難うと、
力の限り拍手する私。

帰り道、また娘がつぶやいた。おっさんの立つコンサート始めて見た。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 週刊リポート 収穫祭へ | トップ | 郵政法案可決 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

航海日誌」カテゴリの最新記事